毒多の戯れ言

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zoom RSS 「歴史改ざんのメンタリティ」…惨めな生き方を押しつけるな!!

<<   作成日時 : 2007/04/06 06:35   >>

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 己の無思考に気づく事もなく「障害者は弱く悪い」と発言する愛知県知事神田に、怒りのエントリをぶち上げたら、「障害児Kとおたく母の疾走日記」のtomokoさんより、「障害児者に関わる人達は、怒りよりも哀れみを感じていると思います。」というコメントを頂いた。
 ……敵わないなぁ、と思う。彼女のエントリは必ず拝読させてもらっていて、よく感じるのだが、ただ怒りまくるワタシとは何かが違うのだ(笑)。その「何か」がなんなのかを知りたいのだが、なかなか掴むことができない。なんなのかなぁ?やっぱり「生きることの本質」かなぁ……、彼女は、人が「人として生きること」がどういうことなのか、とても深い部分で解っているような気がする。障害児K君といるなかから掴んだのかな、などとワタシが言えば綺麗ごとでしかないことは解っている、でもやはりそうではないのだろうか、と思うのだ。

 幼稚な権力者が歴史の改ざんをまたぞろ言い出した。従軍慰安婦はなかったことにしようとか、沖縄集団自決もなかったことにしよう……。「ない」「ある」など試験のための歴史には重要かもしれないが、そんな知識としての歴史は実際には何の意味もなさない。歴史の存在意義はそんなことではないのだ。歴史は、己が「どう認識して」「どう思索して」……結局は、どう「生きるか」ということを追求することのみに置いて歴史の意義は存在するのだ。
 「なかった」ことにしようとは、歴史を己のこととして消化し、思索したくない者たちの言葉である。そも歴史はその伝聞を個々が認識することによってしか存在しない。歴史など、「なかった」としたい者達にとって「なかった」と思い込むことで、「なかった」ことにするのは容易だろう。個々の認識において「なかった」の理由づけなどどうにでもなる。どんな言い訳をしようがしまいが「なかった」ことにしたい者にとっては、「ない」のである。そんなことは歴史の本質ではない。
 歴史とは、例えば今庶民だから従軍慰安婦や自決させられる者の立場に立つ、いま権力者だから軍司令部の立場に立つ、というのではなく相対的に認識し思索するものではないのだろうか? 従軍慰安婦、自決に追い込まれた者の立場のみでなく、その場にいた軍人、さらには司令部、国家、戦争、全ての事実をその歴史のうえにたつ自分から切り離せないこととして受け止め、思索するなかから「だからワタシはこう生きる」ということを追求できるのだろう。「なかったことにしよう」などと、歴史から逃れようとするのは思索の放棄にほかならない。
 もし真に切実に歴史のうえにいる自分を確認できれば、大切な「何か」を掴むことができるかもしれない。
 
 世間で聞く「なかった」ことにしたいという者のメンタリティは、これが「負の歴史で深く重く受け止めなければならない事実」ということを実は認めていて、そのうえで逃避しているのである。また「歴史のうえにいる己を確認し、己の生き方を思索できない人間である」ということを自ら表明しているわけだ。
 哀れな人々である。まあ哀れな人々がどう生きようが好きにすればいいとも思うのだが、権力をタナボタで持ったヤツラが、よってたかってそんな惨めな生き方を己等だけに留まらせずに、子どもたちに刷り込もうとしていることは看過できない。また「なかった」ことにして「負の歴史」を繰り返そうとしていることさえ考えに及ばない、ここに怒りを感じているのだ。
 惨めで哀れな権力者が、惨めで哀れな教育をしたとき、惨めで哀れな国家が誕生することも、やはり歴史は物語っている。

 今ワタシたちは、歴史上もっともバカな権力者「壷」の暴走を許した駄目な時代な庶民として歴史を刻み、後世の人々に「負の材料」として思索のもとを提供するかどうか、というところを生きている。もっとも、後の権力は「あんなアホな政府はなかったことにしよう」と言い出すのだろうが……ケッ、、、
 

 

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内 容 ニックネーム/日時
「過去に目を閉ざす者は、結局の所現在にも盲目になり」「そして未来をも誤る」をまさに地で行くこの日本という国の愚かな支配階級(とその走狗の文科省)の暴走(「悪あがき?」)を目の当たりにさせられて、私たちは怒り心頭かつストレスが溜まる・・というひどい現状でありますが・・

さて、そこに一筋の光明となりますか・・
実は、stoneflyさんも度々言及されている7月の参院選に、私の知り合いの方が社民党推薦で愛知選挙区から立候補することになりました。元名古屋市立中学校教員(まだ先月まで現職)の平山良平さんという方です。
今日6日の中日新聞朝刊県内版にその紹介記事が載っています。
私は1990年代後半に、国・首相としての橋本龍太郎、あるいは日本たばこ産業・フィリップモリス等の企業相手に、いくつもの裁判の原告として対決していましたが、その時同じ原告としてともに活動していたおひとりが平山さんでした。
と言いますか、彼が先頭に立っていて、私などは末席に連なっていた、という方が正確ですね。
そまん
2007/04/06 17:27
彼の今までの活動をあまりくわしくこちらに書くことはできませんが、例えば南京大虐殺の生存者を名古屋に招いて証言を聞くとか、イラク派兵反対・抗議の諸活動とか、活動は実に多岐にわたっています。
とにかく彼は信念の人で、性格もまじめで一途、金や地位や名誉とかそういうもので転ぶ・迷わされるとかそういうことの全くない人だと私は思っています。
人間的にも信頼できる人で、私も尊敬している方ですが、彼のような人が議員として国会に進出して頑張ってくれると、この国の前途にも少しは光明が見えるようになると思うんですが。

というわけで、まだ3ヶ月ありますが、今回の参院選では誰に投票するか迷う必要がなくなりました。
なんか選挙の事前運動みたいな事を書いて申し訳ありません。大丈夫ですか?stoneflyさん。
ともあれ愛知県在住の皆さん、もし良ければ投票の検討材料になさって下さい。
ひとつだけ欲を言えば、定員3の愛知選挙区で「勝つ」ために出来たら社・共の統一候補のような形ででも出てほしかった。
とにかく、来るべき「憲法改悪」阻止のためにはそのくらいの事はしなければ・・
そまん
2007/04/06 17:45
 分不相応に持ち上げていただき、恐縮しっぱなしです。いえ、なにより「どれ、みてみようか」とリンク先をたどって「ウルトラマンかっけー」とか「やっぱメカ萌え〜」なんていうエントリーにあたったら、多分ディスプレイに何かぶつけたくなりますよ。私は、とりあえずなんだかな、と思ったことをつぶやきシローみたいにボソボソぼやいてるだけです。
 「なかったことに」されてしまいそうなものはたくさんありますね。実際、私達のレベルでは想像も付かないことが現実にあって、それも「なかったことに」なっているかもしれない。また、歴史の中でも「なかったこと」にされたままの事実だってあるかもしれない。古文書とか伝説の類はなにかのヒントかもしれません。1000年、いえ100年後の教科書に、今の時代はどんな書き方をされているでしょうね。 
tomoko
2007/04/06 21:43
このところ(って、いつもか?)ドタバタせわしなくしていたので、ブログはメモを走り書きするのがせいぜいでTBもほとんどできず……でした。2つほどまとめてTBさせていただきましたが、重複してたら消してください、ほんとすみません(汗)。

唐突ですけど……絶望だけはしたくない、希望だけは失いたくない。
華氏451度
2007/04/07 02:15
 子供の頃、戦争体験者である母から青酸カリ入りの小壜を見せられたことがありました。実はこれ、敗戦間近の頃、「もしもアメリカ兵から危害を加えられるような事があれば、大和撫子の誇りを守るためにこれを飲め」ということで、日本の軍人から配られたものだったそうです。沖縄でなくてもこの有様だったことを考えると、「沖縄の集団自決は軍が強要したものでない」とする歴史教科書がいかにインチキであるかがつくづく実感されます。
下等遊民
2007/04/07 07:39
そまんさん、わかりました平山さんですね、OKです。悩まずに済むのがいい。
タバコは20年ほど吸い続けました。はげしい被爆ですね。ぞっとしてます。


tomokoさん、リンクをたどって行ったら「ウルトラオタクネタ」か「メカ萌えネタ」だったら、やっぱり面白いと思うのが「戯れ言」の読者だと思ってます(笑)。ここの読者はだれも優等生候のブログなんか期待してませんよ。そして、なにげない「つぶやき」の下にある「何か」を思考できるのも、ここの読者だと思ってます。安心してください。
歴史のなかで確かに「なかった」ことになっている事実は多いでしょうね。でも、庶民に伝聞されたものの中には隠しきれない事実がある。それを権力の都合で「なかった」ことにしようというのが、今の風潮でしょう。やっぱり許し難いです。
dr.stonefly
2007/04/07 15:10

華氏さん、お仕事お疲れ様です。大丈夫です。ヘタレは絶望なんかしませんよ。たとえ華氏さんやワタシに「絶望」があったとしても、それが石原や自公や社会や国家や……ほか、自己の外部の何もののせいでもない。「絶望」は自分のせいです。そしてワタシたちはヘタレです。ほら「絶望」なんてしないでしょ(笑)。


下等遊民さん、おひさしぶりです。
そうですかお母様が「青酸カリ」を国家から渡されたんですか?きつい話ですね。背筋が寒くなります。こうした負の歴史こそ必要なものとして語り継がなければなりませんね。ワタシたちが伝聞を抹消させたら、次の世代には「なかった」ことになりますから。
国家の暴走と庶民への洗脳をさせないために、やはり闘わなければなりませんね。
dr.stonefly
2007/04/07 15:10
提訴している旧軍人は全て嘘を言っているのですか?
ろー
2007/04/09 12:00
女性が陵辱される前に、もしくはされた後、自ら命を絶つと言う事は、日本人女性の当時の考えとしてあったと思います。そういう価値観で日本人は生きていたのではないでしょうか?
アメリカから押し付けられた価値観とはちがうところで生きていたのだと思います。


ろー
2007/04/09 12:06

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