毒多の戯れ言

アクセスカウンタ

zoom RSS 「岡崎ホームレス殺人」…何かが変わってきている

<<   作成日時 : 2006/12/21 02:54   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 6 / コメント 6

 岡崎でホームレスの女性を殺した中学生が逮捕された。別件の補導により「金目当てでホームレス襲撃を繰り返し殺人に至った」ことを自白したようだ。「ホームレス」「女性」「中学生」「金目当て」「格差」「貧困」「殺人」「いじめ」「襲撃」……、いろいろな「キーワード」が次々に貧相な脳内を渦巻き、やりきれないなぁ、とふつうの憤りを感じる。
 昔からホームレス殺人は繰り返されてきた。言うまでもなく無防備なホームレスは襲撃されやすいのだ。
 「無防備」というのは、たんに「住居がない」というだけでなく、差別の対象として、社会全体から「あの人たちは社会のゴミだから、何をされても仕方が無い」という視線でみられたきたことに起因する。
 これまでの子どもによるホームレス殺人も「ゴミだから始末してやった」という理由や「目障りだから殺した」、またイジメと同じ構造で「殺人」にまで至っている。子どもは、まさに社会の感性の代行としてやっているのだろう。「殺人」まで至らない襲撃までいれると毎日のように行われているのではないだろうか。石を投げられた。罵倒された。エアガンで打たれた。ロケット花火を打ち込まれた。蹴られた。放火された……、襲ってくるのは子どもに限らない、高級そうなスーツを着たサラリーマンもまた同様なのである。子どもだから罪はないとは言わないが、やはり社会的病理といえ、未成熟な子どもが罪を犯しやすいという部分はあるだろう。未成熟な大人が見本になっているのだから。

 またしても「青カン(ホームレス)支援まがい」をしていた昔のはなしになるが、あるホームレスが毎晩襲撃してくる小学生を捕まえたという報告を聞き、その子の学校の教師を呼び出したことがある。
 教師は、警察ザタにしないことを懇願し、学校をあげて「命の大切さ、人権教育一般」をすることを繰り返し、頭をさげていた。まったくリアリティのなさそうな「命の大切さ」教育など無意味だと判断し、「生徒を青カン支援の行動に参加させなさい」と提案したが、頑なに拒否された。「生徒が難しければ、まずあなたが支援現場に来なさい、いや『人権教育をします』という教師として来るべきだ」と言い続けたが、結局それさえ拒否された。「警察ザタにするぞ」とブラフをかけても拒否する教師は、一般的な「人権教育」さえしないだろうと感じたが、時間だけがすぎ、それ以上どうしようもない虚しさと無力さを感じたまま帰った覚えがある。

 今回「金目当て」で何人かが襲撃され、一人の女性が殺された。
 ワタシの知っている範囲になるが、「金目当て」という理由による子どもによる襲撃は聞いた事が無い。子どもでもホームレスが金など持っている分けないと考えるだろう。
 単純に、格差社会がすすみ何かが変わってきているのだろうか? とは、言いたくないが、やはり何かが変わってきているのかもしれない。


追記:MLで青カン支援関係者から送られてきた今回の事件の「今までわかってきたこと」をお知らせします。

(1)襲撃が多かった河川敷での野宿者は、襲撃を恐れて移動していること。
(2)岡崎市は巡回相談を行っていると発表しているが、12月8日に話聞いた7人(テント・小屋はない)は、1人を除き声をかけられていないとのこと。
(3)生活保護は、入院しないと受けられない(医療扶助のみ適用)ようであること。
市役所を頼りにできないという声多し。
襲撃された人も含め、65才以上の人も多く野宿していること。
(4)花岡さんに対して、愛知県建設部西三河建設事務所が退去命令を出していたという報道があるが、建設部は出していないとの回答。18日の話し合いで「自立支援施策等との連携を行っているか」を聞いたところ、そういう問題意識を持っていないことが判明する。


 何かが変わってきてる、と書いたが、お役所の問題意識の低さだけは変わってないようだ……。




◇以下引用◇


<路上生活者殺害>殺人発覚後も襲撃重ねる 中2少年ら??[ 毎日新聞 12月20日 15時01分 ]

 愛知県岡崎市の河川敷で無職、花岡美代子さん(当時69歳)が殺害されるなどした路上生活者襲撃事件で、中学2年の少年(14)=強盗殺人の非行事実で補導=らのグループが花岡さん殺害後も、「もっと金が欲しい。別の路上生活者を襲おう」と謀議し、襲撃を重ねていたことが20日、分かった。県警岡崎署捜査本部は悪質さが際立つとして、他の関与事件の特定を急いでいる。また、少年らが襲撃に使った凶器の多くは、花岡さん殺害を含め現場で調達していたことも分かった。
 調べでは、岡崎市内では先月、路上生活者が襲撃される事件が少なくとも8件発生。この多くに、同市内のいずれも14歳の中学校2年の少年3人(事件当時14歳1人、13歳2人)と逃走中の無職の男(28)のグループが関与したとみられる。
 このうち、少年2人は(1)同市明大寺町の殿橋南側河川敷で11月19日午前0時ごろ、警備員男性(39)から約5000円入り財布を強奪(2)同市板屋町の河川敷で同1時ごろ、花岡さんを殺害(3)同市真宮町の真宮遺跡で同3時10分ごろ、男性(56)を襲い小屋に放火――の3件の順で、襲撃を続けたことを認めた。
 さらに、少年らは花岡さんの遺体が同20日朝に発見され、21日に殺人事件として捜査が始まったのを報道で知りながら、22日午前4時半、殿橋南側で再び同じ警備員男性を襲い、6500円を奪った疑いが浮上。この際、「(前回襲われたことを)警察に密告しただろう」などと男性を脅していたという。
 一方、花岡さんは解剖の結果、棒状のもので殴り殺されたことが分かったが、捜査本部は凶器とみられる複数の棒を現場で押収した。真宮遺跡の事件では男性の襲撃に鉄パイプが使用されたが、これらもその後、遺跡近くで発見、押収された。捜査本部は、凶器を持ち歩くと目立つことから、少年らが凶器になりそうなものを現場付近で調達し、襲撃後はその場に遺棄したとみている。
 花岡さんへの暴行は特に激しく行われ、河川敷で殴打を加えた後に川に突き落とすなどしていた。少年は「4人で徹底してやった」などと供述しており、捜査本部は花岡さんへの暴行がエスカレートした理由や奪った金品の捜査を続ける。




 


画像




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(6件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
「規制緩和」や「民営化」の末路は米英の歴史的経験から見えてくる
米国は、レーガン政権のサプライドサイド政策で80年代中期に航空業界の規制緩和が実施された。 航空業界の規制緩和を受けて、竹中氏が言うように、格安航空運賃の新興航空会社が林立し、米国経済をある程度活性化した。 ...続きを見る
晴耕雨読
2006/12/21 23:10
「安倍内閣支持率@2006年12月」調査投票
 「師走」とは良く言ったもので,ようやく愚痴だけ書くひまができました。コメントの幾つかはまだ返事が書けてないので「保留」にしてますし,トラックバックも未だ読む時間がないものは同様「保留」にしています。体力的な限界ですので,何卒ご理解の程。もうちょっと待ってね。 ...続きを見る
Die Weblogtagesschau...
2006/12/22 23:35
「正しい道徳」の結果がこれだ。道徳教育は要らない!
ホームレス連続襲撃、女性死亡 若い男数人目撃 愛知(朝日新聞) - goo ニュースについて。 ...続きを見る
Die Weblogtagesschau...
2006/12/22 23:38
「右派民兵」はいつから「警察官」になった?
ホームレス襲撃さらに1件、被害者4人に 愛知・岡崎(朝日新聞) - goo ニュースについて。 ...続きを見る
Die Weblogtagesschau...
2006/12/22 23:40
ネットカフェが僕の家(朝日「be」より)
朝日の土曜日別刷り「be」に「ネットカフェが僕の家」という記事が載っていた。(記者森本美紀)ひと昔前なら「カプセルホテルが僕の家」だった。安さを求めて遂にネットカフェになったわけだ。東京蒲田には一晩千円で泊まれるネットカフェがあるらしい。そこに毎日泊って一... ...続きを見る
再出発日記
2006/12/24 00:19
もはや平等ではない
農業研修のはずが、「性暴力」 外国人実習生が損賠提訴  東日本の企業で技能実習をしていた外国人女性(35)が、実習先の会社の役員から性暴力を受けたとして、25日、この役員と企業、監督機関の国際研修協力機構(JITCO)、受け入れ機関である協同組合を相手取り、総額約3800万円の損害賠償を請求する訴訟を東京地裁に起こした。外国人の研修・実習生が、監督機関を相手取って起こした訴訟は初めて。  訴状によると女性は、04年、農業研修のため来日したが、役員の息子が経営する会社や自宅で単純労働や家事をさ... ...続きを見る
非国民通信
2006/12/26 00:17

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
被害者女性はホームレスですが年金暮らしだった、という情報もあります。
http://www.j-cast.com/2006/11/24003974.html

私はとてもホームレスの多い地域に生まれ育ちました。
で、中学生ぐらいのガキというのはバカなので
ホームレスに石を投げる度胸試し、なんてことをする男子がいるんだ、これが。
度胸試しなのでもちろん、丈夫そうで怖そうな人を狙い、しかも本当に当たって大けがさせると怖いので当たるか当たらないかの場所に投げ、追いかけられて喜ぶ、という・・・。
本当にバカだ・・・。

しかし、ホームレス殺人事件なんていうニュースを見ると、あのバカな中学生たちが可愛く思えてしまいます。
gegenga
2006/12/21 13:33
gege師匠、情報ありがとう。
ちょっとまえは、年金をもらっているホームレスは圧倒的に少数でしたからホームレスになる前歴も変わって来ているのかもしれませんね。しかし7万じゃアパート借りての生活もできないんじゃないんかなぁ。不用心な小屋掛けで7万の現金を持っていることが広まったということは、模倣犯がでてきそうで厭な予感がします。
ワタシが育ったとこはホームレスも被差別部落もなく、社会にそうした存在があるのを知るのはずっと後のことです。両親とも問題意識があるとは思えず、バカだったワタシがそういう環境にいたらと思うとゾッとします。
dr.stonefly
2006/12/21 17:39
私は基礎屋なのですけど,臨床の救急部からはこの手の話がよく聞こえてきます(公立病院なのでホームレスだろうと総ての人に平等に医療をというのが建前だから)。医療扶助は結局,入院する=保証人が必要である=住所が病院という形で住民票が作成可能である,という民法のすき間を使った方法ですね。

それから7万というのは生活扶助で,他に住宅扶助というのがつきますから,民間アパートに元々住んでいれば家賃の補助は一応出ます。

# 私は米軍海軍キャンプの隣で生まれ育ちましたから,母子家庭でハーフだとか欠食児童の同級生と一緒に小学生活を送ったので,貧困生活の悲しさをよく知っています。
kaetzchen
2006/12/22 23:56
kaetzchenさん、ようこそいらっしゃいませ。歓迎です。
ワタシにとってはじめてではないのですが、拙ブログでははじめましてですね。今後共よろしくお願いします。
>医療扶助は結局,入院する=保証人が必要である=住所が病院
昔よくホームレスを救急搬送してましたが、福祉の手続きは病院まかせで、こういう手順であることは初めて知りました。なるほど。
今回の被害者の7万というのは年金という報道もありますが、事実はよくわかりません。
ちょっとまえに生活扶助、住宅扶助あわせて10万くらいという話も聞いた事が有ります。その10万で暮らせるようにするNPOや福祉団体と10万を巻き上げようとするヤクザが同じような「形態」で存在していることを知り、その部分では思考停止のままです。
 社会的差別がそのままクラスに持ち込まれる教室の空気と、今の見えぬ鬱屈が支配しているだろう今の教室の空気と非常に違いがあると想像できるのですが、「いじめ」に関してはどうなんでしょうね。
 また、いろいろとご教授お願いします。
dr.stonefly
2006/12/23 09:32
そいえば初めてではなかったですね(笑)

私も臨床のゲンバにいないので伝聞情報が多いのですけど,実際のところ生活保護の10〜13万がないと一人の人間が「最低限の文化的生活」ができないのは当たり前だと考えています。

ホームレスの問題は難しくて,そういう役所に縛られるのを嫌って,わざと「フーテン」(あぁ,懐かしい言葉)の自由な生活を選び取っている人もいますからねぇ。うちの病院では喫煙所は野外に出してるんですけど,シケモクを探して吸ってたりして,本当は自由な生活をしたいけど身体が悪いからとりあえず病院にいる,という人に出逢うこともしばしばです(精神科専門の病院に多いそうですが)。

あと福祉団体や NPO を名乗る組織暴力団の存在も忘れてはなりません。西日本には特にこの手の輩が多くて,受付の役人がよく脅されてますよ。「いじめ」については長くなるのでまた今度書いていこうと思っています。(実は院内学級や登校拒否の経験者でもあるので)
kaetzchen
2006/12/23 10:41
あれれ,トラックバックが1つ余計に入ってた。m(__)m 完全に寝とぼけてましたね。すみません。
kaetzchen
2006/12/23 10:52

コメントする help

ニックネーム
本 文
「岡崎ホームレス殺人」…何かが変わってきている 毒多の戯れ言/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる