毒多の戯れ言

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zoom RSS 「助産師の仕事」…出産をされる方へ。そうでない方も……

<<   作成日時 : 2006/09/06 02:34   >>

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 「堀病院」での看護師による助産違法行為が、話題になっているうちに「助産師と出産」=違法という理由以外に何故看護師では駄目なのか=について書きたいと思っていたのだが、書けないでいるうちに、もう既に昔の事件という感がある。(本当はそうではないのに!!)
 どう書こうかと思案していると、ふと息子が生まれたとき、「助産院」の落書帳に、何やら書いたことを思い出して読みなおしてみた(落書帳なのに、パソコンで打ち「貼って」おいたので読みなおすことができる)。自分でいうのも何なのだが、これがなかなか名文なのである(大笑)。
 と、いうことでupしておこうと思う。出産のご予定がある方の参考になれば思う。また出産の予定のない方も読んで頂ければ幸いである。

◇以下、落書帳より転載◇

【助産院で出産すること】
 ワタシは普通の人がそうであるように、出産に関し幸か不幸か素人である。ただツレアイが助産師であるため、全面にわたりまかせっきりで、妊娠中は余計な気苦労をせずに済んだ。幸いツレアイの場合、妊娠中おこりうる「つわり」「中毒症」等の男をたじたじ、ばたばた、ウロウロ、おろおろさせる症状がなかったのが救いで、大多数である「夫妻が素人」また「つわりがある」とういう男の気苦労を想像し失神してしまった。ただ、「プロ」であるツレアイが、たまに都合よく「マイナートラブル」だ、といっていたことには、素人が誤魔化されているのかなとは思ったものの勿論口にはださない。
 そんな状況でツレアイが「助産院」で産むと云った時も、なんの抵抗も疑問も口出しもしなかったのだが、のちに多くの人にそのことを云うと「勇気有るね」とか「大丈夫なの」といった言葉を聞くにあたって「助産院」とはそんな評価なのかと感じた。しかし、ワタシにとってこれが初めての出産で(もちろんワタシが産むのではないが)「病院」との比較ができないこと、診療期間において助産院のH助産師がフレンドリーで楽しかったこと、妊娠までにツレアイの講釈を聴いていたこと、ツレアイに出産に関しては、絶対の信頼をおいていること等で「病院」と「助産院」の比較を自らの灰色ではあるが貧弱な頭脳で考える隙を与えられなかったのである。
 またワタシ自身が世間でまかり通って、当たり前と思われている「慣習」「伝統」「風評」等を取り敢えず疑い、考える作業を習慣化していたことで「出産は病院で」と考えなかったこともある。(蛇足だが、「慣習」「伝統」「風評」には嘘が多い)。そして妊娠から出産、産後に至るまで「助産院」に世話になり、事あるごとに「こうした場合、病院ではこうする」という話を聞いて「助産院」の存在意義を見いだすことになった。「助産院」と「病院」の違いの細かなことを言い出すときりがなく、また口止めもされているので述べないが(若手のホープとして助産師会の要職もつとめるH助産師と、ツレアイは助産師同士のうえ、先輩後輩であるので、診療のたびに産科病院の裏情報や事故情報がこれでもかというほど話され、ワタシの耳はダンボになっていた)、総体的に云えば「助産院」は「必要以上の管理」がされていないという点ではなかろうか(「管理」……嗚呼なんと嫌な響きなんだ)。しかも「管理」といっても、なんじゃそれは!と云うような「悪しき管理」であったり、もはや「管理」とはいえぬ「マニュアル」や「思い込み」であったりするなかで産婦や胎児を傷つけ苦しめていることを知り、怒り心頭である。妊婦と子どもの自然な力を妨げず、自然に出産することが本来の姿でありベストであることは言うまでもない。この自然の力を見くびって「治療」するように管理する「悪しき管理」に気づくことなく、さらに真実を追求することもせず、退院時に「ありがとうございました」などと礼をいう多くの「医者という権威」に毒された人々をみるに当って怒りを通り越し呆れてしまう。「このー!おまえらなー※※※※!※※※!※※※!(差別用語3連発)キーー」。興奮の余り、またしても失神してしまった。数秒後おもむろに目を覚まし「悪しき管理」による弊害例の「暴露本」の発行しようと決心したのだが、まだその時期ではないらしい。H助産師にとめられた。
 片や「管理」されていない事というのは、大変厳しいことである。妊婦であるツレアイもその夫であるワタシも「出産」について知り、考えなければならない。能動的態度である。そうした態度は非常に大切で、きっとその態度は育児に、大きくはその人生にも素晴らしい何かをもたらすのだろう。助産師とは出産を助けるとともに出産時期を通し、そうした態度を助けることと考える。ただ「管理」ではなく「責任あるヘルプ」をしなければならないH助産師の目に見えない苦労を想像するに当って、またしても失神してしまったのだが。
 とかなんとか述べてみたものの最初に書いたようにワタシはツレアイにまかせっきりで、考えること勉強することを放棄していたのは、やはり不幸だったのだろうか。

【出産に立ちあうということ】
 しかし、何故、世の男は出産に立ちあうことを拒否するのだろう。そうでない男もいるらしいのだが、ワタシの周りは、ほとんどが立ち会い拒否の立場をとっていた。ワタシの場合も、ツレアイに「立ちあい」を要求された時に、何も考えることもなく、とっさに拒否してしまった。「えー、立ちあってくれないの!」と詰め寄られても拒否していた。何かの本で立ち会いを拒否する理由を「ボクはスプラッタが嫌いなんです。そうした映画も絶対見ません」と言い訳していた人がいたことには、大笑いしてしまったが、最初に「拒否」した時は、考えるという思考さえなく、あたかもDNAに「拒否」という情報が書き込まれているかのように拒否していた。しかし、何処かで「見たい」という気持ちもあった。そう、「怖いもの見たさ」というやつだ。んっ、「怖いもの」。「恐怖」なのか?。深層心理を見た思いである。日本の歴史の中で出産の現場というのは「男子禁制」ではなかったか?。そう男にとって出産とは、未知の世界なのだ。「未知の恐怖」からの「逃避」が「拒否」につながっているのかもしれない。
 そうは言っても「自分で蒔いた種」なのだ。ツレアイが望む以上立ち会わなければならないな、と「あきらめ」に入った頃、その時がきた。深夜である。「い、痛い!」「先生!」仮眠をとっていたH助産師が、伸びをしながらくる。ワタシはというと、緊張のあまりどうしていいかわからずウロウロするばかり。完全に指示まち人間である。H助産師、なんか指示して。ここは何処?ワタシは誰?などと言い古されたギャグもでてこない。
 「痛い!」と頑張るツレアイ。「産みの苦しみ」を実体験だ。的確に指示するH助産師。徐徐に姿を見せる子ども。ビデオの駒送りのように、風景が変わっていく。ワタシはゲシュタルト崩壊を起こしていた。子どもがその全容を現した時、H助産師とツレアイの表情が変わった。ような気がした。産まれた子どもは、チアノーゼ、呼吸なし、緊張なし。H助産師とツレアイが、刺激を与え、酸素を与えている。ような気がした。「泣け!」遠くから聞こえてくる。ような気がした。きっとこの二人は、その時ワタシが呼吸停止でチアノーゼを起こしていたことを知らない。勿論失神していたことも。
 立ち会いの「拒否」を「未知」からの「恐怖」などと述べてみたが、実は、何もできず、狼狽えて、失神する自分の情けなさを知っていたから「拒否」していたのかもしれない。間違いなくそうだ。
 (※>チアノーゼ、呼吸なし、緊張なし- の一部で事実誤認があるとH助産師に指摘されたが、忘れてしまったので、そのまま掲載)

【子どもが生まれたということ】
 実はワタシは、妊娠前ワタシに子どもはいらないと話していた。それは今の日本のこの社会に幻滅をしており、そこに誕生した子供が可哀想だと思っていたからだ。背番号で管理され、くだらない教育の成績で評価され、馬鹿な大人のエゴによるストレスに苦しめられ、車社会と薬害に苦しめられ、軍事教育の再開さえなされようとしている。今の日本の何処に子どもがのびのびと育つ環境があるのだろう。しかし、この子は産まれてきた。ワタシが、こうした社会を変えていく努力を放棄しようとした時にである。この子に「逃避」の不許可を出されたのだ。仕方がないな。育児の過程でまた頑張ってみようかな。

◇ここまで転載、「6年前の落書き」より◇


○補足○
 「助産院」(助産師)は、正常分娩しか取り扱わないので、医師と役割が違うといえる。また文中「医師が権威」と書いてあるが、全ての医師の自意識がそうでないことも知っているが、取り敢えず原文のまま掲載した。同様に、「助産師」や「助産院」もいろいろで、必ずしも「良い」ところばかりでないことも、H助産師とツレアイの会話のなかで知ることになる。
 また、この「落書き」は6年前の文で当時は「産科医師の不足」が話題に登らなかったことも記録しておこうと思う。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。少し前からこのブログを読ませていただいています。どの記事もとても示唆に富む内容ですね。
実は私も助産院で子どもを産みました。私の場合は、最初の二人は総合病院で産んだのですが、いろいろと嫌な思いをしたので、次は個人病院で産みました。それから…、四人目が出来てしまいましたが、その個人病院は出産を扱わなくなっていました。どうしようかと思い悩んだ挙句、ここはひとつ新しいことに挑戦してみようかと思って助産院を選びました。一見こわそうな雰囲気の方でしたが、とてもプロ意識を持った人でした。産科の病院とも提携していて、何かあった時にはすぐ連絡を取る体制も整えてありました。
そこで夫が始めて出産に立ち会い、出産のたいへんさを実感したと言って、それから育児にとても協力的になりました。(それまでは超仕事人間だったのです。)
もちろん、助産院にもいろいろあるとは思いますし、外科手術が必要な出産だとわかったら、病院に転院しなければなりませんが、私の体験から言えば、助産院での出産はお薦めです。
これからも、様々な話題を楽しみにしています。
すずな
2006/09/06 11:44
すずなさん、はじめまして、ご愛読、コメントありがとうございます。
そうなんですよ。助産院を開業されている「助産師」さんはプロ意識が高い。また出産・助産に対する意識がずば抜けて高いんですよね。また助産が一歩間違えば大事故につながることも知っている。それでも開業して助産をするのだから、自信とプライドがなければできませんよね。違法ということ以外でも看護師が形だけの助産をするのとは分けがちがう。例えば「堀病院」なども施設や食事で、いい病院とされる方がみえますが、やっぱり本質を考えてほしいと思います。
これからもよろしくお願いします。
dr.stonefly
2006/09/06 13:17

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