毒多の戯れ言

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zoom RSS 「障がい者」……徒然なるままに(1)

<<   作成日時 : 2006/06/23 18:22   >>

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  時々ワタシの記事に障がい者が登場する。誰それといった「個人」ではなく「障がい者一般」としてである。もともと偉そうな文体なため、障がい者についても、ちょっとは解っている奴と思われそうだが、実は障がい者と直接関わったことも、深く勉強した事もない。ただ知的障がい者の施設を運営されている方と知人になれたり、作業所の所長さんと知り合えたことから、少し障がい者のことも話をする程度である。このブログに訪問して頂ける life_is_beautifulさんに障がい者についての奥の深いコメントを頂くと、慌てふためきまともに答えることができず、申し訳ない気持ちになる。

 それでも記事に障がい者が登場させるのは、ワタシが障がい者を非常に意識しているからに違いない。もう少し本音を言うと、障がい者を「差別」しているという自意識が常に体内および脳内を右往左往しているからなのである。障がい者には「お前は差別者だ」といつも突きつけられている気がしてたまらない。だから街で障がい者を見かけると目を伏せてしまう。障がい者の施設や作業所など訪れたら大変だ。このまま窒息して死ぬのではないかと感じる。障がい者が見るたびに「可哀想」だと思ってしまうし、「大変だな」と感じてしまうわけだ。
 こんな風だから、流行にのり「障がい者」と「害」の字を使わないという、表面だけ装って誤摩化し、本質を見ようとしない「言葉」を使い、思考停止の免罪符と指摘されたりするわけだ。しかもワタシが書いたlifeさんに答えたコメントでは「障がい者」という言葉を使うことで問題意識を提起するなどと、言い訳までしているではないか。嗚呼、どうしようもないな。

 現実には障がい者に「お前は差別者だ」と言われたことはない。ワタシがかってに思っているだけだ。ワタシは健常であることがベースにつくられた社会に健常者として生活している。「可哀想」であるとか「大変だなぁ」など、「健常がベースであたりまえ」という固定観念に毒されているに他ならない。そうと理性では解っていても、「可哀想」という気持ちが先にでてしまう。全然駄目だ。
 こんなワタシだが、障がい者に向かって一度だけ自分でも驚く感情を持った事があった。「こいつ嫌な奴」と思ったのだ。後にも先にも一度だけだ。その「嫌な奴」は五体不満足の乙武くんである。内容も忘れてしまったが彼が言った言葉にムカッとして「嫌な奴」と心底思ったのだ。その「嫌な奴」と感じてるワタシを別のワタシが観察しながら呟く。障がい者にそんな感情をもつのは初めてだな〜。「障がい者」に対峙しているというワタシのなかの「障害」が初めて取り除かれた瞬間である。その一瞬「障がい者差別から解放された」と思った。障害や健常など意識することのない、対等な関係を感じた。

 乙武くんがヒントをくれたようだが、このとき乙武くん「個人」をみていたことは、実は解っていた。この記事の冒頭でも「障がい者一般」と書いたが、そんな括り方に意味のないことを、むしろ害であることを知っていたはずだった。前にも書いたがワタシはずっと以前「ホームレス支援の市民運動」をやっていた。世間の人はホームレスと一括りでみるが、個々と対峙していたワタシにはそんな世間がバカにみえた。そうバカなのだ。正にバカ。あの時ワタシが評価していた「バカ」がそのまま障がい者という鏡に映った今のワタシの姿なのだ。
 そうだ、ホームレスと対峙していたときのワタシを思い出すと、lifeさんのコメントも氷解していく。「ホームレス」という言葉が如何にまとはずれでとんでもない「呼称」であることも、「支援」という言葉が全く意味などもたず、欺瞞に他ならないことも、なにが「市民運動」なんだぁ、アホちゃうか、という感性も……。

 しかし、やはり障がい者はワタシに、ホームレスとは違った別の何かを突きつけられている気がする。すこしづつ考えていこうと思う。(続く)

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
わたしは「障害者」を「障がい者」って表記することに、何か抵抗感があるんです。
社会的に「障害」があるというというのはおかしい、という「害」という表記に対する当事者からの要請なんだと、わたしは理解していますが・・・。

精神障害にしても、知的障害にしても、身体障害にしても、当事者が、その障害を受け入れていれば、自らはそんなに不便を感じていはずないんですよ。ただ、社会の方が「障害者」を、厄介者扱いにしているための、社会にとっての障害であり、当時者にとっての社会的「障壁」何じゃないかな・・・。

社会が、うつ病を精神障害・精神疾患というのなら、わたしは、りっぱな「精神障害者」であることに、ある種の誇りがあるんですけどねえ・・・。
谷口硝子
2006/06/24 04:32
谷口さんコメントありがとうございます。コメントを読み考えさせられました。
「障がい者」というのが当時者(障害者)からの要請で、でも、当時者が障害を受け入れていれば、それは「障害」ではない。……ですか。(多分)健常者であるワタシに「障がい者が障害を受け入れている」という視点が欠落していました。という意味で、ワタシのような健常者は、考え方に「障害」を持っていることが解ります。さらにそんな健常者がマジョリティである社会が「障害」をつくっているということでしょう。しかしまだ「精神障害者であることに誇りをもつ」という世界が解りません。もしかしたらワタシが「非国民(的精神)」であることに誇りをもっていることに似ているのでしょうか?
dr.stonefly
2006/06/24 05:28
ちなみに、わたしは「非国民」を自認しています。だって、障害者や高齢者など「社会的弱者」の生存権を否定するような悪法が次々と成立するようなご時世では、サバイバルとレジスタンスしかないじゃありませんか!
谷口硝子
2006/06/24 17:21
サバイバルとレジスタンスしかない、ですか。「障害者」に誇りを持っていることに納得しました。ところでワタシは「社会的弱者」という言葉も使わないようにしてます。5/10に記事にしてますので、時間が許すときに読んでいただけたら幸いです。
dr.stonefly
2006/06/24 17:56
午後の紅茶です。
私は子どもが沢山(?)います。そのせいか、「しょうがい」のことは、私の「内なる優性思想」を問うてきます。未だ結論が出ることはなく、この「もんだい」を抱え続け、考え、関わり続けるしかないように思っています。
このサイトの基底にある問題意識についても、私自身の暮らし(子育てや働き方などなど)の中で、私個人がどのような行動を取るか、という問題なのだと、言い聞かせています。
「こちら」と「あちら」という図式に立つことなく、「デイアスポラ」的な発想で考え、行動できればいいと思っていますが・・・・。
いろいろ刺激になります。
ダメオヤジ
2006/06/26 15:59
障害者……(2)を書き始めて停滞してます。障害者について深く踏み込んで書くのはひどく困難です。
dr.stonefly
2006/06/26 22:40
こんばんわ。昨日はウチにお越しいただき、ありがとうございました。私もコメント入れさせていただくの、初めまして……かな? 障害者の問題はとても重いですね。私もdr.stoneflyさんと同様、いつも「おまえは差別者だ」と言われているような気がしてオロオロし、変に遠慮もしてしまう人間です。ただ、親しくなるとだんだん「障害」を意識しなくなるのも確かですね。そのあたりにひとつの鍵があるような気も……。
華氏451度
2006/06/27 03:02
華氏さん、コメントありがとうございます。
>親しくなると「障害」を意識しなくなるのも確か……
確かにそうかもしれませんね。無知による「恐怖」で、結局は健常者の心の障害なのかもしれませんね。
またコメントさせて頂きます。今後共よろしくお願いします。
dr.stonefly
2006/06/27 08:16

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