「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(5)…運動が割れるとき

 名古屋のトワイライトと学童が一元化される、という記事の続編です。
 去る1月15日に、行政(名古屋市子ども育成課)主催の「提言に対する公開質問会」ってのがあったのでちょいと行ってきやした。
 15日といえば、1週間以上前で、何故すぐに記事にしなかったかというと、リアルがクソ忙しいうえに、「お水騒動」のことで頭がいっぱいだったからです(笑)。「名古屋 andトワイライトand学童and一元化」なんかの検索で初めてこのブログに訪れる方は「なんのこっちゃ」と思われるかもしれないなぁ。まあ、全く無関係とはいいきれないので書いてみる。正月早々ブログ界の片隅では、「論理」と「感情」みたいな絡み(本質はこれだけではない、という議論もされているのだけど、話すと長くなるのでしない)で、ちょっと揉めたわけだ。
 で、この「お水騒動」はブログのなかのことなんだけど、この喧噪のなかでワタシの意識にあったのはリアルの分裂……、そう、まさに名古屋の学童保育運動の今後の進展でも、これと同じ構図の揉め事が起きる気がしているのさ。「理」対「情」みたいな構図の分断がね。まぁ「お水騒動」の前から予感はしてたんだけど、タイミングよくブログでシュミレートされた(……すみません)のでリアルな学童関係者は気をつけたいね。とはいっても、それでは「お水騒動」の元からたどって、時間軸に忠実に多くの方のエントリー(とそのコメント)を読んでいたら1週間以上かかると思うので安易に「読んでみてください」などとは言えないな。

 「お水騒動」はおいておいて、とりあえず「提言に対する公開質問会」報告から。
 国が無思考のまま「放課後子どもプラン」をやれってんで、煽られた各チホウ自治が実施しようとしているわけだ。それが、このチホウでは「名古屋市放課後子どもプラン」として市が進めるわけだな。進めるにあたって行政の指名された「有識者」からなる「子どもたちの豊かな放課後のあり方について」という『提言』が出さた。
 今回は、この『提言』についての説明会が開催されたわけだ。
 ワタシは最近知ったのだが、この『提言』は密室で作成されていたらしい。
 とは言うものの、結構ご立派な理念が書かれている。というか、理念がほとんどで「具体的な内容」はあまり書かれていないのだ。
 この公開質問会は、学童保育所関係者つまり学童の親や指導員が対象で行われていたため、質問の殆どが提言に対する「具体的な疑問、具体的な内容の質問」で、「理念がほとんど」の提言の質問会では全うな回答はかえってこないわけである。

 提言を元にして名古屋市が具体的内容を決め、進められるのだが、実際にその具体的内容を決めるのはこれからで、現状何も決まってないということだ。何も決まってないことは、この質問会でも行政の者によって「具体的内容はまだ無いようぉー」とはっきり言われた。それでも具体的内容をを6月までに決めて、来年度中(20年4月-21年3月」までにモデル事業を立ち上げると仰るわけだな。
 これまで何十年もかけて、少しずつ今の学童保育を確立して、予算などを勝ち取ってきた親にとっては、それだけでケンカを売られている気がするだろう。会場にきていた親や指導員が「ざけんじゃねーぞ、舐めとんのか!!」と叫び、胸ぐら掴まないところはなかなか大人である。
 何も答えられない行政に埒があかず、現役の親や指導員の意見を反映させろと、「学童の条件」を訴えるわけだ。さらに今後の具体的な内容を決めるに当たって「親や指導員を同席させろ」と訴えるわけだな。
 これに対し行政は「うんいいよ」と言う訳などない。だって「親や指導員」の話しを聞いていたら予算オーバーのうえ高いハードルをいくつも越えなくちゃなんないだもの。
 それで「パブリックコメント」で対応するという。ま、言っちゃなんだけど、「パブリックコメント」なんてあってないようなものさ。こちらもアリバイ作りで下手したらお得意の「『サクラ』コメント」が出される可能性もあるわな。タウンミーティングを思い出せばいい。え、あれで反省したはずだって、てか? するわけないでしょ。ほとぼりが冷めたんでまたやりますか、ってなもんよ。

 こんな感じで、会場の親、指導員の怒りに油を注いでいるような子ども育成課の対応に、ヒートアップする。

 「学童は家がわりなので、専用スペースをつくるべき」
 「放課後から17時迄はトワイライトと学童は一緒になるのか?」
 「コーディネーターは誰かがなるのだ」
 「運営指導者はだれがなるのだ」
 「キャンプなんかの行事は保障されるのか」
 「障害をもつ児童には対応できるのか」etc


 どれにも答えることができない行政

 「瑞穂区でトワイライトを見にいったら2-3人しかいなかったが、この一元化はトワイライト救済のために学童との一元化をしようとしているんじゃないのか」


……、え、そうなん? トワイライトってそんなもんなの? 実をいうとワタシもトワイライトの実際の風景は見た事がない。

 「3900万も予算計上してるなら、その金で既存の学童を充実させればいいだろ」


 この辺りは、正論だよな。
 長い間をかけて汗水を流し試行錯誤してつくってきた現状の「学童保育」を潰して、リセットして新しいものをつくりましょ、ってのは、特に長年学童にて尽力されてきた親や指導員には、納得いかないだろう。リセットしてより良いものになるのなら解るのだが、現在学童に通う子どもにはマイナスになるのは目に見えているわけだ。(ただ、内容云々といわなければ「親の負担」が軽くなることはありそうだね。)
 これに対して行政は「留守家庭」の子どもだけではなく、少子化や核家族化がすすんでいる現在、放課後の豊かな子どもの時間をつくるのは、「留守家庭」に限らず「全部の家庭」を対象にするべきだ、という。
 まあ、それはいいんだけど、それなら現状の「トワイライト」と「学童保育所」をより充実するようにすればいいのだけど、そうはしないのは、金が惜しいからと勘ぐられても仕方がないだろう。
 また実際に指導する「運営指導者」「専任スタッフ」について「有資格者」(教師、保育士等)を予定していることは、はっきり言ったので、現役「指導員」も場合によってはオミットされるかもしれない。もともとトワイライトが「退役校長の天下り」としてつくられた、という部分があり、天下り先の拡大という下心もあるかもね。天下りのために職が奪われるのは許せないものがある。

 行政は学童潰しの意図はないと言うけど、TBをいただいた「横浜の例」をみるとね。そうとうヤバいと予感する。

 さて、前のエントリーでは「熱い指導員に感動した」と言ったけど、この反省会では親も負けず劣らず「熱かった」なぁ。ただ今回は感動ではなくこの熱さに危惧している。このまま進んでいくと、運動方針を決めるところで「名古屋の学童保育は割れ」ます。
 冒頭に「論理」か「感情」という構図か?と書いたが、これはちょっと違っている。「理」も「情」も親や指導員に分があります。客観的にクールにみても「理」が正しいうえに「情」もよくわかる。このあたりはいわゆる市民運動vs行政って構図だな。じゃあ何故「割れる」かって?
 「真っ向対決」するか、「妥協というか、搦め手で、少しでもいい結果を引き出すか」という対立。どうも、この「質問会」での親の雰囲気は、「正論を言っているのに何故ひかなければならないのだ、徹底抗戦するぞ!!」という空気である。ところが対行政の闘いの場合の多くが「正論が通らないで散る」ってのが相場で、そんなのを承知している者は「搦め手案」を探ることになるでしょう。前のエントリーでも触れたけど、熱い親や指導員の「真っ向対決」に対して市連協(名古屋の学童の代表組織)は、「搦め手」でいきたいと見える。
 おそらく「真っ向対決しかないという」熱い親や指導員には、「搦め手」などといって日和ることなんぞ許し難い。しかも「搦め手」でも上手くいく可能性を考えると……、この辺りから少しずつヒビが……。この辺までくると「理」と「情」という構図になってくるのかなぁ? あれ、「搦め手」が「理」とは言えないか。

 ここからが本題なのですが、長くなり過ぎなのでまたの機会に。
 
 できれば、横浜や川崎の経験者の方が、事前の運動がどうだったのか教えて頂ければ嬉しいですね。また、その他の都市の方で運動がうまくいった例があれば是非伺いたいとこですね。
 



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