「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(2)…闘いの火ぶたは切って落とされるのか?

 はじめて訪れた方、特に名古屋の学童保育所関係者の方でおあせられれば断っておきますが、ここはdr.stonefly(毒多かわげら)の私的なブログであり、書かれることはワタシの独断と偏見の部分が多いにあり、さらには各回いろいろな「テーマ」に飛ぶが、ワタシ自身の変化も含め「想い」が連続して書かれたエントリーの一部である。なんて前置きはいまさらいらないか。でもね、一つのエントリーだけ読んでこだわる方もいるから一応ね。まっ、いずれにしても「戯れ言」なのだけど。
 さて、ワタシが学童保育所と関わって1年半、なんとなく解ってきて数ヶ月、まだ学童保育に対し何かをしようとか、前進させようという気持ちより、未だうだうだとクレームを出したい気持ちのほうが強いのだけど、そんななかいきなり学童保育そのものが大きく変わるかもしれない(転換させられるかもしれない)という可能性がでてきたわけだ。
 名古屋市において学童保育所とトワイライトスクールが一元化されるかも?ということです。
 市の(一元化)検討委員会の「提言」が出された。その「提言」について説明会である、12.18名古屋市学童保育連絡協議会の会議に出席したのだが、これが凄かった。久々に熱のこもった会議にでて、ことの重要さや困難な問題であることはさておき、正直いってワクワクしてしまった。いや面白がっている場合ではない。不謹慎である。まったくもって不謹慎である。こんな不謹慎なやつを巻き込み闘いの始まろうとしているのである。
 なんだ学童保育所の話題かぁ、なんて読むのを辞めないでね。今回は「学童保育所(子ども)の問題」だけど、いろいろな問題についての、行政と運動の「駆け引き」、「葛藤」、「構図」、いろいろな面が露見される予感がするから。
 全くわけの解らない人にも一緒にも興味を持って欲しく、最初からなるべく解りやすく書きたいと思う。

 このブログでも何度か紹介してきたが、「学童保育所(以下『学童』)」というのは、共働きやシングルの家庭の小学生が「鍵っ子」にならないように、共同(集団)保育を行うもので、学校から帰ってくる子どもの「家庭」のかわりになる場所のとこである。その空間も家庭と同様にくつろげる「生活の場」を目指している。親代わりでもある専従の「指導員」を雇い、行政に対しても「必要性」を訴え、ながい時間をかけた運動によって「公的な補助」を獲得してきた。名古屋の学童保育所は親によって運営され、130ほどある学童保育所を繋げる役目の各区の「区連絡協議会」やその上部団体の「名古屋市学童保育連絡協議会(以下『市連協』)」がある。名古屋市との交渉や折衝は代表して市連協が行うわけだな。各学童から区連協へ区連協から市連協へ意見がアップされていくので、市連協の方針は名古屋の学童の総意によるものとなる。まあ、ボトムトゥーアップという底からの意見の取り纏めだけでなく、市連協執行部は執行部で経験や意志を持っていることは言うまでもないね。実際に市連協の存在や役割り働きを知っている親がどれだけいるかは疑問であることも言っておこう。

 一方「トワイライトスクール(以下『トワイライト』)」は、厚労省と文部科学省が連携しておこなう「放課後子どもプラン」の名古屋版で……、実はよく知らないので名古屋市のHPをマルッとコピペする。
 少子化や核家族化、防犯上の問題といった社会の変化や、地域における地縁的なつながりの希薄化などにより、現代の子どもたちは学年の違う子どもと一緒に遊んだり、地域の人々と接したりする機会が少なくなっています。また、学習習慣の定着不足や自然体験等の体験活動不足を心配する声もあり、安全な活動場所の確保とともに、今日的な課題となっています。そこで、放課後などに学校施設を使って学年の異なる友達と自由に遊んだり、学んだり、地域の人々と交流することを通じて、子どもたちの自主性・社会性・創造性などを育むことを目的とし、地域が一体となって子どもたちを見守る環境をつくっていくのがトワイライトスクール(放課後学級)です。また、体育館・特別活動室・運動場などを開放するとともに、地域のニーズに応じた学習講座を開催することにより、生涯学習・生涯スポーツの振興を図るトワイライトスクール(施設開放)を実施しています。
 付け加えると、運営は名古屋市が行っている、ということである。

 まあ、細かな相違点は沢山あるのだが、大きく違うのは学童は「目の行きと届いた生活(家庭として)の場」であり、トワイライトは「家庭から出かけて行き、学習や遊びや交流を目指す場」であるということだ。さらに抑えておきたいのは、名古屋では学童が民営(親の運営)で、トワイライトは公営という点だ。

 で、ことのおこりは、12.11いきなり中日新聞に「トワイライトと学童の一元化」という記事が載ったことだ。詳しくは 前のエントリー(1)を読んで欲しい。
 これを受けて市連協では名古屋市に問い合わせ、状況を把握しながら、12.18市連協主催で各学童に呼び掛けた説明会をひらくことになる。
 説明会では「子どもたちの豊かな放課後のあり方について(提言)/平成19年12月/名古屋市子どもたちの豊かな放課後のあり方検討委員会/A4 17P」が配られた。これを全部打ち直しして紹介するのは大変だし、学童とかトワイライトに関係ない読者には退屈だろうから書かない。
 ようは、国が「放課後子どもきょうしつ推進事業」(文科省)と「放課後児童健全育成事業」を一体化または連携して「放課後子どもプラン」をしなさい、ってんで名古屋でもしましょうかね、といったとこが出発だろう。名古屋でいうと前者がトワイライト後者が学童で、一体化もしくは連携した「名古屋版放課後子どもプラン」の創設を提案する、ということだな。
 現状「名古屋版放課後子どもプラン」の創設のための名古屋市の検討委員会による「提言」がまとめられたところで、その内容をどう修正できるかはこれからということになる。検討委員会は学者やら教育委員長やら弁護士やらの5人によって構成され、その検討委員会の提言をうけ実際に名古屋市がどう動くか、ということだ。提言をもとに改善させることはできるのか、できないのか、未知な部分は多いが、どうやら新聞発表のように来期よりモデル事業をおこなうことは決まっているような……、覆せないような……、雰囲気を感じた。

 この夜の説明会では、市連協執行部の説明が1時間ほどあった。
 スライドが準備され、大阪吹田市の学童が学校の空き教室を改装し名古屋のプレハブより立派な家庭のような空間がつくられていることを紹介する。また、市連協執行部は既に何度か「提言」について名古屋市子ども育成課(担当部署)と話をしているのだが、一元化になっても「現行学童より質を落とさない」という言葉を引き出したり、指導員の位置の保障のはなしになったり、現実的な子どもの人数の話になったりと、どうやらこの「提案」をたたき台にして、行政と敵対せずに話をすすめたい印象を受けた。
 もちろん初校の「提言」の問題点を浮き出しにし、それを修正していくよう意見していくことを前提にしているのだが、基本的に行政がモデル事業までやると言い出したらまず中止されることはないだろう、よって頭から反対するのは得策ではない、という考えのようである。それよりは徹底的に意見してやって納得する形で公設による新学童を運営させたほうがいい、というわけだな。まあ、以前も書いたように学童の運営は大変なわけで、金やら場所やらに絡むしんどい部分を「公」で担ってくれて、学童の質が落ちなければそれにこしたことはないわな、ということで、市連協執行部の話を聞いているうちにワタシなんかも、そりゃそうかもね、と傾きかける。
 ワタシは、前にエントリー(1)で書いたように「一体化」に危惧していて、コメント欄では、「市連協は概ね好意的に受け取っているみたい」という情報を聞き、にゃにお~軟弱モンがぁ、と思ってしまったのだが、1時間余りの市連協執行部の話をきいているうちにそれもそうだよなぁ、と考え出したワタシは学童への思い入れが少ないのかもしれない。運営って大変だしな、出費もすくなけりゃそれに越したことはいし……。質がおちなきゃいいじゃんってね。
 でもさ、共働きなどという「落ちこぼれ」家庭なんぞに使う金なんぞあるかいぃ!! という国の態度とその腰巾着の名古屋市が、今より金のかかるようなことをするのだろうか? 何、企たくらんどんねん? 本音はどこだ? などと考えていたら、突然うしろの方から、

 なに、つまらん説明うだうだとしとんねん!! 

  今、話あわないかんことは「提言」についてやろが!!


と、突然、声があがった。嘘である。実際は「今日のスケジュールはどうなっているのですか? 次の議題は今日必要なことなんですか? 今日は名古屋市から出された提言について意見を交わさないといけないんじゃないんですか!!」という言葉だったのだけど、ワタシには苛立ちの伴った声が、上の台詞のように聞こえたのである。
 で、ここからの質疑応答がヒートアッップするのだが、長くなるので、取り敢えず今回は「前説」ということでここまで。





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