「湯浅誠は語る」・・・クリエイティブに社会(運動)をつくる

 久々の講演録だなぁ。
 ある日とつぜんメールを貰ったのは、「NPOささしまサポートセンター」が設立されるってのの記念講演会でFさんと湯浅誠の二本立てだった。今回の講演録は湯浅氏のほうね。
 と、そのまえに湯浅氏は、ワタシが事務局をしていた運動体と交流があったようだけど、ワタシが運動で玉砕したあとのことなので「のじ連」の湯浅氏は知らない。その後は「もやい」やら「年越し派遣村」「内閣府参与」なんかで名前は聞こえてきたりブログでは「大脇道場」やら「秘書室」で観たが、深く知ろうとも思わず著書も読んだことがない。つまり、これが始めての接触ってことになるな。
 で、講演はというと面白かったよ。
 この人は、社会活動家としての社会運動を発展させ、進歩させたいと思っている。それが、社会の発展、進歩に繋がるっていうわけ。でね、それはとってもクリエイティブな作業であるってわけさ。
 これね社会運動をしているひと、経験した人はより面白いと思うんだけど、社会運動的ブログを運営している人も面白いと思う。

 だいたいにおいて社会運動をしている人ってのはその運動内容においては「少数派」で、湯浅氏にも少数派という自覚はあるってさ。まあホームレス問題なんて完璧に少数派のわけだわな。たとえばこのホームレス救済って対立軸でつきつめ煮詰まると機械的な多数決ではバッサリ切られる。だって少数派なんだもの。領土問題のような国家間の対立軸でとことんいけば戦争になる。国家間だと戦争で、国内問題では多数決でバッサリね。つまり少数派ってのはとことんまで言ってしまえば哀しい結末がまっているわけさ。ひとりでも多くの人と繋がるとか分かり合えることが大切で、そしてまたバッサリ切り捨てられないようにもっていくことが大切なわけ。
 なのにね、従来の、あ、今もか、の運動体ってのは、たとえば「集会」に来ないヤツは「意識が低いヤツ」、なんていっちゃたりして切ったりしちゃうわけ。これなんか運動の頃にはワタシ自身も言った覚えがあるし、ブログでも言って反感を買った覚えがある。ワタシが正しくて、意見の違うヤツはダメだ、とか、話しに乗ってこないヤツはダメだ、みたいにね。ワタシだけが分かってるなんてちょっと優越感をもってのも見え隠れするな。
 実際に、たとえば貧困問題でいけば、ほんとに困っている人は「集会」にでむいたり、「ブログ」に書き込んだりできない時間や金銭的な事情があるのかもしれず、「集会」にいけたり「ブログ」に書き込んだりする人が余裕がある人なのかもしれないのに、本当に困った当該を置き去りにしてしまったりするどころか、意識が低いなんて言ってしまったりする、、、、アタシなんざ、まぁ、ちょっと酷い言い方をすれば選民的雰囲気もあるんじゃないかって、だな、と思う。ただの酔っぱらい、じゃねぇや陶酔しているだけだろ、なんてね、湯浅氏はそんなことはいわなかったけどさ。ブログでもよく見かけるんだけどさ。いったい何がしたいの?って感じてしまうよね。
 たとえば9条の会の集会なんかを例にしてみると、集会がおわったときに「9条は大切だよね」って考えを持つ人数は、集会をはじめるまえも終った後も変わらないの。もとより「9条は大切だよね」って人しかきてないんだから。これじゃ発展も進展もないでしょ。なんもかわらない。
 でもほんとに変えていこうとするなら、運動の外にいる人とどれだけ繋がるか、対立する人とどれだけ繋がるか、を考えなければいけないわけで、この繋がらなければならない、ってのが非常にクリエイティブなにやってかなければならないわけだ。野球のピッチャーでいけばいかに球種をふやすかが問題のわけ。もとより「9条が大切だよね」って人があつまる集会ならストレートだけでいいんだけど、まず「9条」に対して意識がない人、9条いらねーって人とどう解り合うかってのをやろうとすれば、カーブもシュートもいるでしょ、ってこと。そしてそれを投げないと社会運動の進展も発展もなく、つまりは社会の進展も発展もない、ということ。
 ところがストレートいっぽんやりで、クリエイティブどころか、逆にハードルをあげちゃったりバリアをはって排除したり、する。これが民主主義の停滞だ、、どれだけ多くの人と繋がるために球種をふやすか、クリエイティブになるのか、ってのが民主主義をも育てるんだよ、、

、、、てな感じの講演だったね。もちろん毒多のバイアス入りなんだけどね。

 領土問題なんかでも、「棚上げ」という白黒つけない「変化球」もあり、ってのも言ってけど、そういやオイラは「騒動」のとき、どっちつかずのコウモリ野郎とか言われていたなぁ、、、と、しみじみ思い出す。まあそういいながら白黒つけて決別する、って失敗も多数やってきたんだけどね。オイラばかりじゃなく、こんな講演をしている湯浅氏にしても、寄せ場交流会だかなんだかの飲み会で話そうとしたけど、なんか気取って嫌なヤツだったよ、っていう人もいるわけで、やはりバリアをはっていたわけだ。ながらく失敗しつつこうした講演をするようになったんだろうねぇ。
 社会運動ブログなんかを運営している人がいたら、、、、ってべつに社会運動ブログじゃなくてもいいだけどさ、、何かを訴えて仲間をふやそうとしているなら一度振返ってみてもいいかも・・・・って、簡単に断罪しないでさ。ホント、言うは易し、行うは難しいんだけどね。

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