「森英樹は語る」・・・改憲(壊憲)すすんでまっせ!!

 さて久々の講演会ネタである。
 もちろんアタシはサヨっち系講演会しか行かないから、この講演録はきっと社会的にためになるに違いない(キリッ)。
 で、今回の講演者は森英樹氏で、このブログの講演録で紹介した最初の人でもある。10年ぶりぐらいの再会かな? 10年前は感動しきりだったのが、10年後のワタシの灰色の脳では、ところどころで「?」がワルツを踊っていた。どういうわけかワルツは眠りを誘うのである。
 この森氏ってのは憲法学者でいま70歳、名古屋大学の名誉教授なんだけど、ツカミで「名誉教授ってのは無職なんだよね」って、笑いをとった。つまり肩書きだけで無報酬ってことか? 講義をすれば報酬はあるのだろうけど、レギュラーの講義がないってことかもしれないな。あと、講演を依頼したメールにAM10:00からPM11:45までお話してください、ってありました、って14時間も話していいものかどうか、、、なんて、依頼者のミステイクをネタにしてたな(笑)
 最初のツカミ以降は、固い話で睡魔との闘いだったのだけど・・・

 さすがは憲法学者だけあってまず憲法の講義ね。
 今の日本国憲法ってのは戦勝国アメリカに押し付けられたものであって、、、、って、講演のなかではもちろん「押し付けられたもの」なんて言い方はしてませんが、ようは、基が英文だったって話からはじまるの。
 たとえば「life’(とかlive)」ってのは、英語で生命、生活、生存はふくめトータル的な尊厳のある命ってイメージなんだけど、どうも単に「生活」って訳されてしまったり、しかも「minimam standard」ってのが「誇りをもてる必須うの条件」ってのが「最低限度」になってしまったり、、例の「最低限度の生活」って部分ね。で、例によって例にだされたのが、「朝日訴訟」の東北ではトイレで藁(葉っぱだっけ?)をつかっている、、って最低の基準の認識のはなし。はたまた「people」ってのが、そこいる全ての人々民衆、ってのが「国民(nation)」になってしまったりと、訳文のときにすでに間違った解釈を含むような訳され方がされている。ってことから入ったのね。でもさ、間違っていれば改憲ってことになるんだけど、やっぱ森さんも基本護憲っぽいんだよね。あいかわらず1章は否定してるみたいだけど(笑)。

 この憲法にある「LIFE(live)」の、(尊厳のある)生命、生存ってことから、民主党(マニフェスト破り)批判、野田政権批判や原発批判、はてさて橋ゲ批判まで展開されるんだけど、このあたりはブログ界隈では政治系ブログがすでに展開していることの繰り返しになるので省略。
 省略といっても一言だけいっとこうかな。森さんは橋ゲ(に代表される)がよくやる「公務員叩き」を一括して批判するものでない、と批判していたのだけど、東電は「東電」と一括して批判していたんだよね。なんだか公務員叩きも東電叩きも構図とか心理はあまり変わらない気がするのだけどどうなんかな?

 いやいやこれだけで他を省略してしまうと、講演録としてなりたたないのでちょっとはメモがわりに書いておこうと思う。
 改憲の動きである。
 震災と原発事故ですっかり忘れ去られて停止していると勝手に思っていた「改憲」なんだけど、水面下(?)ではしっかり進んでいるようなのである。しかも「震災」をネタに!!
 もともと「改憲」派であった民主党なんだけど、2011年4月28日には、新憲法制定議員同盟って改憲でなく新憲法推進の大会に1400人が集まって、あの鳩山元首相も顧問に復帰しているんだよね。鳩山曰く「改憲が滞っているのは民主党の責任です」だって。
 しかも同年5月3日あった「自主憲法制定国民会議・国民大会」や「民間憲法臨調・公開フォーラム」では、「震災復興にてこずっているのは憲法が変わらないからだ」なんてわやくちゃな言葉まで飛び出してしまって、いあはやなんとも。以後レジュメを写すと、
5月27日 民主党憲法調査会(前原会長)では、2012年3月までに「改憲、考え方提示」を決定。
10月21日 179臨時国会冒頭で両院憲法審査会をスタートさせて、委員長を決定。
11月17日 衆議院審査会実質審議開始。(以後12月1日、12月9日)
  中山太郎「大震災への対応の一つとして非常事態の条項などは、最も重要な議論すべき論点」
  山尾志桜「いかなる努力をしても防ぎきれない非常自体に首相に権限を集中させて人権を平時よりも制約することが必要」
11月28日 参議院審査会実質審議開始。(以後12月7日、12月9日)
  関谷勝嗣「国会での憲法改正議決要件を過半数の賛成に緩和すべき」
  
12月26日にだされた原発事故調査検証委員会「中間報告」では、現行法制が「有効・適切に行使されなかったことに欠点があったと指摘」しているにも関わらず、震災復興ができないのは憲法のせいだ、ってことになっちゃうわけさ。それで

2012年1月22日 自民党79回大会運動方針なんかは「東アジアの緊張や大震災など非常事態に対応できる憲法にするため、独立回復60周年の今年4月28日に改憲案を提示」を決議したり、
1月24日 第180通常国会で再開した憲法審議会では「改憲案を作成する制度がそろりと動き出した! 「改憲」できるまでは「壊憲」で行く!」と言われたり(とレジュメには書いてあるんだけど、ほんまかいな)
それでもって、例の「武器輸出禁止3原則緩和」やら「スーダン派兵」やら、、復興もそっちのけで、っていうより復興ネタを「利用」してやりたい放題のわけだ。ほんと何やってんだろうね議員ってのは。寂しい人々だ。


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この記事へのコメント

ちろ
2012年02月22日 01:33
こんばんわ。
おどろき玉をつけました。
今度の国政選挙で、ニシンの会が 圧勝して、みんなでわるだくみの会と連立でもされた日にゃ…何だか淀むでし。
橋下人気、すごっ。また説得からかなあ?
橋下に期待しる友達、中々骨折れるでし。

こな状態で改憲なんて、危険過ぎるでし。
毒多
2012年02月22日 10:28
ちろさん、お久しぶりです。

ちょっと政治に愛想を尽かしている間にすごいことになっているようです。まさか、復興もままならない「この間」に改憲(壊憲)の動きがあるとは思ってもいませんでした。
しかも、復興がままならないのは現憲法のせいだ!!などとギャグのような思考が現実になっているとは!!

橋ゲにすがる悲しさは、先をみないことにおいては原発にすがってきた悲しさと似ている気がします。


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