「年収500万でも貧困」…貧困な発想でフリーズジャパン

 さて、久々の講演録である。講演者は都留民子氏という広島大学の先生。
 この人、大学の先生というよりズバズバと言ってのける活動家のような感じだったな。オイラなんか貧困のなかにこそ「ホント」があるんじゃないか、なんて、普通からすればトチ狂ったベクトルに走っちまったから完全合意はできなかったけど、、、、ちょっぴりの懐かしさとちょっぴりの違和感といろいろ入り交じったスッパイ気持ちを噛み締めながら聴いていた。歯切れが良くまあまあ気分はよかったけどね。
 今回の講演のテーマはこのブログの核でもあったとこの「貧困」問題ね。で、オイラなんかが主に問題にしていたのは青カン(ホームレス)っていう(金銭的)ジリ貧、極貧、押しも押されもせぬ窮乏層で、そんな飢死やら凍死のとなりにいる人々を社会で生活を補償するのは当たり前だろ、って言ってきたわけ。だってさ、もともと社会に利用され搾取され使い捨てられてきたわけだし、失業するのが前提の社会で自己責任もクソもないだろって話だしね。しかも働きたいっていってんのに仕事はないのにさ。
 って、都留さんに言わせるとこの発想がすでにヤツラに毒されている、ってことらしい。
「貧困者のための福祉は貧しい福祉」ってね。
 つまり青カンほか「社会的弱者」(これカッコつきね)に限った人々しか対象にされない福祉なんぞ、貧しい社会の福祉で例えばそんな貧しい社会では障害者の親が「私が死んだらこの子はどうしたらいいのだろう」なんて悩まなければならない、って言ってのけるわけ。誰それって条件じゃなく別け隔てない福祉が本物。それが当たり前の世界では税金が高いなどという不満もないし、文化も育つ、ってことらしいね。

 これってなんやかやと言っても自己責任やら努力すれば報われるってのがデフォの日本じゃ、なかなか発想しにくいんだけど、都留さんの話によるとこんな具合。

 はっ!?、なんですって、年収500万だから貧困じゃないですって!? ちゃんちゃら可笑しいわね、だいたいその発想が貧困だって解んないのかしら、たとえ年収200万でも豊かな社会へいけば貧困じゃないっちゅうのぉ、、、なんて斬るわけさ。
 おフランスをみてごらん収入なんて生活とバカンスのためだけ、教育も無料、医療も無料、失業保険も年金もしっかりしているから自己責任なんて乗せられて頑張り倒した500万から未来を悲観して無理して我慢してそれでも不安で貯めこみたおしす取り越し苦労なんてする必要なんて全然ないの。日本なんて500万もらってても学費も医療費も老後も不安で、不安でしょうがないから一人あたり平均1,494万円も貯めこんでいるけど、フランスなんて半分以下の620万円ね。だって不安がないんですもの、、、。フランスみたいに安心できる社会だだったら失業して何してるか知ってる? 海外旅行よ。バカンスよバカンス、いやんバカンス。失業して海外旅行、日本のように失業したとたんに将来を悲観して、、、以下略すけど、これが精神的に貧困な社会といわずして何を貧困というのよ。だいたいね日本のように終身雇用や年功序列が崩壊したなんて嘆いているようじゃ話にならないわね、そんなもの終身雇用やら年功序列なんて飼いならされて企業絶対主義の現れじゃない。ちゃんと労働者が生み出した富は再分配されないとダメなの。自己責任で格差社会ってのが問題。そう格差社会。任天堂の社長なんか株の配当だけで年に96億円もあるの。かたや経済苦で何万も自殺している社会なのに。年間自殺者3万のうちの7割が経済からくる生活苦ってんだから、やっぱ再分配しなければならない。発想をフランスにしなくちゃダメなのね。
 冒頭でも言ったけど「貧困者のためだけにする福祉は貧しい福祉」なの、福祉ってのはその社会全体に行き渡らせないとダメなの。貧困者だけを福祉対称にするから、あいつらだけズルイだの、糞だの屁だの貧しい言葉がでてくるのね。全員に平等に社会保障をするのね。格差をなくすわけ。再分配を徹底させるわけ。もともとそうした発想でできているおフランスのような社会は、税金が高くても当然って顔してるわけ。教育も医療も失業保険も年金も充分に教授できるわけだからね。
 この充分に保障がある豊かな社会では、精神的に余裕があるから文化も栄えるし余暇の過ごし方も心得てる。日本なんていくら年収があっても貯金にまわさなきゃならないっていって余裕はなく働き詰めで時間がなく、あげくパチンコに走るしかないの、貧しいのよ。日本ももともとはそうじゃなかったのよ。「逝きし世の面影」って本を読んでごらんなさい。あまり働かずゆとりをもって生活していたんだから。おフランスなんか50-75才ぐらいがゴールデン・エイジっていってほんと文化活動に精を出しているんだから、日本のように何やっていいのか解らずボーっとしているか、パチンコぐらいしかやることが思いつかない社会とは大違い。、、、、ってやけにパチンコを目の敵にしていたけど、何かあったのかな(笑)
 それとね、どうも日本は植えつけられた貧困が発想まで貧困にしているけど、生活保護を受けている者が文化的活動などとんでもない、とか、ヤクザが生活保護うけるなんてとんでもない、とかさ。ちゃんと社会保障を充実させて別け隔てなく対象にすればいいの、ヤクザの下っ端の子たちなんかほんと苦しい生活してるんだから。そもヤクザにならなきゃいけなかったのも生活苦ってこともあるわけ。自殺や犯罪もしかり。社会保障が充実して安心して生活できる社会では、ヤクザにならなきゃならいことも犯罪に走ったり、自殺をしたりすることもグンと減るでしょ。それでこそ豊かな社会といえるのではないかしら。あ、ここ名古屋といえば河村ね。減税なんてとんでもない。しっかり税金をしっかりとって社会保障を充実させて豊かな社会にすべきなのにまさに逆行ね。
 
 と、多分都留氏はこんなようなことを言っていた気がするが、毒多変換されている部分もあるかもしれない。(好意的な)毒多変換のままで理解すれば、そも、努力すれば報われる、自分のことは自分の責任で面倒みましょう、将来を憂えて貯蓄にせいを出しましょう、って社会の発想が貧困であるし、いつも「金」の心配をしていなけりゃならない社会では文化なんかも育ちはしない。文化が育たないどころか犯罪も自殺もヤクザも減りはしない、、、だから、金のことばかり考えなければならない社会から脱却しましょう、、ってな感じかな。
 たださ、(疑惑的な)毒多変換でいけば、文化的かどうか知らないけど「生きること」ってのが、社会保障環境や金に左右されるってのはどうんなだろうってのは、ちょっと考えちまうけどね。青カン村にもホントはあるもの。かといって、社会保障を蔑ろにしていいとは言わないけどね。

 

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この記事へのコメント

田中洌
2010年12月25日 05:00
その、民子のねーちゃんのいっているやつは、なかなか、おもろいね。
すぺーすのいど
2010年12月26日 01:09
文化とかと関係あるかどうかは解らんけど、目指すべきは「平穏」や「平和」や「安心」が空気のように身近になることだと私は思うよ。
毒多
2010年12月26日 09:43
洌さん、お久しぶりです。

そうそうなかなか面白い講演でしたよ。
久々、酒でものみながら、いろいろ対話をしたい人に出会ったと思いました。
毒多
2010年12月26日 09:50
すぺーすのいどさん、いつも社会に対するお働きお疲れ様です。

講演会を聴きいろいろ考えました。

>「平穏」や「平和」や「安心」が空気のように身近になる

そうですねぇ。
でも、身近にするためには、そうした社会を造っていかなければならないのだろうか? その過程では「平穏」が一時的になくなるのだろうか? 空気のように「平穏」な世界では、個々がすでに「平穏」ではないのだろうか? ことさら「平穏」を意識することは「平穏」なのだろうか? もともと空気のように「平穏」な人にとって「社会環境」は関係あるのだろうか?

なんてね(笑)。

「平穏」が空気のような社会ってのは、いつから、どうやって、そうなったんだろうね。それがデフォであるために努力はしているのかなぁ?




楽しい夕べに
2010年12月27日 19:07
都留民子さん
名前も何か案じてるようでいいですね
すぺーすのいど
2010年12月29日 00:14
>いつも社会に対するお働きお疲れ様です。

いやー、厳しいっすね(^^ゞ
ほんとに最近は疲れてますよ。いろいろね。

でも、子どもたちは可愛いからね。うちの子もよその子も。
見捨てるのはなかなか辛い。

>「平穏」や「平和」や「安心」が空気のように身近になる

僕の言いたかったのは、「生存」や「生活」に危機感や恐怖感を感じない状態とでも言えばいいのかな?そうゆう状態が空気のように身近になるべきだって思うよ、ってこと。
だって、普段の生活でむやみに銃口を向けられたりナイフを突きつけられるのはヤダし、いつまで契約を切られて寮を追い出されるか判らない期間工もヤダし、いじめっ子と無能な教師のいる学校に行くのもヤダし、帰るべき家が無いのもヤダよね・・・
これってとても当たり前の事だよね。自分がそうなるのはイヤだって大概の人は思ってると思う。

社会のよろずの問題はやっぱ「個の人権」(←これって変な言葉かな?)の侵害が複合的に積み重なった結果だと思うわけですよ。
対策は「すべての人の尊厳を守ること」しかないと思う。

どくたさんが、僕の前コメをどうゆうふうに理解してくれたのかよく解らないのだけど、もしかすると全員が悟りを啓かないと到達できないような内容と思われちゃったのかな?
やっぱダメだね。作文力の精進します。そのためにはそこらじゅうでカキカキしないとね。(^^♪
毒多
2010年12月29日 09:52
楽しい夕べにさん、おはようございます。

そういえばそうですね。
これは、ペンネームなのかなぁ、いやいや実名でしょうね。
名は仕事を表すといったとこでしょうか?(笑)
毒多
2010年12月29日 09:53
すぺーすのいどさん、おはようございます。

>全員が悟りを啓かないと到達できないような内容

こういう誤解はしてません。おそらくすぺーすのいどさんの思いは、誤解なく伝わっていますよ。で、その思いであるとこの

>「平穏」や「平和」や「安心」が空気のように身近になる

という社会は

>厳しいっすね(^^ゞほんとに最近は疲れてますよ

という働きなしに実現しえないのかなぁ?という疑問でした。
ここから、そも人というものは? なんて妄想が広がっていった次第です。

すぺーすのいど
2010年12月29日 12:23
>という働きなしに実現しえないのかなぁ?という疑問でした。

深く同意します。
でも、それも「人の権利」のバランスが悪いからじゃないのかなぁ~?と思っている、今日この頃です。
うー、うーむ、、、。
2010年12月30日 01:44
毒多さん、お久しぶりです。
蹴球の鯱チームは悲願の優勝をはたしましたが、名古屋そのものがえらいことになっておりますね。
すったもんだの末のリコール成立で、くらくらして、未だに真っ直ぐ歩けないくらいです。

エントリーを読ませていただいて、確かに都留民子氏の発想は斬新だと思いました。
けど、最近新しい発想にアレルギーがあるんですよね。
「ちょっと、アンタ、急に御託なんか垂れちゃって、さてはなんか隠してることあるでしょっ!」
なんて旦那の浮気を疑う嫁のような、緩いのかシビアなのか、自分でもわからない目線程度なんですけどねwww

先日、友人の子供と遊んでいる時に、その子が言ったんですよ。
「なんで真面目に働いているのに貧乏になっちゃったの?」
って。
この問いが普遍ではなかろうかと。。。
とらよし
2010年12月30日 01:47
↑の
うー、うーむ、、、。
はわたくしです。
失礼しました。
毒多
2010年12月30日 11:01
とらよしさん、優勝おめでとうございます。(ってちょっと遅いね)

思えばリネカーが少年のように走り倒してから数十年やっとでしたねぇ。来年もいけるかな?

たぶん、「発想」じゃなくて社会に根づいているもの、なんじゃないかなぁと感じました。それが当たり前の社会において、別の当たり前を提示されても「ホンマかよ?そうはならないでしょ」と思うのが当たり前、って感じでしょうか?
都留さんなんかに言わせれば、「まじめに働いているのに貧乏はおかしい、、、」ってのは、日本的な当たり前なんでしょうねぇ(今の日本では、それも崩壊しているからオカシイってことになるのですが、、、)。
普通に働いていれば(失業して働いてなくても)、生活に困ることはなく、バカンスを規制されることもなく、所持品を規制されることもなく、、、ってのが当たり前の社会もある、ってことらしいです。

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