「えっ、トワイライトと学童が一元化?」(4)…一番大切なことを忘れてないかい?
「えっ、トワイライトと学童が一元化?」(3)におと~ちさんからコメントを頂いた。
そのなかに、この市連協執行部主催による勉強会の翌日おこなわれた「議員懇談会」の印象がかかられていたので、新たにエントリーをたてて記録しておきたい。
○市長がトワイライトスクールの全校設置と質的充実を公約としている。
○その公約を果たすために行政は動かざるを得ない。
○今回の有識者会議の提言は、その公約を果たすため、検討しました、という既成事実を作るためのもの。
○議会はというと、市長の公約を果たすため、民主党市議会派がマニフェストに「トワイライトスクールと学童保育の一元化」を掲げ、一元化へ向けて動いている。ただし、実質一元化を唱えているのは、一人の議員(緑区選出)だけの模様。他の議員のほとんどは、学童のことなど理解していない(もちろん、上記議員も理解しているとは思えない)。
おと~ちさんからの報告で多くのことを感じる。
まずは、市長が公約として放課後児童育成事業の質的充実を述べていること。この公約をワタシは知らなかったのだが、おそらく「国の指針」の乗って述べたのだろう。つまり今の時点で「一元化」についての市長の「GO」サインは出されていないのだが、もう間違いなく出されるだろう、ということ。
で、一番の問題は市長が子どもたちのことを本当に考えて述べているとは思えないということだ。このブログでも何度も取り上げ、今、全国で問題が表面化している『金の都合だけによる』子ども(福祉)の切捨てである「保育園の民営化」を、名古屋でも則武保育園につづき三園で行おうとしている。如何に子どもを苦しめるかを無視して保育園民営化を進める市長に、真に子どものことを考えているとは考えられない。さらには則武保育園民営化のとき「以降はしない」と言ったにもかかわらず、平気で推し進めようとしているわけだ。
今回の一元化のことも「公約だから、とにかく進めなければならない」ということだな。
ポイントは「子どものことを考えて進めなければならない」ではなく、「公約だから進めなければならない」であるとき、「子どものことは二の次」となる可能性は非常にたかいわけである。
いいかい、市長として欲しいのは「内容」にかかわらない「実績」なのだ。
その点では「議員」もしかりだろう。学童保育所などというマイナーな分野の実績が「選挙」に影響するとは考えない。学童保育所についての知識もなく、熱い指導員からみれば氷のように冷たい市長や議員の温度ということではないか?
つまり市長にしろ議員にしろ「本当に子どもたちのためになること」というのが置き去りにされて、ただ、体よく形だけのものとして進められる可能性が大きいわけだな。しかも
>有識者会議の提言は、その公約を果たすため、検討しました、という既成事実を作るためのもの。
という見方も恐らく正しく、今でさえ穴だらけの「提言」であるのに、実行時にはそのレベルまでもいかないだろうことは、火を見るよりあきらかである。市連協執行部は現状のレベルを落とさないように意見すると言っているが、名古屋市がそんな金のかかることするはずがない。
ただ、おと~ちさんが市連協に対する不満を述べているが、ここは考えどころである。
市連協は学童保育所に子どもを預ける全ての親と指導員の総意により行動される、という原則は間違いないのだろうが、これまではどうだったんだろうか? ワタシは周辺の学童関係者を見る限り「区連協」に対する意識もそうとう低いような気がしている。区連協どころか自分の学童の役員に対しても意識が低いところをみると、「市連協」など雲のむこうの存在で、おんぶにだっこ、よきに計らってくれ、どころか存在さえ知らない親さえいる気がしている。
そんななかでも進めていかなければならない市連協執行部に「総意で動くように」とクレームが言えるのだろうか?
全ての関係者が意識をもつことから始めなければならないのではないだろうか?
しかもやはり「敵対的関係」になったときU-21とプロの試合になりそうだ。
さてどうしようね、って考えていてちょっと思ったんだけど、まあ大きい声ではいえないけど、ここの市長は「ちやほやされる」のが好きみたいなのさ。例えばね「ゴミ問題」。名古屋のゴミの仕分けは進んでいる、と言われていて市長は「鼻高々」でぜーんぶ自分の実績みたいに言っているけど、事実は全然違うのね。もともと名古屋港にあり全国的にみても多数の渡り鳥が訪れる有数の湿地帯である「藤前干潟」を埋め立ててゴミ処理場を造ろうとしていたヤツなの。それをね「運動」によって干潟埋め立てをやめさせて、根本的なゴミ処理の仕方を提示したのさ。それをやってみたら思いの他、全国的に評価が高かったんだろうね、あの市長、藤前干潟をラムサール条約に登録したり、嬉しそうに本まで出しちゃってさ。ワタシは読んじゃねえけどさ。つまり、今回の「一元化」も多少金がかかっても、市長が評価されてちやほやされる結果に導いてやれば以外と上手く行くかもしれない、とかさ。
逆に中止にさせるんだったら、プレッシャー団体で強力なのは「野鳥の会」ね。藤前干潟の埋め立ても中止させ、愛知万博の海上の森会場も中止させ、徳山ダムの工事も一時中止させたんだから。もっとも万博や徳山ダムは「野鳥の会」というよりも「オオタカ様」だったんだけど。でも今回は学童に「オオタカ様」を呼んでもちょっと無理があるかな。
実は、この前のエントリーから、もうひとつ考えたことがあるんだ。
これが一番大切なことだ。
保育園民営化の反対運動では無理だけど、学童一元化の?運動ではやれること、いや、やらなければならないこと。これは非常に大切なことだとワタシは思うのだが、100%「当該」である子どもに状況やこれからのことについて、話し、説明し、考えてもらうこと。子どもだって声をあげれるんだ。保育園児には無理でも小学生ならできるはずだ。子どもだといって見くびってはいけない。親による代理闘争が当然であるわけないだろ。なんといっても直接子ども達に降り掛かってくることなのだ。子ども達がいまの学童が好きならば、それが無くなってしまうならば何かを感じるはずだ。何かを言いたいのではないか。もし学童が無くなってしまうにしても、親を含め第三者が勝手ことをすすめていいわけがない。発端から過程から、理由から、全て子どもに解るように、子どもが解るまで説明するのが親の役割りではないか?
かってに子どもを見くびって蚊帳の外に置くのはやめよう。
ワタシはときに子どもをデモにつれていく。子どもは納得すれば「戦争反対」と自ら叫ぶことも知っている。
子どもは知ろうとしている。子どもは考えようとしている。子どもは主張しようとしている。
この子どもたちに対し、大人である親が何をしなければならないのだ。
……、思索することを放棄してはならない。
もちろん親も当該だから闘うんだね。
いや、当該というよりも社会に対する「大人の責任」として闘おう。
「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(6)…トワ説明会で腰を抜かす
「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(5)…運動が割れるとき
「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(4)…一番大切なことを忘れてないかい?
「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(3)…責めるも地獄、守るも地獄
「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(2)…闘いの火ぶたは切って落とされるのか?
「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(1)…名古屋市の回答はいかに?
そのなかに、この市連協執行部主催による勉強会の翌日おこなわれた「議員懇談会」の印象がかかられていたので、新たにエントリーをたてて記録しておきたい。
○市長がトワイライトスクールの全校設置と質的充実を公約としている。
○その公約を果たすために行政は動かざるを得ない。
○今回の有識者会議の提言は、その公約を果たすため、検討しました、という既成事実を作るためのもの。
○議会はというと、市長の公約を果たすため、民主党市議会派がマニフェストに「トワイライトスクールと学童保育の一元化」を掲げ、一元化へ向けて動いている。ただし、実質一元化を唱えているのは、一人の議員(緑区選出)だけの模様。他の議員のほとんどは、学童のことなど理解していない(もちろん、上記議員も理解しているとは思えない)。
おと~ちさんからの報告で多くのことを感じる。
まずは、市長が公約として放課後児童育成事業の質的充実を述べていること。この公約をワタシは知らなかったのだが、おそらく「国の指針」の乗って述べたのだろう。つまり今の時点で「一元化」についての市長の「GO」サインは出されていないのだが、もう間違いなく出されるだろう、ということ。
で、一番の問題は市長が子どもたちのことを本当に考えて述べているとは思えないということだ。このブログでも何度も取り上げ、今、全国で問題が表面化している『金の都合だけによる』子ども(福祉)の切捨てである「保育園の民営化」を、名古屋でも則武保育園につづき三園で行おうとしている。如何に子どもを苦しめるかを無視して保育園民営化を進める市長に、真に子どものことを考えているとは考えられない。さらには則武保育園民営化のとき「以降はしない」と言ったにもかかわらず、平気で推し進めようとしているわけだ。
今回の一元化のことも「公約だから、とにかく進めなければならない」ということだな。
ポイントは「子どものことを考えて進めなければならない」ではなく、「公約だから進めなければならない」であるとき、「子どものことは二の次」となる可能性は非常にたかいわけである。
いいかい、市長として欲しいのは「内容」にかかわらない「実績」なのだ。
その点では「議員」もしかりだろう。学童保育所などというマイナーな分野の実績が「選挙」に影響するとは考えない。学童保育所についての知識もなく、熱い指導員からみれば氷のように冷たい市長や議員の温度ということではないか?
つまり市長にしろ議員にしろ「本当に子どもたちのためになること」というのが置き去りにされて、ただ、体よく形だけのものとして進められる可能性が大きいわけだな。しかも
>有識者会議の提言は、その公約を果たすため、検討しました、という既成事実を作るためのもの。
という見方も恐らく正しく、今でさえ穴だらけの「提言」であるのに、実行時にはそのレベルまでもいかないだろうことは、火を見るよりあきらかである。市連協執行部は現状のレベルを落とさないように意見すると言っているが、名古屋市がそんな金のかかることするはずがない。
ただ、おと~ちさんが市連協に対する不満を述べているが、ここは考えどころである。
市連協は学童保育所に子どもを預ける全ての親と指導員の総意により行動される、という原則は間違いないのだろうが、これまではどうだったんだろうか? ワタシは周辺の学童関係者を見る限り「区連協」に対する意識もそうとう低いような気がしている。区連協どころか自分の学童の役員に対しても意識が低いところをみると、「市連協」など雲のむこうの存在で、おんぶにだっこ、よきに計らってくれ、どころか存在さえ知らない親さえいる気がしている。
そんななかでも進めていかなければならない市連協執行部に「総意で動くように」とクレームが言えるのだろうか?
全ての関係者が意識をもつことから始めなければならないのではないだろうか?
しかもやはり「敵対的関係」になったときU-21とプロの試合になりそうだ。
さてどうしようね、って考えていてちょっと思ったんだけど、まあ大きい声ではいえないけど、ここの市長は「ちやほやされる」のが好きみたいなのさ。例えばね「ゴミ問題」。名古屋のゴミの仕分けは進んでいる、と言われていて市長は「鼻高々」でぜーんぶ自分の実績みたいに言っているけど、事実は全然違うのね。もともと名古屋港にあり全国的にみても多数の渡り鳥が訪れる有数の湿地帯である「藤前干潟」を埋め立ててゴミ処理場を造ろうとしていたヤツなの。それをね「運動」によって干潟埋め立てをやめさせて、根本的なゴミ処理の仕方を提示したのさ。それをやってみたら思いの他、全国的に評価が高かったんだろうね、あの市長、藤前干潟をラムサール条約に登録したり、嬉しそうに本まで出しちゃってさ。ワタシは読んじゃねえけどさ。つまり、今回の「一元化」も多少金がかかっても、市長が評価されてちやほやされる結果に導いてやれば以外と上手く行くかもしれない、とかさ。
逆に中止にさせるんだったら、プレッシャー団体で強力なのは「野鳥の会」ね。藤前干潟の埋め立ても中止させ、愛知万博の海上の森会場も中止させ、徳山ダムの工事も一時中止させたんだから。もっとも万博や徳山ダムは「野鳥の会」というよりも「オオタカ様」だったんだけど。でも今回は学童に「オオタカ様」を呼んでもちょっと無理があるかな。
実は、この前のエントリーから、もうひとつ考えたことがあるんだ。
これが一番大切なことだ。
保育園民営化の反対運動では無理だけど、学童一元化の?運動ではやれること、いや、やらなければならないこと。これは非常に大切なことだとワタシは思うのだが、100%「当該」である子どもに状況やこれからのことについて、話し、説明し、考えてもらうこと。子どもだって声をあげれるんだ。保育園児には無理でも小学生ならできるはずだ。子どもだといって見くびってはいけない。親による代理闘争が当然であるわけないだろ。なんといっても直接子ども達に降り掛かってくることなのだ。子ども達がいまの学童が好きならば、それが無くなってしまうならば何かを感じるはずだ。何かを言いたいのではないか。もし学童が無くなってしまうにしても、親を含め第三者が勝手ことをすすめていいわけがない。発端から過程から、理由から、全て子どもに解るように、子どもが解るまで説明するのが親の役割りではないか?
かってに子どもを見くびって蚊帳の外に置くのはやめよう。
ワタシはときに子どもをデモにつれていく。子どもは納得すれば「戦争反対」と自ら叫ぶことも知っている。
子どもは知ろうとしている。子どもは考えようとしている。子どもは主張しようとしている。
この子どもたちに対し、大人である親が何をしなければならないのだ。
……、思索することを放棄してはならない。
もちろん親も当該だから闘うんだね。
いや、当該というよりも社会に対する「大人の責任」として闘おう。
「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(6)…トワ説明会で腰を抜かす
「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(5)…運動が割れるとき
「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(4)…一番大切なことを忘れてないかい?
「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(3)…責めるも地獄、守るも地獄
「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(2)…闘いの火ぶたは切って落とされるのか?
「えっ!!トワイライトと学童が一元化?」(1)…名古屋市の回答はいかに?
この記事へのコメント
そうですよね!!
なにか良いこと考えよっと!
今回の件は個人的には「子育て」のいい機会だと思ってます。子どもと一緒に考える機会です。
負けたからといって、一気にスモーキーマンテンに放り出されるのでも、ビクトリア湖畔に投げ出されるのでもありません。
私のblogってわけではないですが、現状管理をして発言もしているところがあります。
ってurl載せられませんね(^^;
「緑の森クラブログ」
で検索をお願いします。
ここでは、あくまでも私的意見を書いているので、これが一学童の意見として捉えられると問題ありかもしれませんが、特にクレームは来ていないのでいいかな?(^^;
おっしゃるとおり、区連協でさえ一般の親からすれば「何じゃそれ?」は確かなこと。私も父母会長を務めていた頃でさえ、そうであったことを思えば、何とも言えません。前々年度、緑区連協の役員をし、そこでいろいろわかってきたこと、問題点などを挙げ、前年度緑区連協会長になったときに、それらをできる限り改善してやろう、というところに全国研とか言われ・・・こと半ばでしたが、緑区各学童にはできるだけ区連協に目を向けてもらうように努めてきたつもりです。ただ、今年度区連協から離れ、現時点での実態は、dr.stoneflyさんがおっしゃるとおり、かと思います。(続きます(^^;)m(__)m
ただおっしゃるとおり、まずはここの学童の親の意識付けから入らざるを得ませんが、ここは、父母会等でよく理解した方々から発言していくことが大事かな?と思います。私も前年度は、父母会で「もう黙れ!」と言われそうになるまでいろいろ語ってきました。なので今の学童役員は、それなりに意識を持って区連協活動に参加してくれています。議員懇談会にも、各学童せいぜい二名ほどの参加のところ、ウチの学童は五名の参加がありました。全員が発言をしました。
そう言った意識付けを各学童で実施していただきながら、是非市連協を動かしていただきたいと思います。
もういっこ(^^;
子どもたちから声を上げさせる、こと。これいいかもしれませんね。
現学童児はもちろん、OBにも声をかけて、多くの声を上げることで、行政を動かすことはできるかもしれませんね。
ただ、行政がいろいろ言う中で「だんだん署名数が減っている」と言うのがあります。これはけっこう大きいらしいです。署名の筆数が多ければ、それだけ市民が関心を持っているという証になりますが、それが減っているというのは関心も薄れているということと同義と捉えてしまわれます。その状況で、ここに来て声を大きくしてもなかなか受け入れてもらえないかもしれません。
その署名も市連協が大きく関わっています。署名の要望項目を決めるのは市連協ですから。・・・と前言にに戻る?(^^;
戻って(^^;、子どもたちにも正直に現状を話し、それをどう考えるか、是非聞いてみたいですね。
貴ブログたどりつき、さっそくRSSに登録させていただきました。スパム防止のためU.R.L付きのコメントは一時保留にしてあります。迷惑をかけてすみませんでした。学童の皆様のグログということで気を使われることも多そうですが、ここのコメント欄はそうした気の使い方は不要ですので、好きな事を書いてくださいね(笑)。
えーと、市連協は敵じゃないと思ってますので、U-21vsプロではありませんね(笑)。市連協が窓口となって行政闘争を行う以上、おっしゃるように、どんどん話し合われなければなりません。市連協が、なんとか、一人でも多くの親の「総意」としての代表になれることを願うばかりです。
署名に関しては、筆数が減っていることを理由にされるのですね。直の声ははじめてききました。筆数維持(増加)で現状維持、筆数減少で後退、ってのはなかなかモチベーションの維持が大変ですね。そうした行政の声がある以上、署名も頑張らなければならないのでしょう。
「蚊帳の外」の「蚊帳」って、死後ですかねー…、やっぱり。
蚊帳を張って、蚊なんかの自然を遮断することで、不自然となり死んでいる、ということですか? それとも、田舎の風景でお盆のころ蚊帳のなかから、眺める山や野の風景が薄らと白くて死後からこの世を眺める風景を妄想させる、とか……?? 全く解りません。ぜひ教えてください。