「学童保育所の温度差」…けっこう普遍的かもしれない

 子どもが学童保育所へ行き出してから2年目に突入した。
 「学童保育所(以下学童)」というのを知らない方は是非知って欲しいのだが、小学生の子どもをもつ共働きの親が運営する共同保育所のことである。親の働く権利を自分たちで確保するため、子どもが「鍵っ子」にならないよう専門の保育者を雇い集団で保育をする。学校が終わってから帰る「家庭」みたいな場所を目指しているのだな。もちろん今日に至るまで長い間、働く権利に対し公的な保障を勝ち取る運動/行政交渉、また共働きの子どもでも孤立しないよう育児を保障させる運動が展開され、学童保育に対しても多くの保障、補助を勝ち取ってきた、と聞いた。
 具体的には、行政の金銭的な補助をうけながらも、親が、場所、建物、備品等を用意し、金を出し合い、専従の職員である「指導員」を雇用し保育を委任し、子どもたちがどう過せば理想的な放課後を暮らせるかまでを決め、運営するわけだ。
 しかし、昨今行政は、子ども達が放課後「ロハ」で過すことができるトワイライトスクールというのを設置しはじめた。学童に所属し高い出費をしなければならないうえに、運営のための少なくない会議に出席しなければならない大変さにうんざりし、学童を辞め、ロハで行けるトワイライトスクールに行く子(親)もある。つまり学童に通う子も少なくなるということだ。すると残された親は少数で学童を運営しなければならず、さらに大変になり、学童に嫌気がさすという悪循環と、さらにさらには少数では金銭的にもままならなくなるということになる……。
 つまりとてつもなく大変なのである。そんな学童で前会長から深々と頭をさげられて今年から末端役員をすることになった………。
 
 あ~~あ、何だか書くのがしんどいなぁ~

 学童について知って欲しいという気持ちもあるだけど、
 書いていて容易く理解を得られると思えない。ね、読んでいても、つまんないでしょ?

 と、 今回のポイントはここなのである。

 こんなエントリー、子どもを学童へ通わせようと思っている親や、実際に通わせている親は読むかもしれないけど、子どもがいなかったり何の関係もない人、意識のない人は、きっと、読まないよね。でも、行政に学童保育の大切さをさらに認識させるために、直接関係ない人にも知ってもらいたいわけだ。知っている人が多いというだけで力強いからね。
 こんな思いがあるから学童保育に長く在籍する「思いが深い親」は一方的に細かな事まで延々と説明し強く訴えることになる。でもね、その自分たちの「深い思い」だけを綴るから「ドン引き」されて、結局誰にも読まれない。

 あげく、狭い世界が固定化されて
   なんの広がりも見せないのさ。ブルース。


 こんな構図が、狭い世界のなかの、さらに狭い「ひとつの学童保育所」のなかにもあるのでさらに大変なのである。
 おーとっ、愚痴のはじまりかぁ~!!

 学童保育所には、子どもを預ける期間が、長い親になると10年選手とかそれ以上のベテランがいる。当然ワタシのような1年ちょいの新人と学童に対する思いの温度差があるわけだな。ベテラン選手には苦労して学童を守ってきたプライドとか、子どもにとって「家」の役割をする以上の「保育」に期待やら「思い入れ」やらがあるわけさ。
 確かに、学童保育というのは、昨今少なくなった「学年を超えた近所のガキんちょ」集団という側面がある。学童では今どきの子ども達が「集団」になることやら「縦割りの妙味」やらに、指導員という大人が上手いこと機能すれば、育児に対する夢がひろがる。ある意味、兄弟がすくない家でポツネンと放課後を過す家庭の子どもより「育児」として面白い可能性がある。それはそれで素晴らしいこととワタシは認めている。そしてそれを素晴らしいこととして訴えることもワタシは認めたい。……ワタシはね。
 けどね、温度の高いベテランの親が、「学童保育の素晴らしさ」を「絶対的な価値」として温度の低い新人の親に訴え、押し付けても、そうそう受け入れられるものではない。それどころか、やはり温度の低い親は、感情として「うんざり」することになる。
 新人の親には「そんな学童保育の理想に燃えて預けている訳じゃないよ、安全に預かってくれればそれで充分」って思いもあったりしてね。でもさ、新人の親は、ベテランの親に歯向かうことなんかできやしないのが普通で、黙って従うことになるのさ。それで、あまりに鬱陶しくなると、黙ったまま辞めてくことになるのよ。
さらに、辞められずに残った親の間でも、ただでさえちっぽけな学童に亀裂が走り分断する。……つまんないよね。だからワタシのような馬鹿が歯向かうことになるんだけど……
 ってこういうことを書くと、この話はワタシが末端役員をつとめる学童のことじゃないかと勘ぐる人がいるかもしれないが、それは言わない、ってもう言ってるじゃないか(爆)。えっとここで敢えて言うが、ワタシの正体を知っている人は、わざわざワタシの学童のベテランさんに御注進しないで欲しい(爆×3)。
 まあ、いずれにしても 、やっぱりベテランの親が気を使い、「新人の親をその気にさせる」ぐらいの配慮をしなくちゃね、と思うわけさ。なんて新人の親であるワタシが宣う(笑)。

 さてここからが本番である。(って、最近このバターンばかりだな)

 この構図は別に学童保育だけじゃなくて、どこにでもあるだろう。ここまで読んで付き合ってくれた人のなかには「うんうん、そうそう」と、学童以外の集団を思い浮かべ、相槌うっている人もいるかもしれないな……

 さてさて、どこに繋げようか? やっぱ参院選かな。

 ここのとこのエントリーで「政治はようわからん」と書いたけど、参院選にむけて、やっぱり反アベツボ、反自公ぐらいのことは言っていこうと思っている。ただし、学童のベテランの親のようにまわりが見えない程の「偏った熱気」で、普通の親を「ドン引き」させることないよう にね(笑)。


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この記事へのコメント

非戦
2007年06月19日 22:27
dr.stoneflyさんは、学童保育の役員になってしまわれたのですか?保育園でPTAの会長さんだったし、見込まれたのですね。それにしても大変そうな仕事ですね。でもお子さんは、自分の親がそういう役をやって学校へ来てくれることはうれしいようですよ。さて「ロハ」で過すことができるトワイライトスクールって、どういうことですか?お金を払って、夜まで勉強の面倒を見てもらう、ということ?教育格差の実践ということですか?まあ、なにかと親も子も大変そうですね。子供たちは、どういう形が一番しあわせなのでしょう。各人違うでしょうが、お金の差というものがあるのなら、変ですね。コメントがひどく的外れているような気がしますが・・・、ベテランの親のこと、書けなくなりました。
すぺーすのいど
2007年06月19日 23:18
はじめまして。
dr.stoneflyさんと同じく市内の学童保育所の役員をしております。この記事を読ませて頂いて、全くその通りだとおもいました。
ただ、私も理想に燃える必要は無いと思いますが、「お金払ったんだから後はよろしく!」という無責任な親にはムカつきます。共同保育所なんだから・・・それはいかんでしょ!
すいません、結局グチになりました。
m(__)m
dr.stonefly
2007年06月20日 08:40
非戦さん、おはようございます。
えーと、保育園はですね、変わった保育園で「平和」とか「9条堅守」とか「戦争反対」とか「保育園民営化阻止」とかを全面に出していた保育園で、進んで会長をやったわけですが、学童のほうは頼まれて渋々やったというのが本音です。
トワイライトスクールというのは、名古屋だけの命名だったのですね。全国的には「放課後子どもプラン」というもの。実際には、ロハではなく、数百円という実費がかかるかもしれません。放課後の学校の教室を利用するのですが、勉強をみてもらうというよりは、近所のご老人や退職教師の指導のもと、工作をしたり、読書をしたり、して暮らす施策のようです。
まあ、既存の学童保育所のやっていることと被る部分が結構あったりして、競合になるのか、共存になるのか、がなかなか大変な局面なんですね。
学童にしてみれば、ずっとやってきた実績を無視されて、公の力で別物をつくったって意識があるし、かといって「放課後子どもプラン」の方は、管理の関係から外出(教室の外)にでてはいけない、なんて縛りがあったり……。
dr.stonefly
2007年06月20日 08:40
「放課後子どもプラン」に多少の不満があっても、何万もかかる学童と数百円の放課後子どもプラン、大変な会議と使役がある学童とまかせっきりの放課後子どもプランてなことを考えると、ね。
dr.stonefly
2007年06月20日 08:42
すぺーすのいどさん、はじめまして、コメントありがとうございます。
役員お疲れ様です。そうそう、非協力的な親ね。いますねぇ~。
かといって、やめろよ、って言えませんもんね(笑)
みんなが、学童に関わっていることが「楽しい」と思えればいいんですが、やっぱ温度差はありますね。ある意味、温度の高いベテランの親は、理想とか理念とかを全面にださずに、如何に低温度の者が楽しく関われるかに重点を置く方がいいような気がします。
楽しくて、関わらなければ損だという空気ができれば、きっと「後はよろしく」なんて言っている親も運営に参加するようになるんでしょうけど、まあ、ベテランの方にも「なんでそんなことまで、しなければならないんだ」って思いもあるでしょうし、大変ですよね(笑)。
まあ、ムカついていてもしかたないので、「自分の成長のため」と割り切って頑張りますか(爆)。
2007年06月20日 14:02
 私は障害児学童の保護者の中では「ベテラン」と「新人」のちょうど中間的な立場におり、ご指摘のような意識差は常に感じています。ただ、障害児学童の場合は「ただ預かる」のではなく生活スキル全般を学ぶ必要のある子への対応になるため、親と指導員の密な連絡は不可欠。しかし、「そんなのどうでもいいからできるだけ安く長時間。保護者会なんて面倒」という保護者はいます。子供達のために親の思いをひとつに・・というのはしょせん理想、でも理想はとりあえず掲げておいたほうがいいよね、というのが総意といえば総意でしょうか。
dr.stonefly
2007年06月20日 16:46
tomokoさん、こんにちは。
なんだか、障害児の親はみんな意識が高いと勝手におもっていたのですが、そうでもない部分もありそうですね(笑)。それと学童に求められるものも違っていることも初めて気づかされました。ワタシの学童にも一人障害児の子がいて、彼の生活については指導員にまかせっきりだなぁ。そう言えばどうなっているのだろう。今度確認してみます。
(語弊があるかもしれませんが)障害児とほとんど触れることなく子ども時代を過したワタシと違い、息子にとっては、彼と一緒に生活する時間があるというだけでいいことかな、と思ってます(すみません、書いてて違和感はあるのですが……)。

理想は大切ですね。理想を声高にいうことなく、理想に近づくのが理想かもしれません(笑)。
gegenga
2007年06月23日 14:41
うわぁ、10数年前のイヤな思い出が走馬燈のように(笑)

うんざりしました。
でも、やっぱり、下っ端の役員やってました。
温度の低い保護者のことを「意識が低い」と言い切ってしまうベテラン役員に
「イヤ、おまえがウザイから行事に出たくないと思ってるんだよ、あの人は!」とはさすがに言えず、ストレスをためました。
一方、学校には楽しく通っていた子どもは学童にどうしてもなじめず「毎日、ずっと漫画を読んでた」とのことで。
しかも、いじめられてるし。
しかもしかも、保護者会でそのいじめを発表したら、ウチの子以外にも被害者が山ほどいるし。
でも、改革に乗り出すほどのパワーがなかった自分。。。
うーん、暗くなってすみません。

dr.stonefly
2007年06月25日 08:07
gege師匠、おお、10数年前ですか、晩婚、高齢出産のワタシたちは今まさにそんな状況です。しかし、ほれ、齢を重ねてからだと、いろいろ方のメンタリティとかそれに対する対処の仕方も解っていて、まあ楽しんでこうかな、って感じです。なんて言ってられるかい!!
ちょっと、その狭い空間のなかに入り込み過ぎ!! と今度叫んでみるけど、きっと白い目で見られるんだろうねぇ。その箱の中だけに住む「学童原理主義者」には、アベ壷率いる自公がこのままいけば、学童のなど跡形もなく木っ端みじんに、ふっとぶという状況が見えているようには思えません。
さらに暗くなってご免ねダーリン。
luxemburg
2007年06月28日 19:19
私も実は子供が学童に入った一年目、預かってくれるだけでいい、と思っていました。めんどくさかったです。でも、出てるうちにたくさんお友達ができ、気がついたら4年間ほとんど毎年会長を含む役員をやってました。関東では行政が学校の一部にプレハブを造ったり、保育園に隣接していたり児童館の一部だったりして、月に3000円ほどのところが多かった、そしてそれは父母が"勝ち取った"ものだったのですが、そういう場所は父母の運動が弱まると次々つぶれ、学校の校庭開放事業にかえられてしまいました。むしろdr.stondflyさんのような自主学童が現在"学童"として残っています。保育園も学童も子供たちの社会性をよく育ててくれましたが、もう日本にはそういう環境は少なくなりましたね。
dr.stonefly
2007年06月29日 08:52
おはようございます。
luxemburgさんが、学童の会長さんだったのかぁ……、って想像もできなかったのは、ワタシの思い込みなんでしょうね(笑)。
こちらの地方の学童では、数年前に「行政から大きく権利を勝ち取る」=「以前より多くのお金をだしてもらう」ということがあったようです。で、行政からの補助が大きくなるということは「行政の縛り」も大きくなる、ということで当時の役員は「行くか引くか」揉めたようです。その話を聞いてなんだか笑えてしまいました。いずれにしても父母の運動で成り立っていることは確かのようですね。
>保育園も学童も子供たちの社会性をよく育ててくれましたが、もう日本にはそういう環境は少なくなりましたね。

本当にそう思います。
子どもが保育園やら学童にいかなかったら知らない世界でした。
Ladybird
2007年07月03日 10:19
 今の小学校には縛りが多すぎる.民間の学童はせめて,そういう官の縛りを離れて,もっと自由に子供が育つ場所であって欲しい.そういう自由性を大切にして欲しい.
 今年から全国的に始まったトワイライトスクールは,官の縛りを放課後にまで持ち込むのではと,私は懸念しています.もちろん料金の安さは親には魅力でしょう.文科省がその方向に誘導しようとしているわけですからね.
dr.stonefly
2007年07月03日 18:57
Ladybirdさん、はじめまして。ようこそ「戯れ言」へ。
トワイライトというのは名古屋だけの命名のようですが、ワタシが間違っているのかなぁ。いずれにしても全国的に展開される「放課後子どもプラン」ってやつは、学童潰しの雰囲気はありますね。そして仰るように「縛り」が多いということも聞いてます。学童も「学童の良さ」を世間に広く訴えて行かなければ、行政に潰されるかもしれません。学童の役員としてはますます大変です(爆)。

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