「大きな目標のために」……分断を恐れて敗北を恐れず

 既に何度も書いているが、このブログは負けだらけの人生で「いい加減同盟」のヘタレが、肌感覚で戯れ言を漏らすブログである。たいした知識もなく、いい加減なブログ主が肌感覚で漏らす戯れ言にどれだけの意味があるかなど解らない。
 よくお邪魔する知識に裏付けされた見識の高いブログや表現力豊かなブログを拝見して恐れおののくことは多いが、ただ、いまさら何に負けても恐れることも恥じることもない(爆のち涙…グスン)。開きなおりである。このブログは、やけのやんぱち、肌感覚だけで爆走するのである。
 以前にも書いたが、その肌感覚というが10年足らずではあるが、とある市民運動をしていた頃に身に付いた部分が大きい。
 と、今宵はそのころの思い出話をひとつ。
 所詮は戯れ言なので、サラリと読み流していただければ幸いである。


 市民運動とは意志をもった同志が集まり、ひとつの目標に向かっていくものである。まとまって進んでいるうちは楽しくいいものなのだが、多くの場合は壁は高く道程も厳しい。そんななか、ときに方針や方法論やその他諸々で運動体内部で対立することがある。
 営利目的という単純な目的を達成しようとする会社ではなく、社会を構成する者としその社会の膿みや矛盾に対し、個々が理想を掲げ意志の実現のために集う運動体であるので、それぞれの思いがぶつかり合い、対立がおきるのは当然だろう。意見の相違や対立自体は悪いものではなく、議論し運動体の意志がさらに高まればいい。ところがワタシが参加していた運動体は分断してしまったのである。断っておくがセクトなどではなく、ただの市民運動体である。
 そこに参加する市民は間違いなくひとつの目標に向かっているはずなのに分断したのだ。そして分断の原因の片隅にワタシもいたのだ。
 分断に至るまで、運動自体はどれだけ懸命に動こうとも大きな声をあげようとも何も変わらず、状況はむしろ後退していく。体制と対峙することに疲弊するうえに「一般的な」市民の理解も得られずに疲れ切っていく。そんななか、運動を進める方針の相違などをきっかけに、運動内グループ同士で分断し、終いにはそのグループ内でも分断した。個々の思いが深いということの証拠なのかもしれないが、人間ゆえの感情的な部分もあっただろう。分断が体制の思う壷だと解っていても、それぞれが真剣に考え、思いが深いだけに対立する相手が許せないものである。当時ワタシもほんとうは同志であるはずの対立相手が許せず、相手を否定し激しく攻撃した。それぞれが頑なに主張し、ついに分断した。
 「ひとりでも仲間を増やし声と意志を繋げ連帯していこう!!」
などと普段から声を掛け合っていた事も忘れて……。ほんとにちっぽけな運動体が分断したのである。
 そしてワタシはそこを去った。
 ふりかえると、分断の原因は、その時はその運動体にとっては大きく重要なことだったかもしれないが、本当に到達すべき大きな目標にとっては些細なことだった気がする。
 今だから内心を吐露しよう。そこを去ったあとの運動に対する空虚感は激しかった。しばらくの間は悪夢にうなされ何度も目覚めた。何もかもがどうでもよくなった。なるようになれ、しったこっちゃない。何も思考しない市民としてただ生活しようと思った。
 ところが結局は社会に居て居ぬ振りなど出来ずにまた思考し声をあげはじめている。
 時間が経った今ならわかるのである。運動体の分断などと書いたが、ほんとうはワタシのなかの意志の分断、気持ちの分断、感情の分断だったのかもしれない、と。

 そろそろブログを初めて1年になろうとしている。
 このグログは所謂政治ブログではないが、運動的視点で…、しかも底辺に追いやられている者の視点で書こうと心がけている。ブログを通しての、なんとなくすがるような繋がりだが同志ができていくことにワタシは喜びを感じていた。ところがここにきて厭な空気が肌に突き刺さる。なんだろう、この感覚は……、
 もっとも運動を離れて10年もたっていて肌も鈍化しているのかもしれない。杞憂であると信じよう。


    些細な障害を乗り越えるのに

    意見の相違や対立があるのは当然、

    でもそれを

    連帯のための意思確認のステップとしよう。

    大きな目標のために些細な敗北を恐れず。

    私たちが真に恐れなければならいのは分断ではなのか。

 

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この記事へのコメント

華氏451度
2007年03月23日 01:07
はぁーい、私も負けることはちっとも怖くない、というかもう慣れちゃったヘタレです。私も分断を経験したことがあります……。それも1回だけでなく(汗)。stoneflyさんみたいに、長いことはやってなかったですけどもネ(すぐ逃げたというのがいかにもヘタレらしいところ)。小さな意見の相違のはずなのに、いつのまにかどんどん亀裂が深まって、ほとんど憎悪し合う感じになるのですよね……。目指すものは同じ。むろん100%同じではないかも知れないけれども(100%なんてあり得ないですよね)、方向は同じ。それならば広く連帯していきたいと私は思っています。
dr.stonefly
2007年03月23日 08:24
華氏さん、おはようございます。
なんとなく今の雰囲気がね、昔を思い出させまして……、たかだか石○ごときの取るに足らない小悪人のために、よもや分断なんかしないよね、という願いをこめて書いてみたんですが、なんだかなぁ、引かれてますかね。
そんななかのコメント心底嬉しいです。さすが「ヘタレ同盟」・同志の愛を感じます(笑)。
ところで、以前貴ブログで、このままニポンが安倍の構想のように退化し、戦前のようになったら「日本を脱出する」というようなことを言われていたような気がするのですが、そう言わずに日本に居続けましょうよ。それこそがヘタレの神髄とは思いませんか? ヘタレ道を極めましょう(爆)。

さめ
2007年03月24日 16:50
さめ@沖縄、はじめまして
私も昨年、7年間も続けていた市民団体から足抜けしてしまい、新たな団体(http://reefcheck.net)を作りました。分かれるときも同じ目標のために活動しているのに、しかも今までの実績を捨てる形でまでなぜ?と思っていたのですがその理由は後から分かりました。都会の会員はなぜか政治に目を向けることは汚いものに目を向けることと捉えていたのですが、沖縄にいると目なんかそむけていられない。我々の場合は「都会:田舎」という考え方の相違でした。

石○が当選しないよう、都会の人達こそ平和ぼけした活動なんかしていないでしっかり政治を見つめて欲しいのですが・・・

http://shark.ti-da.net/
dr.stonefly
2007年03月26日 12:37
さめさんはじめまして。リーフチェックというんですね。こうした活動の存在は初めて知りました。こうした美しい自然を対象にしたとき「都会:田舎」という対立構造ができてしまうことが、何となくですが想像できます。「都会:田舎」というよりも視点の違いで考えれば「地元:趣味」。さらに政治として突き詰めれば「沖縄:本州」といった感じでしょうか。地球規模による原因のリーフ破壊という意味では「自然:経済」という感じになるのですか? また訪問させていただき勉強させていただきます。
>平和ボケした活動なんかしてないで……
は、耳が痛い。どうしても本土在住の差別者の位置から、脱出できないワタシはジタバタもがいています。またよろしくお願いします。
さめ
2007年03月26日 19:52
「地元:趣味」、「沖縄:本州」まさにご指摘の通りなんです。都会の人達はサンゴ礁保護を遊びでやっているので政治と切り離して考えられる、そして他人事のですよね。でも大浦湾の調査の翌々日にそこでパラシュート降下訓練が行われたりする島に住んでいる我々は無関心ではいられません。というか自分の命も危ない。

いやー。夏芽さんの言葉がちゃんとこころに響くdr.stoneflyさんは心強いですよ。私、夏芽さんの講演DVDを持っているのでかつての都会の仲間達に見せたことがあるのですが、反応は「いやあね、こういう平和運動とかしている人達って。すぐこういう精神論を言う」というものでした・・・。そりゃ、生じゃないし、会ったことない人だから実感がわきずらいのはわかりますが同じ人間としてそりゃないだろーって思いましたね。こちらこそよろしくお願い致します
dr.stonefly
2007年03月27日 15:17
さめさん、こんにちは。
さめさんの感じた違和感は、予想したものに近かったようですね。なんとなくお察しします。
それでも記事に書いた様に、やはり自ら「分断」していくことは権力にとって望むとこでしょう。困難かも知れませんが、「都会人」も目を向けさせないとならない。
もし機会があれば平良夏芽と「分断と連帯」みたいな話をされては如何ですか? 結構おもしろ話を語るかもしれませんよ。

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