「捏造教基法地震」…津波に襲われてからでは遅い!!

  まずは、3年前の「幼保一元化ウエイブ」ってぇ、小咄を一席。

「おい、幼保一元化ウエイブがそこまで来ているけど、おめー知ってるか?」
「ウエイブってーのは波ですな、で、その幼保一元化ってーのはなんですか」
「なんだいって、おめーさん保育園児の親なのに、そんなことも知らねーのかい?」
「だんな、保育園児の親ってーのはですね、それはもう忙しくて、
津波がきますよーぐらいじゃじたばたしねーですよ。津波に巻き込まれてからはじめて動くんですぜ、巻き込まれてもうごかねー親もいるぐらいで、それが『粋』ってもんで」
「おいおい『粋』なんて言ってる間に死んじまうだろうが。まあ、死んでも『粋』って思ってるならいいんだけどよ。ここに富士総合研究所(MIZUHOフィナンシャルグループ)の福祉サービス第三者評価事業ってとこで幼保一元化についてコラムを発表してるから、かいつまんで抜粋してやるよ」
「かいつまんで抜粋ってのはありがてーや、ま、ひとつ、ま、よろしくお願げーします」
「つまり富士総研は、『幼稚園は満3歳以上で保育所は0歳児からと、対象となる子どもの年齢の幅が違うが、小学校に通うまでの数年間を同じような建物の中で過ごしている。従来は、保育所は共働きの子どもを対象とするため保育時間が長く、幼稚園は保育時間が短いという違いが大きかった。しかし最近は幼稚園も利用者ニーズの変化や経営面の問題を背景に、コア時間を超えて夕方まで預かるところが増えつつあるうえ、両親が共働きという家庭の割合もさらに増加している』と言うんだな。さらに『幼稚園と保育所と区別して呼称されているのは、必ずしもハードとソフトの絶対的な違いによるのではなく、制度や所轄官庁(幼稚園は文部科学省、保育所は厚生労働省)の違いにのみよるところが大きいのである』って言ってるわけだ。」
「ちょっと、まってくだせー、だんな、その富士総研ってのは現状把握してねーか、アホかどっちですかい」
「ん、なんだい、いきなりぼーに、まっ、どっちかってとアホだと思うが、」
「幼保の差がすくなくなっているってたってですね、かたや生活の場としての存在で、かたや教育の場として要求で、理念が全くちがうでしょうが。しかも保育園は朝は7時半から夜も10時半までやったり、アレルギー対応食をとことんやったり、条件改善の行政交渉をやったり、マンション建設で日陰になるってんで裁判までおこす幼稚園はないでしょうが…」
「それは、M保育園のことかい?、あそこはちょっと変わった園だから、ちょいっとはずしといてくれ…」
「わかりやした、それにしても市民感覚といってもね、0才と3才の差はあまりにも大きいし、それに幼稚園児の親と保育園児の親の意識の差は百恵と聖子ぐらいの差があると思いますがね、あたしゃ…」
「またわけわかんねーこと言い出すねおめーも。なんでー、その百恵と聖子ってーのは」
「わからないんですかい、百恵ってのは結婚するときに、きっぱり仕事をやめて専業主婦になるってことを国民に大絶賛された国民的歌手で、聖子ってのは、ふらふら仕事なんぞをつづけて批判を浴びた国民的歌手ですぜ、だんな」
「それでは、おめーは女は内(家)にって古風な伝統を体現するのが百恵=幼で、女とて仕事をつづけるって進歩的なのが聖子=保というのかい? って、ちょっとまずいんではないか、おめーさんが、幼保の両方から袋だたき覚悟でいってるなら止めはしなが…だいたい聖子は子どもを保育園に預けてないじゃろうが…それに聖子が批判されたのは仕事を続けていたためではない気がするぞ。まあ、それぞれの意識の絶対的な差という比喩なら百恵と聖子ぐらいあるかもしれんがのぉ。まあ、そんな感じで親の意識の差というのは想像以上に大変かもしれぬ。幼保一元化したときに、間違いなく幼・保で派閥ができそうだし、保育士の保育以外のいらぬ苦労が目に見えるわい」
「あ、こりゃ失礼しました、百恵と聖子は撤回しますから袋だたきは堪忍してくだせー。しかし富士総研(MIZUHO)って自分の失敗のつけを国民の紙幣で拭かせた悪ーい企業で、金をくれた政府、コスト削減補助費削減を狙う政府によいしょするのは当たり前って気がするのですがね。まさにたいこ持ち、保育なんぞに補助金まわすなら、もっとこっちに廻せっていう態度が見え見えですぜ、なんでこんなとこの資料を出してきたんですかい?」
「うむ、おめーにしてはいいとこによく気がついた、インターネットで『幼保一元化』で探ったとき一番頭にでてきたからじゃよ。それに富士総研ということで赤旗よりは「一般庶民」は読んで無条件に信用だろうってことで、選んだのじゃ、ハハハハハハハ……。
        (一部楽屋ネタは略)(2004.3.8)


 3年前の保育園時代はブログなんぞやってなく、こんな風に保育園の親にも読んでもらおうと、コピー用紙にてせっせと政府の悪行を情宣をしていた。この頃は子どものクラスにしか配っていなかったので、この大作をほんの20数名の親の為だけのみに書いていたのだ、ハハハハ、はぁーあ(涙)。
 で、今になって3年も前に書いたものを紹介したのだが、何もすごいだろ~、と自慢するためでも泣き言をいうためでもない。
 たかが3年前なのだが、当時はまだ水面下で進められていた「幼保一元化」「総合園」「民営化」が現場の問題として起きてはなく、保育園の親にとって全くリアリティがなかったのだ。ただ、確実に進められていて、ちょっとアンテナを立てれば、いくらでも情報はキャッチでき、思考・行動することができたはずだ。もちろん3年前から知っていたからと言って進行を阻止できたかどうかは分からない。ただ我が身、我が子の身に降り掛かってから驚愕し騒ぐよりは、ずっとよい結果が得られたのではないか。例えば、こんな悪事を推し進める議員に選挙でNo!!と言えたはずだ。また計画段階の行政と徹底的にやり合えたはずだ。
 今、保育園民営化という津波と闘っている親も多いと思う。そのなかで、3年前、4年前、5年前から闘ってきた親はどれだけいるのだろう?  批判めいた言い方になるが悔しくて仕方ないのだ。その時から全ての親が意識して闘ってきていたら、今の状況も違っていたのではないか!!
 ところが、いまだに「対岸の津波」と傍観している親も多いのではないか。則武保育園のとき「もうやらない」と言った名古屋市も、いままた水面下で5ヶ園ほど計画が進行しているという噂だ。また、我が身になってから騒ぐということを繰り返すのだろうか?

 さて、今回起きた「捏造教育基本法地震」は、保育園民営化っていう規模の地震じゃない。日本中が津波に襲われるっていう激震だ。就学中の子ども全てに襲いかかる津波がやってくる。まさに日本沈没、傍観できる者はどこにもいない。
 いいかい、津波に襲われてからでは遅いのだ。このままでは、すべての子どもが襲われ溺死する。保育園民営化と違って対岸はない。例外はないのだ。他人事ではないのだぞ。

 地震はおきてしまったが、まだ、間に合う。

 津波に襲われる前に闘おう!!

 現役の親が闘わずにどうする!!

  


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この記事へのコメント

かぼす
2006年12月22日 02:04
以前コメントさせていただいた、保育園民営化の渦中の母です。いま行政訴訟を検討中なのですが、原告のなり手がいず困っています。まさに「津波に巻き込まれても動かない親」ばかりで、ため息が出ます。かく言う私は保育園民営化中止を公約とする市長候補を支援する政治団体の代表までやり、結果、現職市長に僅差で破れ、身も心もズタズタ…限界です。ここまでやっても、ついて来てくれる父母はごくわずか。こんなところで愚痴ってすみません。自分が原告として立つか、誰かを説得するしかないので、もういちど、力を振り絞ります。
dr.stonefly
2006年12月22日 09:02
かぼすさん、コメントありがとうございます。ただ、今、限界まで闘うあなたへの思いはこのコメント欄では書ききれません。新しくエントリーを立てたいと思いますので、少し時間をください。
非戦
2006年12月22日 14:21
日本中、保育園から大学まで、問題ありありなんですね。大学には機動隊、警察、公安が勝手に(大学に呼ばれて)入ってきて、学生をしょっぴいていくし、保育園、幼稚園の一体化だの民営化だの、問題がいたるところで起こっているんですね。当事者でも問題意識が低いなら、当事者でない一般国民はまったく無関心というわけですね。という私も、もう子供が大きくなったので、保育園、幼稚園の問題にまで、関心が及ばなかったです。ごめんなさい。この問題はじっくり読ませていただいて勉強します。
かぼすさんの、その疲れは、ちょっと分かるような気がします。「どうしてみんな関心をもってくれないの?わかってよ。」というのは、運動をやっている人たちの共通の悩みですが、それほどまで打ち込んできたかぼすさんなら、なおさらのことでしょう。
siinoki-law
2006年12月26日 07:51
昨日(12月25日)、規制改革推進会議の答申が出され、企業の参入のために認定子ども園を活用するといった内容も含まれているようですね。規制緩和・新自由主義と認定子ども園の問題について、dr.stoneflyさんの記事を期待してます。
dr.stonefly
2006年12月27日 01:03
siinoki-lawさん、遅れてすみません。規制緩和・新自由主義と認定子ども園についての記事を書こうと検索している間に「久間の発言」にぶちあたってしまい、キレテしまいました。
12.15の規制改革推進会議の答申というのは、どこかで閲覧できるのでしょうか? なかなか行き当たりません。 
民営化の件は今迄も随分書いてきたつもりですが、何度でも書くつもりです。

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