「憲法九条を世界遺産に」(2)…マジだったワタシって一体!?

 ♪世界中でたったひとりだけ取り残された気がして……!! どんな答えを見つけるRock,どんな答えが待ってるRockぅううう、Wooo、Wooo、Rock'n'Roll Night、ロクンロウルナイトぉ、wo、うぉ、今夜こそぉ!! ロクンロールナイトたどりつぅきぃぃぃたぁいぃぃぃぃ!!!♪……暗い部屋の片隅で、膝を抱えて俯いていると頭上の闇に能面が浮かび、ワタシを指さし笑う。ウヨ能面だ。「ふん、非現実的な平和バカが!! テポドン喰らって死ねや」 それが消えたかと思うと、新しい能面が……護憲能面だ。「え、あれはただの理想だって知らなかったの? でも、だからこそ護憲なんだよ、ははは」……、いっぱいの能面が浮かんでは消え、浮かんでは消え、全部がワタシを指差して笑う、「この人、マジだったんだて、ホホホホホホ」「え、この人マジだったの、なんて馬鹿な人でしょう」「え、マジだったなんて」「馬鹿だ」「マジってねぇ、ウフフ」「アホやろ」「マジって」「シンジられない」「マオトコだって…」「マジ……」「マ……」

 もう、なんだか、壊れ気味である。
 ああ、憂鬱だ。憲法九条が、非現実的な「理想」であり、ありえない「夢」だったなんて。ウソだろ。嘘だっていってくれよ。え?やっぱり「国家」としては考えられない「ただの理想」だって? 中沢新一はいう。
 国家を生命体にたとえると、生きるために外からばい菌が侵入してきたときの為に免疫をもっていなければならない。また他の生命体と空間や資源を争い生きてかなければならない。生命体=国家と争い=戦争は、きっても切れない関係で結ばれている。
 自らを守り生きようとする「免疫」=軍隊、その国家が生きて行くために必要な「免疫」を自ら否定する「憲法」は尋常じゃない、それが理由に世界中でこんな矛盾に満ちた憲法(特に九条)をもつ国はニホンだけだ、
と。
 じゃ、なんでそんな憲法があるのかというと、戦争で勝った「国家」と負けた「国家」が妙な具合に絡み合って、偶然、奇跡的につくられた「非現実的な理想」 だったと言うのだ。
 世界に二つとないほど「珍しい」ものだから「世界遺産」にしようという。「世界遺産」に登録しなければならないほど「珍品」だから守らなければならないというのだ。(えっ、そんなこと書いてないって?? 失礼しました)

 とにかく、ワタシは「マジ」だったのだ。憲法前文に感動し、憲法九条を現実のものとして誇りにしてきた。「理想」や「夢」ではなく、あくまで現実のものとして考えていた。ニホンは全ての軍隊を否定し、とにかく憲法九条を背負って平和を希求し、街をあるけば「平和」とのたまい、外国へいけば「平和」と歌う。むかし「メガネ」と「カメラ」のステロタイプなニホン人と馬鹿にされた、あれに匹敵するぐらいの「有名な」ニホン人になる。地球上どこへいっても「九条」と「平和」しか言わないステロタイプなニホン人と指をさしてバカにされるまでになれば、「何かが変わる」とマジで思っていた。
 ニホンの役割こそ「裸の王様」でいうとこの「王様は裸だ~」と叫ぶ少年だとも思っていた。あの物語をよんで、多くの大人は王様と観衆を嘲笑し「正直な少年は正しい、自分もこの少年だなぁ」と思っているだろう。それは嘘だ。誰もが裸の王様であり、また見て見ぬ振りをして裸を褒めたたえる観衆ではないか?
 でも、九条は誰もが少年になれる可能性を感じさせてくれる。そして一人でも多くのニホン人が九条を素直に受け入れ、少年になれたら、きっと……「たのしい」と思う。

 「憲法九条を世界遺産に」では、理想であり、非現実的な九条を守るために覚悟が必要であると書かれている。しかも生半可な覚悟ではいけない、と。
 確かにそんな時代を感じさせる。でも、まだそんな覚悟しなくてもできることはあるはずだ。やっぱり気楽にやってこうよ。できることを……(結局、軟弱なヤツ)

 

この記事へのコメント

こんな日は、虹が出るんだ(よむりん)
2006年10月07日 12:12
はじめまして。under the sunではよくお見かけします。冒頭の佐野元春につられて書き込みしてます。
「憲法九条を世界遺産に」。そんなことが書いてあるんですか。今度読んでみます。でも、サマワに行っても自衛隊員が死なないのは9条のおかげだし、9条があるからいろいろ政策を考えなきゃいけないし、現実には役に立っているわけですから。単なる夢物語じゃないと思いますけど。。。冒頭のロックンロールナイトにかければ、「瓦礫の中のgolden ring」って感じでしょうかね(^o^)v
dr.stonefly
2006年10月08日 06:37
よむりんさん、おはようございます。はじめまして。
憲法九条が珍品のため世界遺産にすればいい、というのは本のなかのプロセスで結論ではないと思います。ワタシは全体として「いい本」と感じました。是非読んでみて下さい。
ただ、やはり帯にも「いかに遺すか、『九条』奇蹟の輝き」とあるように、そこをとっかかりとしている部分もあるようです。
ちょっと『?』と感じましたので、エントリーしてみました。
あれは「瓦礫の中の『golded ring』」と歌っているんですね。ワタシずっと「コーナリング」だと思ってました。
Rock & Roll nightは好きな歌です。
愚樵
2006年10月08日 19:25
マッカーサーは昔、日本人を評して like a boy of twelve、12歳といったところ、と言ったというのは有名な話です。日本人が9条を諸手を挙げて受け入れたのも、この「幼さ」ゆえかもしれません。
マッカーサーは日本人の幼さゆえに低く見たのでしょうけれど、幼い子供と成熟した大人とを比べて、大人の方が優れているとは必ずしも言えないと思います。世渡りに長けているという点では、大人に軍配が上がるでしょうけども。
戦争云々という話は、言ってしまえば「世渡り」ですよね。
世の中を動かす大人は、大人であるが故に、子供よりも大人の方が優れていると考える。果たしてそうか? もしくは子供のまま大人になれないのか? 大人は子供に戻れないのか? このあたり、またいずれ「場の倫理」とのかかわりで何か書きます。もうお腹一杯かもしれませんが(苦笑)。
ぷら
2006年10月09日 01:48
私のブログへの素敵なコメントに爆笑しつつ、TBを送ったのに通りません(TT)。お許しを~。
で、今回の壊れ気味のdr.さんもナイスです。
ワシも「裸の王様をたのしく指差す一人」宣言しますですっ。
dr.stonefly
2006年10月09日 08:06
愚樵さん、おはようございます。
まったくそうですね。子どもから大人になることで、「世渡り」を覚える。ワタシは最近「つまらない」と表現しているのですが、真理をからどんどん離れていくのでしょう。
最近は、子どものうちから「世渡り」を覚えることを「良し」としてどんどん「つまらない」子どもが増えている様です。もちろん「つまらない」大人のせいでしょう。
愚樵さんの「市民と庶民/個と場」シリーズは楽しみにしていて、啓発させられます。ワタシたちももう一歩前進しなければなりませんね。
dr.stonefly
2006年10月09日 08:12
ぷらさん~、すみません。ぷらさんのTBを受付ないなんて、ウェブリの怠慢か、もしかしたらCIAの陰謀かもしれません。取り敢えずCIAに抗議しときますから、今後もTBを送ってみてくださいね。
>裸の王様を『たのしく』指差す一人
いいですね。「たのしい」も最近のワタシのキーワードです。
それと、ワタシが作家デビューしたら「ぷらさんの生涯(仮題)」なんて小説をかいてみたいのですが、その時は是非許可を……。
ぷら
2006年10月10日 10:27
よしっ!今度TBが通ったら、CIAにお礼を言っときます。(爆)
「ぷらさんの生涯(仮題)」何かコレ、「嫌われ松子の一生」みたいでステキだわ。キョカキョカ!!主演女優誰にしようかな~っと(妄想)

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