「保育園民営化の実態」(4)…子どもを預けるのが怖い

 saraさんから4報目である。
 読んでいて悔しくて仕方ない。説明会(質疑応答会)の様子を想像し怒りで視点が定まらない。イクジナシとして「市民運動」をしたいなどといいながら、直接行動をしたくて仕方がないほど気持ちが昂っている。でも今のワタシにできることは、ブログでsaraさんのメッセージを紹介して一人でも多くの方に知っていただき、応援のメッセージを送ることぐらい。申し訳ない気持ちでいっぱいである。
 まずは取り敢えず読んで欲しい。
今更ながらちょっと注釈を
 富山県射水市は、2005年11月1日 射水郡小杉町、大門町、下村、大島町、新湊市が新設合併して発足した新しい市。文中「分家」とは、分家静男市長(旧新湊市長)のこと。


saraさんのコメント第4報
9月月末に保護者会役員に市担当者が質疑応答会を開催、子連れで夜11時を過ぎる話し合いの場で市課長が「署名でもなんでもやって結構。でも現状はかわらない。」と法人変更への願いや情報開示を完全拒否。市助役の再度話し合いを!という発言はいったい何であったのか。 意見を言っても返答なし。質問をしても反省もせず振り返ることはせずに、今後の対応をなんとかするの一点張り。すると、当然ながら会場からは発言が消えた。すると、市担当課長は顔に笑みをうかべ脚を組みふんぞりかえったのである。 しかし、分家行政への不信感を残し、担当課長のまるっきり下品・最低な対応に子供を託すことが怖くなった。人の子のすることではない。あくまでも納得いかない反対を言う保護者が多いのである。が、保護者会での意見集約は禁止されている。富山県射水市 分家(ぶんけ)行政は市民の信頼を見事に裏切ってくれた。大手新聞社も9月末現時点で無視である。狭い富山・・・狭い富山・・・。



 ワタシと子どもが通っていた保育園は田舎とはいわれながらも、名古屋という大きい行政区に属している。40数年前から、いわゆる運動により保育制度を勝ち取ってきた歴史があるので、平穏時から「親の意識を高めよう」としている。名古屋市立則武保育園が民営化を強制される、と聞いたときには、自身は民営の保育園であるにもかかわらず、公立のしかもそれまで付き合いもなかった他園の応援に駆けつけたほどなのだ。
 そんな保育園であったので、ちょっと>保護者会での意見集約は禁止されている……、というのが、掴み難い。というか、分からない。どういうことだろう、と考え込んでしまう。公立園として園規則かなんかで書かれているのだろうか。しかし、まだ形だけでも民主主義国家と言われていて、「集会、言論の自由」が保障されている国で「意見集約が禁止」などと、そんなことが許されていいのだろうか。さらには「情報開示を完全否定」するとか、いつの時代のお役所ですか? と、まったく信じられない。それとも「地方」では、こういうことがまかり通っているのだろうか。
 しかし、ずっと気になっているのがやはり「保護者が一枚岩」になれないところ。「意見集約が禁止」という信じられない通達をする行政も「分断」を狙っていて、裏をかえせば「多数の集約された声」を恐れているからなのだ。
 「意見集約が禁止」などという、おそらく法律違反である規則など守る必要はなく、保育園でなくてもどこにでも集まり、意志、意見の確認、集約、役所への対応、作戦を練ればと思うのだが、みなが0から始める運動の負担を考えるとワタシが何かを言えるものではないのかもしれない。しかも幼い子どもを抱えながらの「闘い」がいかに、大変なものか分かっているから……。
 保護者の声に耳をかさないのは、どこの行政区でも同じだとおもうが、>「署名でもなんでもやって結構。でも現状はかわらない。」と敢えて口にするとか、>市担当課長は顔に笑みをうかべ脚を組みふんぞりかえったのである。……いまどき、こんなステロタイプな役人がいることが、にわかには信じ難い。富山県射水市というのはワタシの想像を絶する地域なのだろうか? なめるのもいい加減にしろ!! と叫びたい。
 こんな行政に>子供を託すことが怖くなった、というのがは、まさに本音だろう。もちろん、こんな行政がす強行しようとする民営化に不安こそあれ、なんの期待もできないのは言うまでもない。

 まえの記事「市民運動としての闘い」で、 運動で誰にも潰れてほしくない、と書いた。行政が尋常でない地域で、親も一枚岩でないとこから運動の先頭を立つ人は潰れるほど大変なことが分かる。だから、何も言えなくなる。でも……
 大変かもしれないが、一度は親同士でとことん話あってみなければならないのかもしれない。
 最終的に被害にあうのは、「子ども」なのだ。

 そして何度もいうように、同じ問題をかかえる全国の親が連帯しなければならないのだろう。 
いや、まだ民営化の矛先がむいてない保育園も、さらには保育園でない親も、できることを、できるはんいで「運動」してほしいと思う。


この記事へのコメント

アクア
2006年10月03日 09:31
 はじめまして。いつも拝見しております。
私が住んでいる所でも民営化の話が出てきており、現在当該園の保護者には説明会を実施しております。行政に対する不信感その他気持ちは非常によく解ります。その一方、「保育士」に対する不信感もつのっています。

 公立園の保育士は「公務員」という立場なので非常に動くのは難しいというのは解ります。板橋区加賀保育園、中野区の保育士など保護者と共に動いている保育士は少数です。ほとんどの保育士は「私たちは公務員だから動けなくてごめんね」で済ませてしまいます。何故?子どもたちのことを一番よく知っている保育士が何故動かない?

 いろいろと調べていくと、結局は職員労組と行政の妥結があって、そして民営化決定が決まっている。そのあたりのからくりに気がついてしまった今、現場の「物言わぬ保育士」に対しても憤りを感じています。保護者がいくら動いても限界がある。そして期限は迫ってきて、民営化が実施され、保育士は他の公立園に異動して、子どもたちだけが残される。
dr.stonefly
2006年10月03日 18:20
アクアさん、はじめまして。
保育士が公務員で、視点が自らの労働条件ですか? 親としては止めどもない哀しみと挫折感に陥りますね。もし、何が一「民営化阻止」できたとしても「保育士の本性」を見てしまった。そんな保育士のもと保育が行われる。やはり、やりきれません。民営化されれば「問題になっている保育士の総入れ替え」が行われ結局、子どもにしわ寄せがいく。いらだちます。
(続く)
dr.stonefly
2006年10月03日 18:20
 残念ですが、ワタシには、悪政の大きな流れのなかで「保育園民営化」に歯止めをかけるだけの、アイデアも力もありません。この問題だけでなく、市民運動ではずっと負け続きで勝ったことがありません。でも諦めません。形は変えても気持ちは体制に迫害される側にいたいと思ってます。
 子どもはそんな親を見ていると思います。たとえ小さくても必ず見てます。たとえ負けてもやはり、見てます。負けると分かっていても子どもの為に、何かをしようとする親の姿を見ています。保育園で負けても、その後はながい。親は社会の本性を知ることで子どもへの関わりが変わってくると思います。子どもたちが本当に知らなければならないことが見えてくると思います。それが子育てだと思ってます。
 でも、すべての親に……頑張りすぎて「潰れない」ようにしてほしいと望みます。

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