「学童キャンプ」…3日間の共同体

 「お知らせ」です。などと、こんなマイナーなブログが書くとカッコ悪いので、何も「お知らせ」せずに週末2泊3日で家を空け「学童キャンプ」へ参加した。(留守のあいだ、コメント等、反応がおくれて申し訳有りませんでした。)
 学童キャンプとは、息子が通う「学童クラブ」の一環として毎年行われているときいたが、1年生の息子とワタシとツレアイにとっては、今年が初参加ということになる。「キャンプ場」は岐阜県の山奥にあるのだが、車で乗り入れ可能で、バンガロー、電気、水、マキ、カマド等が用意されている。また「快適なキャンプ」のために何度も会議を重ね、日々のプログラムも食料も飲み物も器も何もかも事前に用意し「綿密な準備」のもと行われた。「綿密な準備」のなかには、子どもたちが飯盒と薪で飯を炊き、カレーをつくり、またハイキングで山を登りと「ちょっとした苦労」も織込み、またキャンプファイヤーなど「楽しみ」や渓流遊びなど「自然とのふれあい」も「用意」された、まったくもって「素晴らしい」キャンプであった。
 これが都会の子どもにとって、テレビやゲームやアスファルトなどからの日常を離れた、楽しい「キャンプという名の行事」であり、そうした意味では成功だったと言える。もちろん、こんなもの「難民」になり「野営」や「野宿」を強いられることがあっても何の役にもたたない。またほんとに自然と触れ合ったかというと「?」である。もちろん付添いの大人にとっても同様である。

 というわけで、個人的にはフライを持ち込み、朝は早くからバンガローを抜け出し渓流を遡ったり、昼は子ども達の様子をみたり、惚けて山を見たり、キャンプファイヤーの準備をしたり、子ども達と川で泳いだり、夜は涼みながら酒を飲みと、「綿密な準備のかい」があって非常にノンビリした3日間を過ごした
 驚くことに、この3日の間なにも考えなかったのだ。新聞もテレビもラジヲもない、もちろんMacもブログもない。入ってくる情報が何もない。情報の存在さえ忘れ、ゆったりと読もうと持っていった本のことも全く忘れていた。帰ってきて思い出したのだが、カメコーもアベもワーキングプアも偽装請負も戦争も靖国も……なにもかもが3日間、忘却の彼方へと放置されていたのだ。どうでもよかったのだ。まさに「キャンプという名の行事」バンザイ!!である。

 これって何なんだろう? 何の情報も必要としない、ゆったりした、ノンビリした、「怒り」も「失望」もない、この不思議な感覚。 もしかして、ワタシはこんな感覚を望んでいたのだろうか?
 裸電球と薪と森と渓流のなかで、ノンビリと作業をしながらゆったりと過ごす。難民キャンプとは違って生活のために最低限必要なものはそろっている。でもそれだけだ。余分なものは何もない。日常に帰れば「金をもっている親」も、ワタシのような「ビンボーな親」も「経営者」も「労働者」も「公務員」も「パート」もここでは関係ない。同じようにゆったりと働き、同じように貧相な飯を食う。買い出しにもみんな均等に金をだしあい、みんなの分を買ってくる。「金持ち」からも「ビンボー人」からも文句はでない。だってそんなことにしか「金をつかう機会」がないんだもの。もちろんここでの共同生活にブログも情報も関係ない。
 もちろん、これがたった3日間の非日常である共同体だからよかったと言えるのだろう。永遠につづけば、やがてこんな共同体から社会に発展し、国ができ、支配者と被支配者ができ、戦争をして、国が力をもち……ということはこの人類は既に経験済みだ。
 しかし、経験済みだからこそ「綿密に計画」し、全てのニンゲンを包括するこんな共同体的社会はできないものだろうか? 「便利さ」や「合理性」「富」や「支配」や「優位」「損得」を追求するのではなく、「平和」や「自然」「生きる意味」だけを追求して……、あまりにも非現実だよな。やめよ。書いてて空しくなってきた。
 それに、たった一晩で日常に戻ってしまって、既にあの「不思議な感覚」を思い出せない。

 それでも、あの「不思議な感覚」に満ちた社会、日常を望みつつブログを書いているのかな、とも思う。
 今回は、一度は感じることができた「不思議な感覚」をまた思い出せるよう、ブログにメモすることにした。

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