「シティ オブ ゴッド」の子どもたち

 「シティオブゴッド」という映画がある。シティオブゴッド「神の街」と呼ばれるブラジル、リオデジャネイロの近郊のスラムが舞台である。「ギャング」「シャブ」「強盗」「殺戮」なんでもござれのダークサイド。マフィアかヤクザかと思わせる抗争は、ここでは「子ども」によって展開される。
 ハイティーンと思われるギャングのボス「リトル・ゼ」がこのスラムを支配する。このリトル・ゼがはじめに登場するのがティーンにもとどかない年齢。ギャング団の手先となって人を撃ちまくり、恍惚の表情を見せていた。このガキであるリトル・ゼがのし上がるため、撃って撃って撃ちまくり、ついにボスとして君臨する。
 しかしこのリトル・ゼが撃たれて蜂の巣状態になるのも、新たなる「コドモギャング」の手によるものだ。この「コドモギャング団」がリトル・ゼの「のし上がるための手法」を真似る。つまり邪魔な奴は皆「殺す」という手法である。ラストシーンで『コドモギャング団』がピストルを手にぶら下げて「ココアを殺す」「ビーフを殺す」……「字を書ける奴は」「オレが書ける」「嘘付け」「リストを作ってみな殺そう」「フクロウを殺そう」「ビリーも」……といいながら裏路地を闊歩する。
 自分の子どもがストリートチルドレンとなりこの映画のような状況になる、と考えたとき背筋が寒くなる。呆然としながら映画を観てると最後に「実話をもとにした物語」というテロップがでる。そこで再び絶句することになる。これが創作ならば「好き嫌い」という議論になってもいいのだが、「実話」なのである。しかも子どもが人を撃ち殺す事が日常茶飯という『実話』なのだ。好き嫌いではすまされない。

 シティオブゴッドの子どもたち
 アフガンの子どもたち
 イラクの子どもたち
 北朝鮮の田舎の子どもたち
 ルワンダ、パレスチナ、スモキーマウンテン……………
 …………… 

政治の犠牲? 戦争の犠牲? 金の犠牲? 大人の犠牲? エゴの犠牲?……
無力な自分が悲しい…… 

 日本の子どもたち
 私の子ども…………

無力の自分が悲しい、なんて言ってられない。

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