頑張れ!保育士さん  -保育士という仕事の意義-

 昨年ふらりと聞きにいった講演会のメモがでてきたので思い出しつつupします。
 「みんなで子育て、変えよう!子どもたちの未来」浅井春夫(立教大学コミュニティ福祉学部)
 「わてが、太った赤井英和だす」。この人(=浅井さん)はどこの講演でも、この「掴み」を使ってるんだろうな~と笑いながら聞きはじめる。まあ講演の内容の方は、次々にいろいろな話題に飛ぶので、なかなか「掴み」にくい。ほんとの訴えは違うのかもしれないが、ひとつの題材だった「少子化対策」の話しを紹介しよう。
 「だいたいやね、国も行政も『少子化、少子化』ってなんか対策をやってるふりをしてるけど、全然本気とちゃいまっせ」…って、あれ?…またしても、やってしまった。浅井さんの講演はまずまずの標準語で語られたのに、何故かカンサイ弁風になってしまう。だいたい「掴み」においても「わて」とか「だす」などと800人近いまじめな聴衆を前に言う訳がないわな。きっと「赤井英和を掴み」にしたのが悪いのだ。気を取り直して報告する。
 国や行政の「少子化対策」は数字(日本で1.29、東京で0.99、渋谷区で0.87)だけを問題にして思考していることが、そもそも間違いであるわけです。しかも言うにことかいて出生率の低下を「国力の低下」と言ってしまう。これはたんに勘違いというのではなく、大変、危険な思想でもあります。でね、本来どんな「少子化対策」をやらないとならないかというと、希望のもてる社会を用意することであり、子どもに出会えてよかったと思えるような環境を準備することなんですね。そのためには「家族」とは何か、「親子」とは何か、「夫婦」とは何かという本質的な事を把握することが大切で、それで「夫婦」で大切なのは夫婦一緒に風呂に入ることです。……って、あれ、なんか変だな? いかんいかんメモの都合で45分33秒間分のお話がどこかにとんでしまって読解不能になっている。けどまあいいか、兎に角、子育てが楽しくなるような社会整備をするべきだという話しである。
 しかし現実はね、厚生労働省の保育担当の役人が「子育てって、一般には母親が育児をするわけでしょ、保育士に保育の質が必要なのかね?」ていうような事を真顔で言うほどレベルが低いんですよ。保育/子育て関していうなら、時代は保育士と親が、保育理念や目標を共有する「共育て」をしなければならないところにきているんです。また「保育の質」を高める政策がなされていかなければならない。そうした面では、ニュージーランドの保育を視察しにいったことがあるんですが、素晴らしかった。質の高い保育の具体例なんですけど、子どもにいうことは2つだけ「他の子が嫌がることはしない」「食べ物を大切にする」ということぐらいで、子どもたちは好きな事をみつけてすることが保障されているんですね。子どもたちは集中して好きな事をやってました。ニュージーランドって国は本当に保育を大切にしてるんです。何故だかわかりますか?……「乳児ランド」なんてね………うわっ。あらら、やっちゃったよ。このおやじは……
 そうそう日本の話しに戻りますね。「少子化」と大騒ぎしているわりに全く「本気さ」を感じることはできませんね。財政的にも国家予算の中の社会保障費が83兆6000億円なんですけど、このなかで子どもに当てられるのがたった4%の3.2兆円なんですよ。3.2兆円ってどんなもんか想像もつかないって? わかりました説明しましょ。「りそな」って銀行ありますね。あそこ自分とこの滅茶苦茶な経営で「赤」だした補填に使った血税が3兆円です。あそこ行員が10000人ぐらいだから、一人あたま3億円ね。1銀行に対しての補填と全国22000の保育所を含む保育予算が同額ってどう考えてもおかしいでしょう。だいたい国の意識なんてそんなもんなんです。やる気なしです。
 それで財政危機だとか騒いで、子どもの為に予算を割くなんぞとんでもないという腹が見え隠れします。「新自由主義」というグループがあるんですが、ここなんかは保育予算は「消費税率」を上げて捻出する、ということを言い出す始末で完全に問題のすり替えです。国(国家予算)による保育政策の放棄をしてしまっている。そんなこんなで「一般財源化」やら「幼保一元化」「総合施設化」へ突き進んでいくわけですね。公立保育園の全廃、保育の企業への売り飛ばしが進むわけです。
 それで今度はアメリカの「営利保育所」への視察へいったんですが、ケンタッキーフライドチキンって知ってるでしょ、あのカーネルサンダース爺さんの人形があるとこ。あそこアメリカでは保育所のチェーン店やってるんですよ。そこに通う子どもは「ケンタッキー・フライド・チルドレン」っていうらしいんですけど、当然利潤主義ですから保育士はパートで「マニュアル保育」なんですね。そうそう、全ての子どもをマニュアルに当てはめ、マニュアル通りにやれば誰でも保育ができるってやつ。それでは保育士の創造性なんて育ちませんよ。それとこれは一緒に視察に行った生徒が指摘してたんですが、ケンタッキーフライド保育園で働くマニュアル保育士には「笑顔」がないって言うんですね。やっぱり辛いんでしょうかね、何と年間の離職率が54%もあるんですよ。送別会では送る側より送られる側のが多いんですよ!!これは大問題でしょ!!!!……あ、ちがった…保育の質の低下につながることが問題だといっていたんだ。
……ってな話しが2時間つづきました。で、まとめはというと、…よくわからなかったのでレジメを丸写しにして、、、

─この時代の中で保育士の仕事をどうみるか─
効率化政策のなかで、仕事の過剰負担という現実があるが、
①子どもの成長・発達にかかわているしごと─保育は未来を創るしごと
②保育園があるから、家族が生活を楽しく営める─幸せを支援するしごと
③仲間と子ども・しごと・運動を語り合えるしごと─協同ができるしごと
④時代は私たちのしごとを求めている─時代に生きるしごと
⑤人間らしい人生を送れるしごと─人間を大切にする運動を続けるしごと


って、あれ? なんだか変だな? もしかして、この講演って保育士さんを対象にした講演だったんだ。最後になって理解できた。まあ親が聞いても意義はあると思いますが……、
 それにしても保育士さんってやりがいのある仕事のようですね。逆境に負けず、是非頑張って下さい。
 私からも愛をこめてエールを送ります? がんばれー!!

子どもを大切にする国・しない国―子育てのなかのしあわせ格差を考える 浅井春夫著

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この記事へのコメント

みかん
2006年07月26日 09:14
あははははははははははははははははははははははは

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