『今考える、憲法・平和・子ども」森英樹(憲法学・名大副総長)講演会

だいたい副総長なんて大変なことやらされてしまって、忙しいばかりなんですよね。嫌いな携帯電話まで持たされて、呼び出されたらすぐに大学に帰らなきゃならない。しかも出入りの保険屋がつけていったストラップ、これね、こうやると……♪よーく考えよ~、お金は大事だよ~♪……例のアヒルの声がマイクからスピーカーを通し、会場全体に流された。クスクス、ケラケラ…空気がほどよく和む。よーし、掴みはOKと内心思ったかどうかは定かではないが、とにかく会場の緊張感は払拭された。

 森英樹さんは今年63歳で60年前に終戦を迎えている。つまり戦中生まれで、本人曰く『馬鹿な親』に付けられた名前が「英樹」なのだ。恐れ多いので一字変えたという悲しい遠慮まで付加され、戦争責任を負ってきたという因果な名前だそうな。その英樹さんが、もう死ぬまで戦争は経験しないだろうと思っていたが、今ここにきて非常に危ない状況だと感じているらしい。で、何故、危機を感じてるかというと憲法9条が歪められようとしているからだ。
 ここからが本題である「憲法改正か否か」という話しになってくる。難しそう、わかんな~いなどと甘ったれてないで最後まで読んでほしい。私たちにとっても子どもたちにとっても大事なことだからだ。

 講演のなかで森さんは憲法を改正した方がよい、と言っている。つまり戦後=現憲法が制定されてから60年も経っているわけで、現状に合わない部分も多々有るからだ。森さん曰く「だいたい国民に主権を置く国の憲法なのに、1条から8条までが全部『あの人』の事ってのが、附に落ちない。んなもん最後に『その他』の欄でもつけ加えて、そこに載せとけばいいんです。『あの人』は国民じゃないんですよ、つまり非国民なわけで……」再度断っておくが、森さんの言葉である。まあ『あの人』のこと以外にも修正した方がよい点は多々あるらしい。余談だが、例えば基本的人権なども条項が多い方がしっかりした憲法と思われがちだが、実は違うのである。憲法には最低の確認事項を載せればいいわけで、確認する依然の問題、つまり人権などをあたりまえと捉えることができれば、載せなくてもいいのである。(講演では戦後新憲法制定のときに活躍したベアテさんの話しが20分ほどあった)
 で、今改憲で問題になっているのは「第九条」に関してである。もう一度確認しておこう。

 第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


 素晴らしい条項ではないか。ところがである、1945年の終戦から5年ほどで自衛隊の前身である「警察予備隊」というのがつくられている。当時の政府は、9条のため軍隊と呼べないので警察予備隊と呼びたいと言ったらしい(森語録)。予備隊でありながら警察本隊でも持っていない戦闘機などを所持していたわけで、当然当時の国会でも社会党などによって追及されている。首相答弁では「戦闘機は外国に対してつかうわけではないのです。国内のデモ隊などに対し戦闘機を急降下させ、『キィーン』という金属音で驚かせ解散させるために所持してるのです」などとふざけた答弁を真面目にいうのは、いつの時代も変わらないようだ。ちきしょー馬鹿にしやがって!!(森さんはこんな下品な言葉は使いません)。

 そんなこんなで54年には自衛隊となり、55年には第9条の改憲の動きがでてきた。軍隊を持つため第9条を変えたい保守政党である当時の「自由党」と「民主党」が、憲法9条改憲のためにくっついたのが『自由民主党」なのである。つまり『自由民主党』の存在意義は9条改憲にほかならないのだ。55年当時はまだ戦争の記憶が生々しかったため9条改憲には至らなかったのだ。しかし『自民党』の存在意義としての9条改憲は脈々と続いてきているのだ。

 アメリカとの関係を重視する自民党はアメリカの言うがままに自衛隊海外派兵をつづけてきた。1999の周辺事態法やテロ特措法、イラク特措法なども、まだ「非戦闘地域に限る」だとか「戦闘になったら帰る」などと一程9条が『足かせ』となり、「自衛隊がいくところが非戦闘地域だ」などというギャグを言わせることになっているのだが、ここにきてアメリカからの圧力が強くなり9条改憲を急がされている。ご存知のようにアメリカは、下半身が忙しかったクリントンからマッチョなブッシュ(森語録)に変わり、「ワシが国際法だ」などと言わんばかりに戦争を仕掛けている。アフリカ、中東、インド・カシミール、北朝鮮の「不安定の弧」に対し理由無しに叩き潰しても構わないと言ってはばからないどころか、「不安定の弧」に近い最前線基地が欲しいのと、手下が欲しいという理由で日本に軍隊を出動させようと9条改憲を要求しているわけだ。特にアメリカにとってイラク-フセインの次の標的は北朝鮮の金○日なのである。最前線基地としてはこれほど都合のいい国はない。

 さらに9条改憲に順風をおくっているのが、経済界である。その辺のところは斎藤貴男の講演会でも語られていたが、海外に作った自社の工場を自衛隊が守っておくれよ~、ってやつだ。経済同友会などはもとより、経団連や商工会議所までが、これまでは『客である国民の顔色』を損ねないために言わなかった9条改憲を表明してきた。こんな話しを聞くと私などは、客としても国民は不要な存在になってきているのか?などと思ってしまう。つまり生産が賃金の安い海外へ移されたうえに、客も景気のいい海外がメインとなる究極の「空洞化」状態になっていると、私的にも仕事がないので強く感じてしまうわけだ。どちらにしても「自民党」としては経済界の後押しは大歓迎なのである。

 2000年に「憲法調査会」というのが衆参50名の議員によってつくられた。そして今年2005年に報告書が出されたのだが、この5年間に行われてきた有識者や国民の公聴会での意見などを無視し、結局委員50人の意見だけ、つまり改憲を前提とした自民党の声が反映された腐れ報告書になった。マッチポンプ報告である。現実に新聞社などの調査でも、改憲した方がよいという国民の割合は高いのだが、9条は堅持の割合は半数以上にのぼっている。こうしたことを無視した腐った報告書でも国権の最高諮問機関である国会に提出されることで意味をもってしまう。しかも改正憲法の草案起草委員の委員長が品性のかけらもなく、脳みそが筋肉でできている森元首相(森語録)で、以下、前文担当の小委員会・委員長が中曽根、天皇担当小委員会が宮沢……と元首相級を並べるという力のいれようなのである。

 改憲となると国民投票を実施しなければならない。それで今国会でも延期されると「国民投票法」が通るかもしれないのだ。2つのキーポイントがある。一つめは「一括投票」。憲法全体にわたり受けのいい改正案を提示しておいて、そのなかにこっそり戦争のできる9条も謳っておくのだ。全体を一括して改憲の是か非かを問うわけである。9条が変わっているといっても「北朝鮮」をだしに煽っておけば、他の改案は良さそげなので愚民は騙されるだろうという腹なのである。そして極めつけが2つめのポイント「言論統制」を計ろうというのである。愚民に知恵をつけさせてはまずいと国民が考える機会に対し規制をあたえようというのである。公職選挙法のような規制を制定し、物を言わせないようこに企んでいる。じわじわと進められいき、改憲は2007年がポイントになりそうだ。

 こんな現状のなか、森さんは、今私たちに「見抜く目を持て」と呼びかける。
 日本は戦争責任をはたしていないという現実を直視すべきだ。同じ立場のドイツとの比較になるのだが、ドイツでは国をあげての反戦・戦争反省の意志を示している。1/28のアウシュビッツ強制収容所での戦争犯罪反省の集会をはじめ国内14ヶ所の強制収容所全てで同様の集会が国をあげて行われたり、当時、反戦のビラを配っていたショル兄弟を当局に売り渡したミュンヘン大学では毎年記念日とし反省の集会が行われている等々、数え上げれば切りがないほどの「反省会」が行われているのである。さらに終戦60年の今年は名古屋ドーム半分ほどの面積の石に、わかっているだけ全ての虐殺したユダヤ人の名前を刻みモニュメントをつくるらしい。それに比べて日本は……、ここにきてまた2次大戦を正当化したり、美化したりと責任・反省とは正反対のベクトルを見せている。これでは中国、韓国を始め「北朝鮮」も反発するのは無理も無い。そのうえ、9条改憲してまた戦争を始めようとしているのだ。

 森さんは、今、9条改憲の正当化の「ダシ」に使われている北朝鮮に関しても、真実を見抜く目を持てという。(前略)拉致の数などは韓国の方がはるかに多いが、それでも韓国は基本的な平和対話路線を崩していない。経済制裁で失敗すると軍事制裁しかなくなり戦争するしかなくなるのだ。しかも経済制裁が有効であった例がほとんどないのだ。

 ……たしかに某国は気味が悪い。あの将軍様とそれを慕う国民。しかし自分たちのこと棚に上げて某国のことを言えますか?と問いたい。つまり「あの人」のことですが、「あの人」は非国民だから苗字がないんですね。死ぬと戒名として苗字がつくんです。で、その戒名というのが「元号」なんです。例えば前の「あの人」の場合、生きてる間はアキヒトで死んで昭和アキヒトとなった訳です。つまり今なら「平成」が現「あの人」の戒名となります。毎日のように一非国民の戒名を連呼し敬っている日本人って、異様であり、某国に負けず劣らずに気色悪く、そのAう、腕を放せ!!…お、おまえたち、オレを、、ど、どこへ連れて行こうというのだ……放せ、腕が痛い、た、助けてくれ~、今回は、オレが言ったんじゃない、森さんが言ったんだ~めろ~。や、やめろー!!俺は無実だ~、あア~…(続筆不可……)。

関連本 国際協力と平和を考える50話

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