毒多の戯れ言

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zoom RSS 「よるのふくらみ」窪美澄 読了

<<   作成日時 : 2018/02/02 17:35   >>

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 「ふがいない僕は空を見た」の衝撃再び! という帯に釣られて買いました。
 って、ふがいない…がそれほど衝撃を受けたかと言えば、そうかなァ?と頭をかしげるのだけど、でもね、なんだろう?つい癖になって読みたくなるんだよね。理由はよく分からないのだけどさ。
 例えば上橋菜穂子のように特に印象的なストーリー展開とか、何かをすごく暗示しているとか、スペクタルとか、どんでん返しとかないし、COCORAみたいにマイノリティの心境とか、勉強になるとかないんだけど、、、そうだなぁ、臭いとか吐息とか肌触りとかが、なんとなく鼻やら肌からジワジワと染み入ってきていつのまにか染まってしまっている、といった感じなんだよね。で、また他の窪作品も読みたくなる。
 普通の、とはちょっと違うかもしれないけど、でもホントは普通だよね、っていうのをピュアに書き出しているのかもしれない。
 排卵期になるとSEXがしたくて「いんらんおんな」になる。体の自然を抑えきれなくて、道徳や倫理がどこかの果まで飛んでいってしまう、、、、って、ピュアでしょ?

 最近、対話のなかの「沈黙」は自己の裡なる対話の時間だよね、ということを考えているいるんだけど、じゃあ、どんな自己の対話かといえば、きっと「本音の自分と立場の自分」とか、「自然な自分と社会の自分」とか、あるいは「感性の自分と理性の自分」だったり「個人としての自分とシステムのなかの自分」ってのか、もしかしたら「夢見るの自分と現実の自分」なんてこともあるかもしれないのだけど、「よるのふくらみ」というか窪作品のなかでは、本音とか自然とか感性とか、もしかしたら夢見る、、みたいな自己が素直に表出していて、それが染み入ってくるのかもしれない、なんて考えています。
 で、結局、立場や世間体や常識や道徳ではなく自己の自然を自己で受容できたときに、はじめて幸せに繋がっていく、という心地よさ、、、きっと現実には誰もが葛藤することを自己の感性に素直に行動すれば、きっと上手くいくよと書かれているのかもしれません。

 なんて書きながら、オノレの最近の現実はため息をつぎながら、じっと手を見る状態なんだけどね。はぁ。他者の感性に感動しながら「立場」を問いて黙らせてしまったりして、ちょっとなんだかなぁ、と鏡の自分を見つめながらため息、そして沈黙、笑。
 まぁ、それでも、「よるのふくらみ」で落ち着かせもらったり、慰められたりしたわけ。じんわりだけどね。
 こんなボクは当分、窪作品を読みつづける気がするな、笑。

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コメント(5件)

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もう読み終えていたのね、早い。私が遅いのね。

「よるのふくらみ」私も読み返してました。

>臭いとか吐息とか肌触りとかが、なんとなく鼻やら肌からジワジワと染み入ってきていつのまにか染まってしまっている、といった感じなんだよね。で、また他の窪作品も読みたくなる。

この表現、すごくいいですね。窪美澄作品のことをどうやって表現しようか色々考えていたけど、私もそうかなって。

よるのふくらみの中に出てくる人々、窪さんの小説では定番ですが、社会の中では問題ありなキャラクターなんですよね。今回も排卵期に欲情して、婚約者の弟を襲う女の子、若い男を作って家をでていく母、愛人との間にできた子どもを認知したいと土下座するお父さん、パチンコ依存症のシングルマザーとか。
他にも様々な問題人々が登場して、でも私はその人たちを凄く好きになってしまうのです。
だって、みんな自分の本心に忠実で、真直ぐに感情を見つめて、周りにぶつけて泣いたり暴れたりして、どうにも成らないところのすれすれまでせまって、でも頃合いのよいところに自分でちゃんと納まっていくところが、凄く「逃げないで、正直に生きてる」って感じがして、いいなって。
私自身は感情をそんな風に外に出せない方だし、周りに遠慮してしまったり、どっちかっていうと逃げ腰だったと思うから、憧れるのかな。

冬穂
2018/02/05 12:52
続きです。

最終章「瞬きせよ銀河」の圭ちゃんと風俗嬢ミミ(京子)のストーリーが、すごく心に残っています。ただ抱きしめてほしいだけの二人、出会えてよかったよね。

人と人の関係って、みんなオリジナルな唯一の形があるなって最近考えていました。友だちとか恋人とか愛人とか○○仲間とかでは言い表せなくって、聞かれると何て表現しようか困るような、でもその形にこだわって表現したいって思う関係。社会の枠でそれってなくない?なんて言われたら、とっても寂しくなっちゃうような。
自分にとって、好きとか大切とか、守りたいとか、話たいとか、他の誰とも違う形に忠実に、1つ1つ大事にしていくなら、苦手な人付き合いなんだけど、悪くないかな…、う〜ん、大切にしたいかなぁ…。

「よるのふくらみ」、読み返してよかった。(^ ^)

私は、窪美澄作、つぎは「さよならニルヴァーナ」読み終えなきゃ
ですが…。
図書館に予約入れていた安富歩さんの本が、一度に3冊用意されちゃったみたいで、明日、借りてきます。そっち先かな。
欲張っちゃ駄目だよね。ふぎゃ〜(> <)

冬穂
2018/02/05 12:55
冬穂さん、コメントありがとう。

よく考えたら窪作品の登場人物は「この社会的に問題」があると多数が判断する人が多いですね、笑。つい忘れていましたが^^;
物語だから、忘れて微笑んで、>凄く好きになってしまう、のかもしれませんが、現実の周辺がかのような登場人物ばかりだと流石に引くかもしれません、今なら爆笑しますが、、、\(^o^)/
ボクもわりにこの社会の道徳とか倫理とか“人として”みたいなことを洗脳、あいや、もとい、“教育”された人間で、かなり長いあいだその呪縛を呪縛ときづかずにいたので、今でもそうした「良識」みたいなものが思わず飛び出ることがあります。いったん刻み込まれたものはなかなか消えません。それと「良識」が絶対的に無意味とも思わないことも正直あります。

ボクは、登場人物でいくと「圭ちゃん」に近かったかもしれないな、と思いながら読んでいました。真面目に他者の気持ちに配慮していればきっと上手く行く、みたいな。配慮していそうで実は自己本位で自分の価値観に縛られている。好きなのに「風俗嬢」という「立場」を気にしてしまうとかね。
まあ、窪作品を読んでいると正直に素直に生きていれば「立場」を越えて他者との関係をつくれて生きていける気がしてきますよね。そうしてつくれた関係に◯◯の関係みたいた限定性がなくなっていくし、肩書もアイデンティティも損得もなくなっていくのかもしれません。

それはそうと、安冨さんの本を借りたんですか?しかも三冊も。
何を借りたのかな? 大丈夫かな?
安冨さんのあの本は特別読みやすく解りやすい本ですが、他の本は難解というか、堅いのが多いですよ。やはり学者さんですからね〜、笑。
毒多
2018/02/05 17:24
借りた本、3冊は、
「合理的な神秘主義 生きるための思想史」
「誰が星の王子さまを殺したのかモラルハラスメントの罠」
「生きる技法」読み返し用に。
内容にすごく興味持って、図書館の予約待って、やっと手元にきましたが、ちら読みしましたが…。
むずかし〜!!
おっしゃる通りでした。(泣)
「星の王子さま」、読み返したくなりました。
今、少し、活字に疲れてきています。(. .)
冬穂
2018/02/07 16:39
>活字に疲れてきています。
ははは、そうですか。あんまり一気に頑張らないほうがいいかもですね。
明日死ぬかもしれないけれど、やっぱ人生は長いですし、笑

お借りになったうち「星の王子さま・・モラルハラスメント」は話題になっていたので知っています。とりあえず、「星の王子さま」を読んでいなければ話題についていけないと思い「星の王子さま」を読んだのですが、「星の王子さま」そのものがよく解らなかった。ポカーンとしてました。
なので、結局安冨さんのほうの「星の王子さま、、モラルハラスメント」も読まずじまいで話題にもついていけずじまいでした、爆!!
どうも世間で「いい」と言われているもので、ボクには解らないものが多いのです。アニメ映画の「この世界の片隅に」とかさ。

いずれにしろ、お疲れになったらマンガに戻るってのもありかもね、笑。
毒多
2018/02/07 17:48

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