毒多の戯れ言

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zoom RSS 電通で働いていた彼女の自殺のこと

<<   作成日時 : 2016/12/29 15:05   >>

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 ブックオフで「逝きし世の面影」を買ったのだけど、そのとき内田樹の「街場の共同体論」も買った。
 で、今読んでいるのだけど「逝きし世」の世が逝ってしまった理由が書いてあるようで面白い。どうもね、やはり逝きし世は「貧しさ」がよかったようだ。皆貧しかった故に共生しなければならない。戦後もやはり皆貧しく共生しなければ、生きていけないのが、いわずもがなのベースであり「共和的な貧しさ」という言葉が書いてある。
 ところが現代では、金さえあれば一人でも生きてゆける、金を得るためには競争に勝ち、勝ち組になること。競争にやぶれた負け組は負けたのだからしかたない。競争に参加しないやつは言語道断、というよりそういう教育がされる。競争があるから文明が発達する。文明が発達することはいいことに決まっている、ということがベースである。助け合って共に生きようという世はやはり逝ってしまった。
 生活保護などとんでもなく、保育所などうるさいから建てるな、生産性のないガキや老人や障害者は隅っこに追い立てられる。勝ったオレの金を生産できないお荷物になぜ使わなければいけないの? せめて目立たぬよう息だけしていてください。贅沢などとんでもない。という言葉はネット界隈でもよく目にする。
 内田樹の本にも、その勝ち負け志向の継続性のなさの指摘や矛盾や脆弱性が書かれているのだが、そうした志向、思考がなかったのが、やはり「逝きし世」だったんだろう、と思わずにはいられない。

 そんななかふと考えずにいられないのは、彼女の自殺のこと。
 彼女は、受験競争を勝ち抜き東大に入り、就職活動を勝ち抜き電通にはいった。東大の卒業で私企業への就職が勝ちかどうかということは知らないが、昔は就職人気ナンバーワンだった大企業。しかも、競争を煽り立て競争に勝たせることを目的とした会社だな。そうした会社に入り勝つ努力をした。努力家で逆境に立ち向かう真面目だったらしい。勝ち組なのに、、、自殺。
 彼女についてとやかく言うつもりはない。
 でも、彼女の母が手記を公開した。
 だから、少しだけ反応したい。
 彼女に会社を辞めるよう言うべきだった、と後悔している。
 気持ちは解るし、それをとりあえず出来なかったことへの無念に同感する。
 でも会社を辞めるだけで、解決したのかな、と思わないでもない。
 競争から、競争がデフォという呪縛から降りなければ、根本的な解決はないような気がしてならない。じゃあ偉そうにのたまうオノレはできるんかい、とツッコまれるのは当然だな。正直わからない。でも、彼女の自殺からそんなことを考えていることは記しておこうと思う。

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