毒多の戯れ言

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zoom RSS 花咲舞と元従軍慰安婦と徳江さんと……

<<   作成日時 : 2016/01/11 14:53   >>

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年末年始にかけて、花咲舞が黙ってない、って勧善懲悪よろしくそのまま水戸黄門的な安い三流ドラマを見続けてこのままでは頭が悪くなると思い何か書かなくてはなならないという脅迫観念に襲われたところとをみると、言葉を綴っていればきっと頭と感性の劣化を食い止めることができるのだろうと身体がうごめいているように感じる。

で、「花咲舞が黙ってない」ってドラマは、銀行の臨店という銀行社会の不祥事をほじくり小悪事を暴く部門の花咲舞が、小悪事の隠匿や開き直りに黙っていられずに断罪するってドラマなのだが、正直に言ってしまえば胸がすき観続けてしまったワタシもやっぱり日本人なんだなぁ、とクスリと笑えてしまう。
ドラマの構図は水戸黄門と同じなのだけど、権力をバックに物を言う黄門様と違って、現代の日本人なら納得するだろう正義を根拠に物を言う花咲舞がウケているところをみると日本も多少は変わってきたのかもしれない。
ただ小悪事については、銀行社会だろうが日本社会だろうが、「仕方ない」という言い訳と「こういうものだ」「大人の事情を解っていないやつが口をだすな」などという言葉とともに黙認される悪事はごろごろしている。そしてリアル社会でも正義は力関係や下世話な損得で「仕方ない」という一蹴されるからこそ、安っぽいドラマでも勧善懲悪をやってくれると気分よくなってしまうのだろう。それよりも胸をすくと感じるのは、おそらくオノレの義の正しさを貫き通したくても出来ない自分がいるからであって、自分が言えなかったことを自分の変わりに言ってくれたというドラマに虚しく喝采しているだけで、よく考えれば言えない自分は認識するべき、ということに気づく。思慮の深い人間ならば自己を省みてさらに落ち込みそうなのだが、そこも、誰それのことだ、とか、あいつのことだ、などと逃げをうって、さらに、うたかたのドラマが終わればそれで全て終り「仕方がない」に何も感じず殉ずるのが悲しき現実。
このドラマを三流だの安っぽいだの言ってはみたが、勧善懲悪を叫んでいる自称インテリゲンチャもブログやコメなんかでもよく見られるわけだし、自称インテリも2chネラもウヨもサヨも猫も杓子もネットを通して世の中、社会を断罪しているわけで、別段、花咲舞と変わりはしない。
そしてそこでやり合っているとうことは、正義は一つではなく、そこでもまた「仕方ない」が溢れているわけだ。

というわけで、年末辺りにちょっと引っかかっていたのが、元従軍慰安婦のこと。
またぞろ国家の取引に利用され、国家の取引に終止符を打つことで問題そのものが忘れ去られるものなのか? 解りようのない彼女たちの心情を代弁しているサヨっちはなんなんだろう?それもまた政治利用とちゃうのか?、じゃあ本質は何か?というようなことを考えていたのだが、もしかしたら納得できない当人たちも国家政治のやりとりに寄り掛かるしかない、となっているのかもしれないな、とイラぬことを妄想してしまうと「気の毒」という言葉が浮かんでしまう。「仕方ない」でも「(形式的にでも)どこまでも謝りつづけるべきだ」でもない。「気の毒」となってしまうのである。
それにしても、安倍の直接の謝罪、、ああ、なんと虚しい要求なんだ。とは思うもののもう何がどうなれば自分のトラウマが救われるのか、トラウマから解放され新たな人生を歩めるのか? 既にもうそこに拘泥しなければ残りの人生も何をすればよいのかも分からないのか、ワタシには元従軍慰安婦たちの心情が解らない。そんな状況に追い込まれたことや、そんな状況から抜け出せないことを、ただ気の毒としか言いようがない。抜け出せないだけのことを、国家、戦争に翻弄させられ、心身に癒やしきれない傷を負わされたのは違いないのだろうと虚しく想像している。
とはいえ、直前に読んだ小説「あん」の徳江さんのこと、ハンセン病で国家に幽閉虐待された、を思い出さずにはいられなかった。徳栄さんもまた国家の差別政策によって深く傷ついた。それでも自らを傷から解放し、超越した。その何をかを超越した時間と感覚、ワタシには実感などできるはずもないが、それでも何かが伝わってくる。そんな徳江さんの佇まいに、できることなら元従軍慰安婦の方も達して欲しいと願わずにはいられない。

ここまで書いて花咲舞の虚しさもまた感じてしまうのだ。断罪など容易いんだよな、と。
断罪ではけっしてたどり着くことのない、その「佇まい」に人はむかうべきなのだよな。他者になんのトラウマも苦悩も負わされることのなかったワタシにしてもまたやはり……。

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