毒多の戯れ言

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zoom RSS フランスが戦勝国なんていう捏造られた物語

<<   作成日時 : 2015/02/13 13:27   >>

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さてさて、久々の講演録で、今回は内田樹さんね。
もうブログの更新もやめようと思っていたんだけど、こんな面白い(インタレスティングな)講演に出会っちゃったらとりあえず更新せざる得ないよな。
実はこの間も小森陽一や神田香織なんかの講演も行っているんだけど、いまいちエントリーする気になれない。神田香織ってのは講談師で講演部分に関しては内容的にもそないに書くことはないんだけど、小森陽一は知識と熱意wはすごいんだけど、なんだかわざわざエントリーする気になれなかった。ところが今回の内田樹は書きたいと思わせる。
この違いはなんだろうねぇ。
なんとなく小森陽一がが憎悪に満ちている、って感じがするの。サヨっちのオイラは共感することもできるんだけど、でもあれだけ憎悪を押し付けられて、憎悪の連鎖は悪、ってのをもう一人のワタシが感じ取っていて、やはり何か違う、って感じさせる。
そんなことがわざわざエントリーする気がおきない、ってことかもしれないな。
内田さんは、けっこう適当。ちょっと教えてあげるからあとはご自分で考えてね、って感じ。だからエントリーもしたくなる、ってこの辺りの心理は、みんな知っていたほうがいいかもね。

これは2.11集会での講演会。2.11集会ってのはけっこう昔から行われていて今年で49回目なんだって。反天だったり建国のことだったり、まあサヨっち集会だな。ここ数年ずっと行ってなかったけど、今回は内田樹ということで行っちゃいました。参加費は500円でリーズナブルだしさ。
なんだか、内田さんはこの日の朝のツイッターでもう「講演」は引き受けない、ってつぶやいていたようだから、ラッキーだったよ。ちなみに講演のなかではもう「本」も書かない、って言ってた。理由はね、アマゾンのデビューをたまたまみたら、「内田は本を書きすぎ、みんな同じ内容になっている」って書いてあって、苦労して仕事をしてこんなこと言われるんだったら、もう書いてやるか!!とすねちゃったんだって、爆!!

さて講演は、流石に内田樹だけあって、興味ふかい話がてんこ盛りだったんだけど、あまり何もかも紹介するってのも気が引けるので、タイトルの関係の部分ね。

建国記念日ってことで、建国についてなんだけど、世界中建国にさいしての「物語(フィクション)」をもっていない国はいない、ってことから話ははじまった。
で主に話されたのがフランスのこと。先の大戦でフランスは連合国側の戦勝国になっているってのが、まあ、世界中の認識なんだけど、実は枢軸国側で敗戦国だったの。連合国に宣戦布告をしたわけじゃないけどドイツを後方支援して、国内でもそうとうな共産粛清をおこなっていたって。
じゃあなんで「物語」を捏造ることができたかって、、、
シャルル・ド・ゴールがつくったらしい。
ド・ゴールは戦争が終わるまえにイギリスに亡命して、自由フランスって名乗ってフランスの代表みたいな顔をして連合国に加わった。でも実際に自由フランスってのは任意団体で、正式なフランス政府はビシー政権。ド・ゴールにはなんの代表権も国際法的な正当性もない。実際に正式政府のビシーはド・ゴールに死刑宣告さえしているの。
最終的にド・ゴールによる任意団体である自由フランスが連合国に加わってノルマンディーから上陸、ドイツ軍を国境の外に追い出したんだけど、あくまでもフランス政府はビシーでド・ゴールは任意団体なの。
任意団体にもかかわらず、フランス軍が連合国としてフランス人がフランスを解放したという物語をつくりあげたの。で、フランス人枢軸国としてドイツに協力して戦ったと言う事実は組織的に隠蔽された。
戦争が終わってから40年間ビシーについての研究はほぼ完全に抑圧され本は発禁になった。大戦にかんする資料はかなり遡って焼き捨てられた。
こうしてフランスは連合国で戦勝国という物語がつくられたわけ。
物語ということについては、完全な敗戦国であるドイツもやはり、普通のドイツ人が悪いわけでなくナチスがすべて悪い、という物語を作りあげた、、、、
内田さんがいいたかったのは、こうした建国の「物語」はどこにでもあるんだけど、世界の安定が崩れようとしている今、「物語」は崩壊しつつあるよってこと。

日本なんかもTheFactsにやら南京なんとかやら、いまだに「物語」をつくろうとしていたり、秘密なんとか法やら自粛報道やらで、さらに「物語」をつくりたいみたいだけど意味ないんだよね。
崩壊して現れるのは、物語によって隠匿された「悪い本性」だからさ。
フランスの「自由平等博愛」だっけ? この前のシャルリ・エブドの風刺画以降の表現の自由も、結局は「偏った」表現の自由ってのが露呈したことだし、、、フランス人ジャーナリストがそれをフランス国内で言ったものなら、どんな目に合うのかわからない、って言ってるし、、、

情報音痴のアタシなんかは、崩壊の実例なんかはまだよくわかってないことが多いなんだけど、隠匿された本性は「変わることなく」生き続ける、ってことは解る。
国家の有利不利によって物語は造られるんだろうけど、結局物語が造られ続ける限り、負のスパイラルから抜けることはできないんじゃないんかな。

ながくなったけど、もう一つ講演で話されたことを紹介しとこっかな。

今、日本で「経済成長したほうがいい」って物語。
2013年の経済成長率の1位はリビア、2位はシエラレオネ、3位はアフガニスタン、戦争・内戦をしている国。平和で安定している国は経済成長しないの。・・・
「経済成長したほうがいい」という物語の先にあるのは、、、戦争なんだよね。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
ドゴールはチャーチルとルーズベルトの間では「花嫁」というあだ名で呼ばれていたらしいですね。その心は「どんなにいけ好かなくても、いないと始まらない」。なんとも皮肉なあだ名ですが...。

「物語」は必要だからこそ作られるし、承認もされる。日本で言えば、建国の神話もそうだけど、東京裁判なんてのも、その意味では「物語」ですね。

>結局物語が造られ続ける限り、負のスパイラルから抜けることはできないんじゃないんかな

究極的にはそうでしょうけど、その「究極」に至らないから根は深い。

「物語」というのは、別の言い方をすれば「リヴァイアサン」でしょう。恐ろしい化け物だけど、もっと恐ろしい「アノミー」という化け物を抑え込んでくれる。だから、リヴァイアサンを生かして、如何にコントロールするかが政治の課題。これはこれで、すごく正論だと思うんですよ。

僕は支持しませんけどね。アナーキストなので。笑

愚慫
2015/02/13 19:53
さすがは内田さん、と彼の思考の裏付けと緻密さ、そして独特の明るさ、身体性、今回もそれに感じ入った次第。

国論を統一しないことが「愛国的」だという話、
経済の話、経済成長の話、
切実な知的欲求と短絡化の話、
面白かったです! (^^)

貧乏 バンザイ♪
アキラ
2015/02/14 00:26
愚慫さん

国家成立のため、大なり小なり「物語」は造られるんでしょうね。
内田さんの話にもありましたが、「承認」というよりも抑圧、粛清をもって造られますね。
グローバルな現在では、世界社会の「物語」がどう捏造されるか、ってとこでしょうか?
連合国の物語とイスラム国の物語、、、、崩壊の先にあるものは、、、ふぅ。


アキラさん

ブログや本のイメージよりいい人ですね。
けっこうファンになってしまいました(笑)
毒多
2015/02/15 14:03

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