毒多の戯れ言

アクセスカウンタ

zoom RSS 「マグロで乾杯」…ワシントン条約以上のこと

<<   作成日時 : 2010/03/29 16:21   >>

ナイス ブログ気持玉 4 / トラックバック 2 / コメント 8

 地中海だか、大西洋だかのクロマグロがワシントン条約の何とか類に登録するとかしないとかで揉めていたのは、もうずっと昔のことなのだろうか?
 もう誰もそんなことを話題にしなくなったが、ワタシは今も引っかかっている。
 ワタシはこのワシントン条約のことを、ブログでもリアルでも態度表明しなかったが、心のどこかでマグロの住む地域に限らず、全てのマグロがワシントン条約に登録されてもう食えなくなればいいのに、と思っていた。もちろん、ワタシは多くの日本人と同様にマグロを食べる。年のせいか、さすがに脂の乗ったトロは食えなくなったが、赤身の刺身は美味しいと思う。
 それでも、なんとなく、捕獲禁止、取引禁止で食えなくなればいいと思っていた。
 ワシントン条約の採決には、日本人は伝統的にマグロを食べるとか、ただのジャパンバッシングだとか、本来の「種の保存」という目的ではなく政治的ななんやかやが相当含まれている、ということは言われなくても想像はつく。政治的?、、、損得?、、、好き嫌い?、、、
 でも、そんなことではなく「もういいだろう、いい加減にしようぜ」という感覚が続いていた。

 やがて件のマグロはワシントン条約への登録が否決されたというニュースが流れた。テレビは居酒屋のテーブルを映す。サラリーマン風の男が四人テーブルを囲む。皿に並べられ運ばれてきたマグロの刺身を四人が一切れづつ箸ではさみ、笑いながら「カンパーイ」と言い、刺身を軽くぶつけ合った。
 う、吐き気がする。
 ワタシはテレビに向かい、「もう食えなくなればよかったのに」と声にだして呟いていた。

 食前に言う「いただきます」は、命を頂きます、ということだと何処かできいた。
 生物は他の命を奪わなければ生きていけない。人間もしかり。
 奪う命にクロマグロがあっていけないわけではない。
 ただ、「マグロで乾杯」か、、、あまりに命に対する尊厳が生薄すぎやしないか? 
 別にこのサラリーマン四人だけじゃない。誰もかも、、
 命を奪うことに畏れがまるでない。
 命を奪って生きている意識がまるでない。
 結果、大量虐殺に飽食、大量廃棄、、、、、
 
 人間はあまりに不遜すぎる。

 ワシントン条約で否決され、みんな忘れ去って行く。
 命があり生きているのは、別に希少生物に限ったことじゃない。
 数が多くとも、食うために育てられた家畜でもだ。
 個々生きている。
 人間は、そんなこと知ったこっちゃないとばかりに、ガツガツと食い倒す。他の命を食って生きていることの畏怖なんかなんのその、ボリボリと貪り喰う。
 すべての命、奪って食って当然なのか? 
 生きていく以上、当然かもしれない。
 ただ尊厳も畏怖も何もなく、当たり前のように「当然だ」と言っていいのか?

 まるで子どもに対する説教のようだな。
 でも、それがまるで解ってない大人だらけじゃないか?

 この人間の、大人の「当然だ」が、、、
 生きるためには他の命を食って「当然だ」が、食うこと以上にどこまでも、際限がなく奪う現実に繋がっているのだろう。

  

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 4
ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
EUの禁輸に抗議、カナダ議会レストランでアザラシ料理
写真:アザラシ肉をつまむマッケイ加国防相(中央)(2009年8月22日、カナダ北部ヌナブト準州) ...続きを見る
逝きし世の面影
2010/04/03 11:06
TOYOTAバッシング@アウェーのピッチサイド
アメリカでTOYOTAバッシングが凄まじいのは、わからないでもないけど、日本人同士でやんないでよ。。。 ...続きを見る
明けの翼
2010/04/08 16:31

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
毒多さん。今回のこのクロマグロをはじめとするワシントン条約の件は「日本の恥」と言っても過言ではありません。日本のマスコミが正しく伝えていないのが原因の一端でもありますが、深く物を考えない国民の責任も重いです。今回起こったことを端的に言うと「科学は無視され、海の生物多様性保全のための提案はすべて否決され、その主役は日本だった」ということです。

 海外のNGOの反応は以下の通りであり、 多くの人が、日本の保全に対する姿勢に疑いの目を向けました。「短期的な経済的な利益にこだわって海の多様性を破壊した国が、どうして多様性保全と持続可能な利用のためのCOPをホストできるのだろう」「日本がこの秋のCBD(生物多様性条約)のホスト国とは妙だ」という声もあがりました。海外の論調は厳しいものがあります。

プレスが入れてもらえない会場の豪華ホテルでは日本政府主催のレセプションが開かれトロが人々に振る舞われましたそうです。 世界が見ている前でこのようなことが起こったのは喜ぶべきことではなく恥ずべきことです。この秋に日本は国際生物多様性年の議長国をつとめますが、このような行為をする国にその資格があるとは思えません。

 同じ漁業国、捕鯨国でありながら、ノルウェーは「科学の結論を支持する」として、数が減った生物を獲るような真似はしていません。
さめ
2010/04/01 02:45
010年03月25日 23:28:29
「ホスト国の資格ない」 
 保護団体、一斉に日本非難 

 【ドーハ共同】日本が主導権を取って、大西洋と地中海のクロマグロ取引規制提案の否決だけでなく、ニシネズミザメ規制も逆転否決に導いたことなどに対し、環境保護団体は「(10月に名古屋市で開かれる)生物多様性条約締約国会議のホスト国の資格はない」と一斉に非難した。
 海洋問題に取り組むピュー環境グループのスーザン・リーバーマンさんは「日本の人々は自分たちの政府がここに来て、科学と保全を無視しただけでなく、ほかの発展途上国を引き込んでまで、条約を保全と逆方向に持っていこうとしたことを知る必要がある」と指摘。「生物多様性を破壊しようと懸命になった国が、どうして多様性を守るための会議をホストできるというのか」と難じた。
 また、国際動物福祉基金のアゼディン・ダウンズさんも、今年が国連が定める国際生物多様性年であることに触れ「2010年は生物多様性の損失を加速させる年になってしまった。地球を破壊する欲望と裏取引が、会議の主役だった」と批判した。
 海洋保全に取り組む団体「オシアナ」も「日本や中国が得ている巨大な経済的な利益によってワシントン条約が崩壊の危機に立たされた」との声明を発表した。

さめ
2010/04/01 02:47
第一にマグロには多くの種類があり、クロマグロはその一種に過ぎない
ということを日本のマスコミは伝えていません。クロマグロは高級品であり、
その辺の居酒屋で食べられるような庶民の食べ物ではありません。
その辺をごちゃごちゃに(意図的に)報道してしまったマスコミの罪
は重いです。

それから次世代への責任を負う大人が「数が減った生き物がまた回復するまで
待ちましょう」という措置が取れないのが不思議でたまりません。これはジャパン
バッシングなどではありません。クジラ、マグロ、犬、ジュゴン、ウサギ、別に何でも
食べて良いのです。ただし絶滅の危機が無い限りにおいてという条件がつきます。
さめ
2010/04/01 02:57


さめさん

クロマグロの件につき、積極的に情報を得ようとしなかったけど、凄い裏があったんだね。驚いています。

ちなみに、エントリーの最後の2行はさめさんのこと、、というか、生き埋めにされる珊瑚のことを想像しながら書きました。

>「(10月に名古屋市で開かれる)生物多様性条約締約国会議のホスト国の資格はない」

この国にはない、というよりも実感としては「名古屋」にはない、です。
長良川、徳山ダム、を積極的にすすめ、今も相生山をつぶし道路を通そうとし、名古屋城の堀にはモグラなど特別な生態系が広がっていると新聞にのった先から、掘り返している始末。
こんな恥ずかしい街で、生物多様性条約なんて締結するのはやめて欲しい。
毒多
2010/04/01 16:04
じつのところ、
「マグロそのものを獲るな」という議論でなく、
「輸出を禁止する」という議論でした。

(つまりはEU圏内で消費するぶんには無制限。)
「魚」として日本に売って儲けることができるか否かの選択だから、会議の前にマグロの試食会があっても矛盾しない、という理屈ですね。
このへんが「象」の禁猟との違いです。

だいたい、日本で「高級マグロ」を食ってる人たち、って、本当にマグロの美味しさを味わってるのかどうかが疑問。
(食べ残してるからこそ、「使い回し」する高級料亭が現れる)

×第二迷信
2010/04/04 16:08
×第二迷信さん

とすると、けっきょく、飽食と飽食、エゴとエゴ、金と金のぶつかり合いで、命に対する畏れがないのは、日本だけではなく全世界的なことなんですね。
毒多
2010/04/05 08:22
こんにちは。いつも興味深く読ませていただいてます。

この飽食の時代、クロマグロが食べられなくなろうが、捕鯨が全面禁止されようが、私としては痛くも痒くもありませんが、他国で日本の食文化が穿った形で伝えられるのには我慢が出来ません。

こちらの映像は、アメリカの子供向けのアニメです。
人気らしいですよ。

http://www.southparkstudios.com/episodes/251888/
(小さなお子さんとは見ない方がいいです)

映像はクロマグロではありませんが、こういうふざけたモノを平気で作る人種に、あれこれ言われたくないですね。
とらよし
URL
2010/04/08 16:30
とらよしさん、こんにちは。
読んで頂いいてありがとうございます。TB拝読させて頂きました。
このまえはRSSに登録しそこねたようです。
今回は登録させていただきました。またお伺いしますのでよろしくお願いします。

アニメ強烈ですね。
なんともブラック。でもジョークじゃなくてマジなんですよね。
北朝鮮で(行われているかもしれない)ヘイトジャパン洗脳ビデオを妄想しました。
こういう教育で子どもたちが大人になり、ニポンバッシングは当然になっていくんだろうなぁ。暗いなぁ。
>ふざけたモノを平気で作る人種
というか、「なんだろう?」と思考する気がゼロですね。人間のもつすごく暗い部分をみたような気がします。それがそのままで教育されることが暗澹たる気分になりますね。
毒多
2010/04/08 17:48

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
「マグロで乾杯」…ワシントン条約以上のこと 毒多の戯れ言/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる