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血に飢えた不幸な大臣の思い込みでまた国家が人を殺した。 と、今回はいつものように「死刑執行」の批判エントリーを書く気にさえなれない。 昨日、殺された3人のなかの一人が知人だったからである。知人といってもワタシのほうが彼を一方的に知っているだけで、彼のほうはワタシのことは知らない。彼とは陸田真志であり、私の愛読書「死と生きる」で池田晶子の姉御と「息詰る言葉(ロゴス)の劇(ドラマ):(本の帯の台詞)」を演じた人であり、ワタシに思索を与えた人である。 陸田真志は、一審において死刑を受け入れ上告しないとしていたのだが、晶子の姉御が「その死刑、待ちなさい!」と言った。いわゆる命がほしくて「その死刑待ちなさい」ではない。世に向けて何かを発信できる可能性をもつかもしれない陸田真志を今殺すをちょっと待ちなさい。もっと考えさせなさい、魂を言葉にしなさい、というわけだ。そして、往復書簡が展開される。娑婆では鬼畜だった陸田真志が牢獄でどんどん変わっていき、どこまでも思索し「生」を深め「善く生きよう」とするのである。 ワタシがこのブログで一風変わった「死刑反対」を述べるのも、陸田真志がどんどん変わっていったことによる。人は変われるんだ、ってことを知ったからだ。 彼は言った。 「どんな刑罰を受けようと、私の「罪」は消える事がありません。(中略)死刑だったとしても、それは法律(ルール)を決められた人々が命を奪う事が最も重い刑罰、つまりは、どのような場合であれ、ただ生きる事を非常な価値とされてるからですが、私にはそうとは思えないので、よく言われる「究極の刑罰」とは考えられないのです。私も皆も、どうやってもいつかは死ぬものです。死ぬ事が当人にとって非常な不幸で贖罪になるなら、全ての人の全ての罪は初めから許される事は決まっており、何をしても最後には、許されてしまうものになってしまうよう思えるからです。」(「死と生きる」より) 姉御にしても陸田真志も「死刑制度」ではなく、「死」そのものについて、つまり「生」について言及するのである。 「死は不幸なことではない。万人にやってくる必然であり、本当に不幸なのは、生きているうちに自己を考えず、知らず、ただただ金や食い物や……ヤルだけの恋愛などだけを自分の幸せと思って、ただ生きて死ぬことだ」(「死と生きる」より) などと言われ、考えさせられることになる。 ん、あれれ、「いずれ死ぬんだから」とか「死は不幸なことではない」なんて聞いてると「死刑」でも別にいいじゃん、ってなことになりそうだな。ただ金や食い物や恋愛だけを幸せと思っている不幸な「生」などどころか、物欲や自己中によって他人を殺すような「生」など死刑によって断ち切れたとこでなんぼのもんじゃい、と。しかしだ、「生」について言及することも思索することも「生」のなかでしかできない。陸田真志が「不幸なのはただ生きて死ぬことだ」から始まり本のなかで延々と続く言葉も「生」のなかでしか言えないのだ。 ただ生きていた不幸な陸田真志は変わった。鬼畜だった陸田真志は真に生きることをの意義を追求し思索した。しかも、1冊の貴重な書籍をのこすに至ったのだ。人は変われることを証明してみせたのだ。そして言葉をのこすことができたのだ。 これがワタシが「死刑制度」に反対し、「死刑執行」を糾弾する理由。人は変われるのだ。生きている限り人が変わる可能性はあるのだ。「生」での問題は「生きて」解決するしかないのだ。 陸田真志にはもっと喋ってほしかった。著書「死と生きる」のあと何を考えたのか、どこに至ったのか。 まあ、今頃は、「生」ではわからない「生ではない世界」で晶子の姉御と再会をはたし、うだうだ喋ってるかもしれないな。「生ではない世界」で二人して何を喋っているのか聞いてみたいところである。 |
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償えるのか・・・
一つのことを考え始めると、とことんまで行かないと終わらないやっかいな頭。矛盾だらけの自分自身と世の中を半ば諦めながら、それでも思考が止まらない。 私は日本の法律で死刑を科されるような罪は犯していない。 今のところだけれど・・・。 でも、私が犯してきた罪は、.. ...続きを見る |
akira's room 2008/06/19 01:09 |
陸田真志
幼女連続誘拐殺人事件 西日本新聞宮崎死刑囚以外に執行されたのは、東京拘置所の陸田... ...続きを見る |
くみこの出来事 2008/06/19 14:24 |
加藤容疑者へ電脳慰問ライブ
アキバ事件で被害に遭われたの方々の中に、僕の肉親友人知人はいません。 そのことを自覚した上でのエントリーです。ご立腹なされる方も おられるでしょう。尤もです。ご容赦ください。 ...続きを見る |
BLOG BLUES 2008/06/19 15:28 |
陸田真志
「陸田真志も無となる」…思索を 」のなかでしかできない。陸田真志が「不幸なのはた... ...続きを見る |
ただしの出来事 2008/06/19 16:09 |
人を殺す社会
またしても死刑が執行された。人を殺すことで問題の解決を図る社会を、どうしても私は好きになれない。私たちの社会にとって宮ア勤とは何者だったのか。その答えを知ることも、もう出来ない。それにしても「粛々と執行させて頂いた」と語る法務大臣の言葉の、何と気持ち悪い ...続きを見る |
非国民研究開発 2008/06/20 04:55 |
間違った人に対して
みんな知らない人を軽く小突きながらこの世の中を生きている。 たまに間違って強く小突いてしまっても不思議ではない。 たまに間違って強く小突かれても不思議ではない。 一番の問題は傷つけ合わなければ生きていけない社会の現況、 間違った人が居たからとその人に大きく責任を取らせても何も良くならない。 ...続きを見る |
政治 2008/06/20 16:58 |
殺して得られるものは何か
朝日新聞の「死に神」記事がまだ騒がれている。しかし、問題の肝心の部分をほったらかしにしたまま批判を楽しんでいるという感じがして、あまりいい気がしない。 13人の死刑執行を指揮した鳩山邦夫法相。死に神という表現がふさわしいかどうかは別としても、この法務大臣.. ...続きを見る |
Muse on Music. 2008/07/08 13:56 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
死刑制度に関する報道に関しては、理解しがたい点がある。 |
名古屋っ子の親 2008/06/18 22:39 |
名古屋っ子の親さん、こんにちは。 |
dr.stonefly 2008/06/19 13:50 |
名古屋っ子の親さんも |
dr.stonefly 2008/06/19 13:50 |
以下、『朝日新聞』からの引用です。 |
名古屋っ子の親 2008/06/20 04:26 |
なるほど、引用の朝日新聞の記事はしりませんでした。すごいですね。まるでこのブログのような物言いだ。ワタシが報道機関である全国紙の記者ならこういう表現は使えないと思います。 |
dr.stonefly 2008/06/20 08:11 |
死刑廃止を願う私たちは、死刑執行に反対する以前に死刑制度自体に反対な訳です。私たちが誤っていると考える制度で決められた刑を執行する事に反対するのは当たり前のことです。当然、妥当と考える制度は守るのが妥当と考えます。これをダブスタとは思いませんが。 |
すぺーすのいど 2008/06/20 12:48 |
法治国家の今の法律の視点から見た「矛盾」ってことで、ダブスタってのとは違うんかな? ま、ワタシの基準は「殺しちゃなんねぇ」ってことで一貫してるんだけどね。 |
dr.stonefly 2008/06/21 11:34 |
陸田さんの本があるのですね。 |
非戦 2008/06/24 15:45 |
陸田真志の本は池田晶子との往復書簡で書かれています。哲学的な思索がベースになっていて、非戦さんはもしかしたら違和感を覚えるかもしれません。(本のなかでは永山則夫もボロクソ書かれてます) |
dr.stonefly 2008/06/24 17:38 |
dr.stoneflyさん |
非戦 2008/06/25 09:23 |
陸田真志の本は書かれている視点が違うからですね。 |
dr.stonefly 2008/06/25 17:12 |
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