毒多の戯れ言

アクセスカウンタ

zoom RSS 「下流志向」(2)…悲劇、親の投資が子に報い

<<   作成日時 : 2007/11/09 06:00   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 11

 さてさて、民主の代表は小沢イチローが続投することになった。
 せっかくこの本「下流志向」のなかにあるキーワードで「学びからの逃走」「労働からの逃走」ってのをパロって「代表からの逃走」ってのを考えていたのだけど、書き始める直前に「あの時はプッツンしたけど、やっぱり逃走しないことにしました」って話になってしまったわけだ。
 「代表からの逃走」ってそのまんまのタイトルで結構おもしろい構想が練れたのに、現実に逃走してないんでは、発表のしようがないじゃないか!! えーい「損」したぜぃ!! なんちゃってね。構想を練るのが面白いんで「損」なんて思わないさ。でもね、たとえこんなことでも「損」と判断して、この「損」の「対価」をどこにどうやって求めてやろうか!? って考えるのが、内田樹のいうところの最近の子どもの思考回路ということだ。なんだか殺伐としているなぁ。「無駄」こそ楽しいと思うんだけど。
 しかしやっぱり、全てを「損得」で判断する傾向を単純に子どものせいにしていいのだろうか?と思ってしまう。
 (1)で書いた、所謂ニュースになるような社長や政治家の嘘や誤摩化しだけが問題なのか?つまりそんなニュースにでるような下流志向的な大人だけを見て、子どもが「下流志向」になったんかぁ? なんて言いたいわけさ。

 今回は、ずっと気になっていたリアルな生活周辺の普通の親たちのことを書こうと思う。日常のちょっとした場面でいろいろな親を見ていたり話したりするときのこと。
 例えば、ポケモンの名まえを一生懸命覚えている子どもを眺めていた親が、そんなもん覚えずに魚の名まえでも覚えたほうが、ずっと役に立つ(儲かる)のに(「さかな君」を想定しているのだろうか?)……とか、せめてポケモンの進化形の名まえを、英単語の進化形?(go-went-goneみたいな不規則変化のこと?味気ない名まえのポケモンだなぁ)にしてくれれば役に立つのに……なんて言うわけだ。
 またまた、小学生の子をもつ親が集まり話をしていると、「習い事」の話題なんかになる。
 どうせやらせるなら、サッカーより野球だよね。プロになったときギャラが高いし……とか、子どもが辞めたいって言ってるけど、ここまで大金つぎ込んだのに、今辞めさせては損だ、とかさ。1週間に6つほど習い事をさせているけど、何かが「もの」になってつぎ込んだ分、回収できればいい。それがこの子のためでもあるし!! って目を吊り上げて言うわ吐くわ。やっぱ、英才で稼ぎまくっているという噂のさくらと一郎なんかの影響かね。あ、ちがった昭和枯れすすきじゃないんだから、さくらとか、イチローとか、だね。
 でもさ、それってワタシにはめちゃ違和感あるのよ。なんか違うんだよなぁって思ってしまう。ほれ、ボルグがガレージに隠りずっとトップスピンで「壁打ち」をしていたとか、山下洋輔が体育館に忍び込んで針金でピアノの鍵を開け弾き倒していたとか、青木が中卒でキャディになってプロになったとか、矢吹ジョーが明日のために牢獄で黙々とシャドウをしていたとか、こんなんをいいなと感じるワタシにはどうも相容れない。好きならどんなことをしてもやるだろ。ボルグも山下洋輔も青木もジョーもテニスやピアノやゴルフやボクシングが好きだったんだよ。損得なんて関係なく、好きで好きでやらずにいられなかったと思うわけさ(ジョーは違ったっけ?)。それで儲けるとかじゃなくてさ、損得とか、金があるとかないとかじゃなくて、兎に角やらずに居られなかったと思うのね。さくらは微妙だけどイチローだって、英才教育だったというだけで、根は好きで好きでしょうがないんじゃないのかな、まったく金にならなくてもきっとやってるぜ。
 でも最近は親のほうが子どもをほっとけない。子どもは投資の対象なのよ。とにかく将来の儲けを考えて投資する。大きくなって回収してもらわなければダメなの!! 私たちの老後のこともあるし!!! とでも言いたいのだろうか?
 こんな親がまかり通ってて、損だ、得だ、という科白を吐きたおす。幼少のころからそんなん聞かされれば、そら子どもだって何もかもを損得で考えるようになるさ。親の投資が子に報い「下流志向」な子どもが生成されるわけだ。そんな損得でしか考えられないよう育てられた子どもたちは内田樹の「学説」によるとニートになるらしいぜ。投資を回収するどころか、逆効果だっちゅうの。別に投資を回収できない、ってことを問題にしたいわけじゃないけど。
 ドキッとした親は気をつけようね。
 て、そんな親がこんなブログ読んでないかな(笑)
 読んでいても、自分は違うと思うかな。

 でもこんな毒にもならない「戯れ言」を読んでいる大人はきっと解っているんだよね。
 そのうえ自らブログを運営する、ブロガーでもある大人は特にね。
 言葉で表現したいという衝動でブログなんて書いている人には、全てを「損得」で判断するのが如何に虚しいかってのを解ってると思う。だって、なんの「得」にもならないブログなんて書いているんだもの。「損得」なんて考えてたら書かないって。もちろん、ここでの「損得」は、この世的な価値(お金)でいうとこの「損得」のことね。 
 何処かの出版社が拾ってくれて本になってバカ売れすればブログ書くのも投資ってことになるかもしれないけど、どうもワタシが訪問するブログはそんなこと考えて書いてなさそうだし、書くのに時間はかかるし、ウヨに攻撃されてストレスが溜まったりしてあきらかに「損」したりさ。
 え〜損得だって〜、そんなの関係ねぇ、とにかく書かずにはいられないって感じかな……(笑)(つづく)。


「下流志向」(1)……オレ様化する大人たち
「下流志向」(3)…人生の価値ってお金ですか?
 

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
プリキュアの暗号
夕方、玄関ドアの新聞受けに何やら紙が入っているのを発見。 取り出してみると・・・。 ...続きを見る
かめ?
2007/11/09 10:36

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
 Learn to love the journey, not the destincation.(目的地ではなく,旅を愛することを学びなさい)
 プロセスを楽しむこと.勉強って,こんなに楽しいものなのだという発見.これが今の教育に欠けていると思います.
 反面,習い事が現金収入,生活の安定につながるという面も否定できませんね.誰だってカネは必要です.
 真実はたぶん,この両極端の中間にあるんでしょう.
Ladybird
2007/11/09 09:56
平仮名も書けぬままに小学校1年生になってしまったウチの子どもは、当然、九九を覚える前に、ポケモン151匹(当時)を全部、覚えました。
当時、流行のポケットピカチュー(万歩計で、たくさん歩くとピカチューが成長する)を買ってやったら「歩数を稼ぐため」と称して友だちと遠出をして、迷子になりました。
こんなヤツですが、無事に18歳になりましたので、子どもなんて結構どうにかなるもんだと思います(笑)
gegenga
2007/11/09 10:43
 ポケモンの技と進化形、カードゲームのデッキづくり、そしてそのカードを障害児の兄に破られぬよう管理する、それがすべての小学生次男ですが、それらを介して友達や兄のような人との付き合い方を学んでいるのだと思う・・ではなく思いたい、です。怪獣図鑑の山を後生大事にしている母が何言ったって説得力なんかないし。
 大切なものは自分で見つけるだろうしそうするべきだ、と考えています。親と子の価値観は、怪獣とポケモンよりはるかに違うと思いますし(笑)。
tomoko
2007/11/09 14:13
 追伸。内田樹氏の本、実は買ったものの未読なのです。そのうち読むかも、くらい。
 無駄は人生の潤いなのに、残念ですよね。でも、現実の子供たちを見ていると、まだまだ無駄に楽しそうに見えるのですが。田舎の子供だからでしょうか。
tomoko
2007/11/09 14:23
Ladybirdさん、コメントありがとうございます。正直にいいますね。実はコメントを読みながら、ちょっと違うんじゃないかなぁ、考えてしまいました。「下流志向」の最後のエントリー(3)で引用させてください。そこでワタシの考えたことを書きたいと思います。生意気なことを書くようで心苦しいのですが、核心にふれることができた部分なので。思索の機会を与えてくださいましたLadybirdさんに感謝します。ありがとうございます。
dr.stonefly
2007/11/09 17:08
gege師匠、ごぶさたぶりです。道場に通ってはいるものの、ちょっと不調でギャグが浮かばなかったものでボケツッコミは差し控えさせていただきやした。
いやいや当時(何年前だろう?)のポケモンの数が151って覚えているなんて、この子にしてこの母あり、じゃないですか。愉快、愉快。しかも迷子。
いわないだけで、師匠の方も迷子の経験が……、しかも最近、いやいや聞かないどこう。

そういえば、jabberwock師匠がトランジスタラジオをききながら「説教」したら、勉強なんかして話をきかない、って嘆いていましたね(笑)。
dr.stonefly
2007/11/09 17:10
tomokoさん、ウエルカム、来訪ありがとう。嬉しいなぁ。
次男君はK兄さんと生活しているだけで、「損得」じゃなくて人生の大切なことを学んでいる気がします。「豊かな人生」はカネじゃないですよね。
それはそうとそうでしたね。「損得」じゃ収集できないウルトラマン!!(大笑)
「下流志向」はワタシがいうのもなんですが、トリッキーな展開で、笑える本でした。また時間ができたら読んで笑ってみてください(って、無責任に時間ができたらなんて言ってすみません)。

いやね、うちの子も無駄に楽しんでいるので、「下流志向」にリアリティがないです。やっぱり田舎からなのかなぁ。
dr.stonefly
2007/11/09 17:12
 私は思い付きでアバウトに書いています.stoneflyさんは,さすが鋭いですね.
Ladybird
2007/11/09 21:10
内田氏のブログの最近の記事でも、こんなのがありました。

>現代の大人たちのほとんどは「子どもの欲望」もまた収入や地位や威信や情報や文化資本という外形的なものでしか起動しないと思っている。
>だから、「勉強すればいい学校に入れる」とか「練習すれば県大会に出られる」というような近視眼的な目標設定にすがりつく。
>だが、本来の教育の目的は勉強すること自体が快楽であること、知識や技能を身に付けること自体が快楽であること、心身の潜在能力が開花すること自体が快楽であることを子どもたちに実感させることである。

勉強(※)が好きで好きでたまらず、勉強のためなら人生が破滅してもいい、と本気で考える子どもだった私には、よくわかる話です。(※学校の勉強だけのことではなく、この世で認識しうる全ての知識のこと)
受験だテストだと言われると、「そんな幼稚な遊びで勉強の邪魔をするな」という感じでした(笑)。
逆に言えば、「そんな幼稚な遊び」をやらされてる若者は多い、ということなのでしょう。
人生アウト
2007/11/09 21:26
人生アウトさん、おはようございます。
ふーむ、内田樹のいいたいことはよく解ります。ワタシ自身は考えなくちゃダメだな、と思い始め、そのためには勉強もしなくちゃな、と感じ始めたのが最近のことで幼少の頃から内田樹のように解っていたら人生も違った展開になっていたかもしれません。
ただ、無駄に遠回りしてきたフィールドワークが本当に無駄かと思うと、その無駄が「思索」の基になっているわけで、その無駄がなければ軟弱な思索になっていたような気がします。
内田樹が言うことは非常によくわかるのですが、実は何かしら違和感があります。それは幼少の頃から勉強の本質が解っていた内田樹に無駄な時間はなかったのかな?というとこです(笑)
dr.stonefly
2007/11/10 06:02
Ladybirdさん、(3)で引用させていただきました。お許しください。
dr.stonefly
2007/11/10 06:04

コメントする help

ニックネーム
本 文
「下流志向」(2)…悲劇、親の投資が子に報い 毒多の戯れ言/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる