毒多の戯れ言

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zoom RSS 「国家と死刑」……今だから連続執行で権力を誇示する

<<   作成日時 : 2007/09/26 09:18   >>

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 「殺せ、殺せ、殺せ」と感情にまかせ多数が叫ぶ空気を読み、「ベルトコンベアーとは言わないが」と言いながら、自動的に次次に殺せ!! と「長」が言う。
 「死刑判決の確定から6か月以内に執行しなければならない」と法が謳うからという理由。
 こんな法がありながら、それでも、これまで必ずしも執行されなかった。
 これまで法律の「長」が上の法をおかそうとも、「死刑執行」を躊躇した理由があるのだろう。
 簡単なこと。人として、人の命を奪うことを法を無視してでもできなかった……のではないか。
 「死刑制度」を保持する日本で、この微かなる人間性が「命」に対する最後の防波堤だったのかもしれない。この1年で、どんどん死刑を執行し人を殺してきた今の「長」でさえ、精神的苦痛を感じないでもない、という。
 「死刑」とは、それほど人間の尊厳にとって苦痛にみちた制度なのだ。
 その人間性、尊厳をかなぐり捨てて機械的に殺せ、と「長」がいった。
 微かな人間性までも放棄して、自動的に殺せというわけだ。
 「殺せ、殺せ」と叫ぶ人々はこの「長」の発言を支持するのだろうか?
 とっても人間らしいもの……「感情」。その感情を最上位に位置づけ『感情」を原理として叫ぶ人々。感情で人を殺せばいいというこの国の民は、微かな感情を放棄するこの「長」を支持するのかな?

 これが今の日本の現実かぁ。きついなぁ。


 法律論やら法の精神なんて知らないアホなワタシは単純に、法律が一体どれだけ正しいというのだろう、と思ってしまう。なんて、こんなことを言えば法治国家の否定といわれるんだろうなぁ。
 しかしね、法律など、いつの時代もときの権力者が自分たちに都合のいいように作ってきたわけだ。そんな法律がね、法治国家という理由で「絶対の正義」みたいに言われのもねぇ〜。
 「法律が一体どれだけ正しいというのだろう」という疑問を「長」ならば持っていなければならない気がする。不条理を解消しようとする一方、不条理を固定化することもあるってことを知らなければね。
 ああそうか、その権力者である「長」が「法律が一体どれだけ正しいというのだろう」なんて自己否定をするわけはないな。
 でもね、その法の長としての「自己否定」でさえ、こと「死刑執行」においてはする「長」がいたのだ。
 そりゃ、そうだ。殺人だからな。
 ところが今、躊躇するという人間性をかなぐり捨てて「法」を絶対化する権力者……国家。
 
 「死刑」という法自体が矛盾を抱えている。
 殺人を否定する法律が、他方で殺人を認めているのだ。 
 国家が人の命を奪うことは認めるというわけだ。
 国家による殺人は許容されるというわけだ。

 今、この時代にこの国で死刑執行が機械的に行われようとしている理由……、
 「死刑制度」を廃止しない理由……、
 法に謳われているから殺人を常に執行するという理由………、
 権力者の都合……
 常に国家により死刑が行われる時代……、

 「『国家』による殺人は問題なし」という権力統治を誇示しようとする意志が働いているのではないか?


 それとも、単なる「長」の責任逃れか、職責放棄なのだろうか?
 いずれにしてもこの「長」が留任したということだ。
 いや、留任させたということだ。



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内 容 ニックネーム/日時
鳩山とは、よく言ったものよ。鷹山でしょ。まさに、「ベルトコンベアー」に乗せられた死刑囚が、PCの画面で死刑執行人におされたボタンで、奈落の底に落とされるようなものですね。

冤罪だったら、どうするんでしょう。
冤罪でなくても、死刑ってそんなに人間の感情を殺して、できるものなのか?
それとも、そういう苦悩を味わいたくないために、自分は署名も拒否して、他人まかせにするのか。
これだから、かれらは、米軍基地を作ることも、戦争に自衛隊を参加さえることも、はたまた戦争をして、どこかが沖縄戦やイラクのような惨状になろうと、平気でいられるのですね。
非戦
2007/09/27 13:00
非戦さん、コメントありがとう。
冤罪はとうぜんのこと、冤罪でなくても「死」による解決は意味をなさないと思ってます。
また「死」を真摯に考えないことは容易に戦争の許容に繋がって行きますね。哀しいことです。
でも、今、この国はまさにそういう状態かもしれませんね。今回のハトヤマの発言とそれを支持する国民を多さを知り、ワタシも自分の殻に隠らずに社会を構成する一人として何かをしなければ、と感じました。
dr.stonefly
2007/09/27 18:26
最近考えているんですが、現場の拘置所職員の代わりに、法務大臣を実際に拘置所に行かせて、彼あるいは彼女自身に死刑執行業務をやらせるというのはどうでしょうね。実際に死刑執行業務は誰もやりたがらないほど嫌われているらしいですから(それも当然でしょう。自分の手で人殺しさせられるんですから)法務大臣は人に押し付けないで、法務省の責任者なんですから、自分で責任を持ってやれって言いたいです。もしそうなったら、果たしてどれだけの法務大臣が死刑執行に踏み切れるだろうか・・口先だけの鳩山なんか、自分じゃ絶対出来ないような気がします。勿論私も死刑制度は容認しておりませんが(なぜ人間の作った国家権力だけが合法的に殺人できるのか。そもそも「復讐は主に任せよ」とも言葉通り、命を殺せる権限は命を創造されたお方だけにあるのでは)
現実に世界的に廃止されつつある、時代錯誤の死刑制度をいつまでも廃止できないのなら、取り敢えず上記のように制度を変えてしまえば、実質的に死刑制度は形骸化するでしょう。
その上で、死刑制度自体を廃止するよう何とか有効な策を考えなければ・・
そまん
2007/09/27 19:50
そまんさん、おはようございます。
どうも、「実際にやらせたらいい」ってのも、想像力の欠落を増長させるようで哀しいのですが、仕方ないのかもしれません。
この想像力とかその立場に立ってというのが「政治家に欠落している」というのが政策はじめ全てに現れているのでしょう。
この鈍感さがなければ政治家ができないのかなぁ。
自らは手を下さずに「派兵」させるのも「自動的に死刑」をするというのと同じメンタリティですね。
dr.stonefly
2007/09/28 08:13
念のため、誤解のないように付け加えておきますが、私は「実際に法務大臣が死刑執行に手を下したらいい」と考えているわけではありませんよ。現実に死刑執行を阻止・抑止するためには、法相自ら死刑執行をしなければならないような形にでもすれば、本人自らがさすがに自分の事として考えて、安易な執行には慎重になるのではと言っているわけです。死刑制度廃止に向けてのひとつの提起として受け取って下さい。
そまん
2007/09/29 10:23

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