毒多の戯れ言

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zoom RSS 「教育三法が駄目なわけ」(2)…国家に教育はできない

<<   作成日時 : 2007/07/12 08:56   >>

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 前にも一度書いた事があるが、ワタシの小学校4-5年のときの担任教師はホントに酷かった。今でも忘れないのだから半端な酷さではない。だいたいにおいてこの担任だけではなく「思索と表現を教える」ような教師にであったこともなく、ほとんど記憶に残る教師にあったことがなかったのだが、それ依然の問題、どう考えてもとても教師という職業を就かせていいような人間ではない。
 ワタシのように出来の悪い生徒には「糸コンニャクで首を吊って死ね」「豆腐の角に頭をぶつけて死ね」と毎日のように罵倒しまくり、気分屋のうえひとりよがりな詰まらない授業を展開し、おまけに女の生徒にセクハラしまくる、というオッサンで、昔の様になんとなく「先生に敬意を示すもの」という空気のなかでかろうじて威張って生き残っていた下衆である。
 たとえ現代でも「生徒の葬式ごっこをする教師」等、たとえそれがニュースにならなくとも「あきらかに適性を欠く教師」はいるだろう。そうした意味では「教育三法」の「免許更新の審査」というのは、やはり必要かな、と思っていた。

 ところがである。どうやら国家の意図する「免許更新の審査」は違う基準らしい。
 国家のいう教師としての適性とは、国家のいう「教育」ができない教師のことで、そうした教師の免許を更新させない、ということのようだ。
 では、「国家のいうとこの教育」とはなんなんだろう、と考えてみる。

 ワタシは前エントリ−で書いたように「思索し表現を教える」ことを「教育」と考えるのだが、はたして国家がいう「教育」とはそういうことではないのか? という疑問である。
 教育として「思索し表現する」ことを教えると、学習し思索できるようになった子どもは、いつか大きなテーマである「国家とはなんだろう」とか「社会とかなんだろう」と考えるようになるだろう。まず「国家」ありき、「社会」ありきではなく、「国家」「社会」そのものを問うのである。
 ここがポイントである。「国家」「社会」の本質を思索されることが「国家」にとってはまずいのだ。
 現に在る「国家」にとって、「国家」そのもの問われたときに、現「国家」の批判にも繋がりかねないことから、多くの子ども達に「国家」そのものを思索されることは、現「国家」にとっては死活問題となる。ここに「国家」が「思索し表現」するような「真の教育」ができないという理由が存在する。
 多分今の日本の権力者は、「思索し表現」されることで、既存国家においてオノレらが甘い汁を吸うことを否定されることを恐れているのだろうが、本当はもう少し深い部分で「国家」そのものを問わずに「あるもの」として寄生するものにとって、「国家」そのものを問われることの根本的な危険を実は予感しているのだろう。
 「思索し表現」されることは、国家そのもの、国家の権力者、既成国家の利権にあずかるものには都合が悪い。むしろ「思索し表現させない」教育をするわけだ。
 これが如実に出ているのが、今の日本。
 「国家」そのものを問うことをさせないために、「国家はある」という前提で愛しなさい、という。「国家はある」という出発点から愛してあたりまえ、とこうくるわけだな。これを「愛国心」という。さらには存在を前提に露骨に「美しい」とか、国家の具現である「日の丸君が代」を踏み絵とし、忠誠心を埋め込む。
 思索、表現の否定である。これを「教育」とは呼ばず「洗脳」と呼ぶ。
 「洗脳」された子どもは「思索し表現」することができなくなるわけだ。「思索し、表現」できなくなった子どもは既成国家を拠り所として、国家そのものを考える者を否定する。この極端な例をネットの上では簡単にみることができるのだが、これは権力者にとって都合のいい子どもたちで、この「洗脳」こそが「教育」だと騙るわけだな。

 さて日本はここにきて、「国家」が「教育」を語るという自己矛盾を無視して、それこそ国家権力によって騙られ、統制しようとしてきているね。
 先に強行採決された「教育三法」は「国家による洗脳」を幇助できる教師か、否か、で免許更新がされるらしい。こういうのをナショナリズムというのかな。まずは国民(これもまず思索しなければならないのだが……)が、国家が教育を統制することの意図を思索によって見抜き、表現しなければならないのではないか?
 「思索し表現」することの否定は、ワタシにとっては耐え難いことである。さらに周囲がこうして国家に洗脳された子どもばかりになった日には生活しにくくて仕方がない。それどころか、本当に戦争も厭わない子どもが育つのかもしれないね。ああやだやだ。


 

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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
dr.stoneflyさん、はじめまして。組合員Aと申します。

教育問題を語る上での困ったちゃんたちは、私的には2種類に分けられると思います。
ひとつは「思いこみ型」。
児童ポルノや有害サイトへの偏執的なまでの攻撃を行い、子供を守ろうとするのですが、その実は本人の自己満足に陥っていることに気づかず、逆に子供の自由や選択の幅を奪ってしまうというものです。
もうひとつは「教育利用型」。
安倍晋三や自民党文教族など、復古主義的右派に見られるタイプで、教育をダシに自分のイデオロギーを押しつけようとする連中です。教育を前面に掲げますが、実は子供のことなんか全然考えてなくて、むしろ子供や若者の批判や少年犯罪の厳罰化など、子供達を徹底的に敵視しているのが特徴です。

どちらも消えて欲しい連中には変わりないのですが、石原慎太郎や山谷えり子のように「教育利用型」が「思いこみ型」に便乗しようとするとさらに危険です。
組合員A
2007/07/12 23:13
組合員A様、はじめまして。コメントありがとうございます。
ワタシの書いたのはおそらく後者で、「思い込み型」への実感があまりありませんでした。木をみて森をみれない、ということでしょうか。なんとなく、一つのことにしか目が行かないヒステリックな教師を想像させますね。
例の君が代の声量を計器で計るなど、もうすでに「洗脳」が目的だということさえ解らなくなっている状態なのかもしれません。
dr.stonefly
2007/07/13 11:54
dr.stoneflyさんの小学校の先生は、最悪な先生でしたね。そういう先生は、更新審査とは関係なく、やめていただきたいです。
生徒の心身を破壊する先生は、不適任としかいいようがないです。
でも、教員の10年免許更新審査というのは、ぜったい国に服従する教師のみ残すのが目的ですね。10年の間に1回でも、君が代を歌う声が小さかったら、いくらペーパーテストもレポート書きもよくても(きっと歴史修正主義者のお気に入りの答を書かないとだめでしょうね)、もう更新なし、となるのではないかと危惧しています。最近の政府は、危惧している以上のことをやってきますからね。
非戦
2007/07/13 14:19
今日か明日の新聞に載ると思うけど,http://www.asahi.com/national/update/0712/OSK200707120144.html にあるように,素人同然の中学教員が苛性ソーダにミカンを入れて外皮をむかせ,それを中和して,劇薬の試薬を入れて中和したことを確認し,マニュアル通りに「食べてごらん」と言ったら,生徒のうち13人が市民病院で検査入院というはめになった.この若い教員は予め自分で実験したミカンを食べて,苛性ソーダの濃度をきちんと確認したりしたのであろうか.

# 長いと言われたので続く

kaetzchen
2007/07/13 20:26
朝日新聞の「薬品で薄皮むいたミカン食べ、中学生13人検査入院」ttp://www.asahi.com/national/update/0712/OSK200707120144.html にあるように,素人同然の中学教員が苛性ソーダにミカンを入れて外皮をむかせ,それを中和して,劇薬の試薬を入れて中和したことを確認し,マニュアル通りに「食べてごらん」と言ったら,生徒のうち13人が市民病院で検査入院というはめになった.この若い教員は予め自分で実験したミカンを食べて,苛性ソーダの濃度をきちんと確認したりしたのであろうか.

# 長いと言われたので続く
kaetzchen
2007/07/13 20:28
朝日新聞の「薬品で薄皮むいたミカン食べ、中学生13人検査入院」にあるように,素人同然の中学教員が苛性ソーダにミカンを入れて外皮をむかせ,それを中和して,劇薬の試薬を入れて中和したことを確認し,マニュアル通りに「食べてごらん」と言ったら,生徒のうち13人が市民病院で検査入院というはめになった.この若い教員は予め自分で実験したミカンを食べて,苛性ソーダの濃度をきちんと確認したりしたのであろうか.

# 長いと言われたので続く
kaetzchen
2007/07/13 20:28
また,このマニュアルを書いた左巻健男氏にも問題がある.昔の感覚で「実験が失敗しちゃった,まぁいいか」くらいの考えがあったのではないか.確かに実際のミカン缶詰工場では左巻氏のマニュアル通りの製造過程を経て作られる.しかし,中和されたかどうかをどの過程で試薬で測定するかどうかはまた別の問題だし,そもそも缶詰は蜜が詰めてあるのでもしミカンの房に苛性ソーダが残っていても,蜜が酸化して中和するだろう.

左巻氏は出版社の東京書籍を通じて,「(教材の)手順通りやれば問題ない。学校ではよくやっている実験だ」と開き直っているようだ.もともと左巻氏も本当は食品化学工業の過程を教えたくてマニュアルに書いたのだろうが,果たして今の若い教員にそのような具体的な経験論が通じるのか.ちょっと考え方を変えた方が左巻氏の名誉のためだと私は思う.
kaetzchen
2007/07/13 20:30
非戦さん、結局、国家のしたいことは教育の名を騙った洗脳ですものね。子をもつ親は心していかないと、「兵隊さんになりたいな」なんていう子どもが育つということでしょう。


kaetzchenさん、こんにちは。
ちょっとエントリーのパターンとは違うけど、これは
これで酷い授業ですね。ある意味人体実験を思わせる。
でも、さまき隊のことはここでは言及しなくて結構です。というか、いろいろ面倒なので、できれば左巻氏の話題は控えて頂くとありがたいです。すみません。
dr.stonefly
2007/07/14 15:33
左巻氏に関しては,彼が東京書籍より検定教科書を出版しているので,責任を追及する必要があって出しただけです.

dr.stonefly さんはエントリのパターンとは違うと言ってますけど,実は理科や数学でも「「思索し表現」することの否定」はどんどん進んでいます.人体実験どころか,仮説を立てて思索して表現・実験するという自然科学の方法論を全く無視したマニュアル・教科書を書いておいて,今では権威ぶっている無知なバカを追求しただけの話です.(面倒なのは事実ですけど,彼らは知ったかぶりですから(笑))
kaetzchen
2007/07/14 16:26
kaetzchenさんに質問です。
>もそも缶詰は蜜が詰めてあるのでもしミカンの房に苛性ソーダが残っていても,蜜が酸化して中和するだろう.

(1) 蜜を酸化させる酸化剤は何ですか? そしてそのプロセスは?
(2) 酸化剤が缶詰の中にあるなら直接、苛性ソーダと反応しないのですか?
 素朴な疑問にお答えいただければ幸甚です。
通りすがり
2007/07/16 23:48
kaetzchenさん
>権威ぶっている無知なバカ
>彼らは知ったかぶりですから(笑)

自らを写した鏡を評しているのでしょうか?
百姓
2007/07/18 03:19

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