毒多の戯れ言

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zoom RSS 「池田晶子の姐御、無となる」…解っちゃいるが悲しいのさ

<<   作成日時 : 2007/03/05 13:43   >>

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 このブログの記事を全て削除して、ブログごと捨てたくなるのは池田晶子の姐御の本を読んだ時である。どうしても姐御の域まで達することのできないワタシがエントリーを立てながら共同幻想である国家、社会、時々のご都合で変わる政治は当然のこと、その政治のご都合で捏造されてきた歴史とか、もっといえば表面的な自由や人権を語ること、さらには差別、格差を糾弾することさえも無意味に思えてくる。これまでに苦労して書いたいくつもの記事を破棄してしまったのは、間違いなく姐御のせいである。
 そんな姐御から離れているときのワタシは絶好調になり、権力を斬って叩いてどつきまわすことになるのだが、結局はそんな土俵(虚構)で振り回されている、と感じる。そんなとき自分に疑問を感じ、ふと晶子の姐御を感じはめると、政治などに固執していることが馬鹿にみえて、俗世的なことにムキになる自分が惨めになる。こんな風に姐御はいつもワタシを揺さぶるのだ。
 ただ真理だけを求め思索し、生きていても死んでいても同じだという姐御が、2007年2月23日に「無」になっていた。呆然とニュースを読みがらワタシは、久しぶりに大切な者を失ったときの、切ない気持ちになっている。

 姐御はその著書で、「『死』は生きている者には解らない」と言い、「死」を恐れたり、意味を持たせたりすることの愚かさ述べていたが、姐御自身が「生」をやめ「死」のほうに逝ってしまい?、死の側から「生」をみることが可能になった今?、新たな思索を展開しているのだろうか? 結構爆笑しているかもしれない? それとも「生」のときの思索が全部ひっくり返って絶句しているのだろうか(爆)? それともやはり死は「無」であるのだろうか? もともと面識がない上に、生きているワタシには姐御と話すことはできない(笑)。まあ、話をしたからといって何かを得られるわけではないだろうし、姐御はワタシのために著作をいくつも遺してくれたから十分ではある。
 姐御は「本はきっかけ、結局は自分で思索しなければ解らないのよ」と言うに違いない。ただ、やはり今姐御が「死」に精神をおき、死を知ってからの著作は読んでみたい気がするが、言っても不可能なことを言う程虚しいことはない(爆)。

 姐御の死が46歳だったことが早いとか遅いとか語ることは全く無意味である。姐御は恐らく思索しつくして、書く事を書き尽くしたので生を辞めたのだろう。やることやったら、あっさりと生を辞めるとこなど姐御らしいではないか。
 姐御が死去したことが、理性では大した問題ではないと解るのだが、正直に言おう、生存している感情は止めどもなく悲しいく、ポッカリと空いた大きな喪失感に包まれている。
 ははは、姐御は苦笑して言うに違いない、「私の本のどこをよんでいたのよ!!」と……、そうだよね、これからじっくり読みなおすとするか……。
 まあ、どれだけ読みなおしても姐御の域に達することはないだろう。達してはいけないと「拒む自分」がいる気がする。そしてブログではエントリーの対象がつまらぬ幻想と解っていても、訴え続けることになる。ただ、これからもずっと姐御がワタシについてまわり、厳しく笑い(失笑?苦笑?)、語りかけてくるのは間違いなさそうだ。



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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
池田晶子さんのお名前や少しだけ本の題名は知っていましたが、哲学的でない私は、彼女の本は一冊も読んでいません。恥ずかしいな。dr.stoneflyさんがそんなに慕っていらした池田さんの本なら、読んでみたくなりました。さがしてみよっと。
非戦
2007/03/06 09:48
非戦さん、こんにちは。
ちょっと待ってくださいね。ワタシがRSSに登録している政治や社会に対しほぼ同じベクトルだと思われるブロガーが100名ほどいるのですが、ひとりも彼女の死についてのエントリーはなく、そのブロガーの記事のなかに名まえさえ見たこともありません。
つまり、ワタシという変わった奴が非常にシンパシーを感じているだけかもしれません。さらに文中にも書きましたが、池田晶子の姐御はワタシがこれまでこのブログに書いて来たことも否定するでしょう。
もうひとりのワタシの支柱にはなっているのですが、常に現実のワタシと対峙するという、ややこしい状況にあります。
と、いうことで読んでみては欲しいのですが、勧めはしません……どっちなんだろう。
どれを読んでも似たようなものですが、ちょっと変わったもので、「死と生きる」という本の死刑囚睦田真志との文通はワタシにとっては強烈でした。……薦めているわけではないのですが……
dr.stonefly
2007/03/06 13:15
dr.stoneflyさん、池田晶子さんは、わかりやすく哲学を書いた、と新聞などで説明していたようですが、もしかして、難解というかややこしいというかなんだかわからない状態なのですか?(自分で書いた文なのに意味不明)私にとって面白いか、そうでないかわからないので、買うのではなく図書館にあったら借りて読んでみます。こちらの図書館は、すごく小さく蔵書が少ないのでないかも。万が一あって読めたら、いつか感想を書きますね。(期待しないで)
非戦
2007/03/06 19:20
あ、ごめんなさい。
姐御の本はワタシのような無学にもわかる言葉で書いてあります。ただ、思索することはやはり難しいです。たとえば「帰って来たソクラテス」ってのが、新潮文庫より438円ででてます(図書館にあればただなんですが)。ワタシなんかが自明だと思っていた「人権」なんかについても、カウンターパンチを浴びさせてくれてます。そこから考える事はやはり難しい。一旦自分を解体しなければならない。嫌う人は嫌うかもしれません。
でも姐御が好きなことで、社会と対峙するワタシのブログの記事の芯が何故ブレるのかは解ってもらえるかもしれません(笑)
dr.stonefly
2007/03/07 00:21
池田さんが亡くなられたのを新聞で読んで、ヤフーで検索かけたら、いろんなところで、池田さんがボロクソに書かれていたので、このブログを見て、ようやく安心しました。

ほんと心無い中傷ばかりで悲しくなりました。
ニセ中原昌也
2007/03/10 22:57
ニセ中原昌也さん、おはようございます。
そうですか、>心無い中傷ばかり ですか。
おのれの「虚構」を言い当てられて、腹が立つやつが多いということでしょう。もちろんそうした方々は真理を追求しようとはしない。姐御がいうように世の中の大多数です。
姐御は言ってると思いますよ。「つまらぬことで安心したり、悲しくなったりしなくていいんだよ」ってね(笑)。
dr.stonefly
2007/03/11 05:33
 遅ればせながら池田晶子姐御について一言失礼させて頂きます。貴エントリーを拝読して、かれこれ10年以上前ですが、姐御が「朝ナマ」に出た時の事を思い出してしまいました。TVも新聞も見ないと言い、ひたすら本質論だけを語る姐御はまるで古代ギリシャの哲人が突如タイムマシンで現代日本に舞い降りたかのようで、周囲の論客は唖然、その場の空気を異化させるに充分なインパクトありでした。(以後、姐御の隠れファンになる)本質的な問題以外の事(政治、恋愛、結婚、スポーツ、ナショナリズム、現代思想、芸能etc)には徹底した無関心を貫いた点は凄いですね。「人間自身」読みたさに買っていた週刊新潮ももう買わなくなりました。
下等遊民
2007/04/08 19:08

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