dr.stoneflyの戯れ言

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help リーダーに追加 RSS 「差別と国家」(3)……権力は分断を仕掛けてくる

<<   作成日時 : 2007/01/07 01:26   >>

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 さて(2)で述べた「政治とは階段を昇ることだ」という主張は全く聞き入れられることなく、それが当たり前のように階段を下ることになる。お山の大将に君臨することしか頭にない権力は、「差別社会」を固定化し上下関係をより強固にするべく新しい差別を仕掛けてくる。フィクションでも他愛も無い側面でもいい、とにかく理由をつけて差別化をはかり、上下、優劣の捏造にやっきになる。こうしてフィクションで固められたとこの差別至上国家は、つまりフィクションである国家は階段を下っていく。大将及び周辺権力もすでに自分たちがフィクションに振り回されていることに気づかず、遺伝子に書く込まれているかのように、疑問という発想すらなく、ただ思考停止状態で転がり落ちて行く。
 「人間」
    「差異」
       「区別」
          「差別」
             「差別社会」
                 「格差」
                   「美しい国」
                        「棄民」
                           ……
                            「戦争」
                              「破滅」
                                ぎゃー!!
                                  ずどーん!! 降りるおりる、ドンドン降りるぞ。加速度的に降りて行く。滑るように落ちてゆく。直滑降である。どん底である。新自由主義である。うぎゃー!!

 必然的に差別社会こそが生きる道であるとしか考えられない大将だが、反面それを守ることに必死なのだ。権力はただ階段を降りようとはしない。やつらの深層心理は常に警戒する。絶対多数である非権力者=大衆は恐ろしいのだ。大衆をひとつにしてはいけない、と深層心理が訴える。大衆が連帯し、大将の座から引きずり落とそうとすることを何としても阻止しなければならないのだ。
 権力は「哀しい人間の性(さが)」を知っている。他人より上に立ちたい、他人より優位でありたい、という人間の哀しい性を……。そこで、大衆をひとつにさせない為に「分断」を謀ろうとする。より細かく、より巧妙に。
 それ競争だ!!「勝ち組、負け組」だぁ!! マスコミも御用学者も権力に媚びいて煽る。勝った奴にはご褒美だ。それそれぇ!! どんどん細かく分断するぞ。切ってきって引きちぎるぞぉ。
 ……正社員の負け組、派遣の負け組。……それ、競争だ!! ……生産能力のある障害者、ない障害者。……ボーダーラインぎりぎりと生活保護者。……在宅の生活保護者と生活保護ホームレス。……小屋掛けと箱がけ。
 分断したどの階層にも少しだけ甘い汁を吸わせる。ああ哀しい人間の性。「おいら確かに負け組だけど、隣のあいつよりはちょいばかりマシさ」「ボクへの差別は許されないけど、フェミが言ってることはおかしい」てな具合にまんまと罠に嵌まるわけだ。権力によって捏造された差別階層のなかのさらなる差別化。被差別者が他の被差別層への劣等感……。これで十分か? いやまだまだだ!! さらに権力はさらなる分断に躍起になる。
 邪魔する法は取り払え!! それ、教育基本法に憲法……。抵抗する奴も取り払え!! それ個人情報保護法に共謀罪……。
 権力は気づかれないよう、二重三重の罠をかける。いや気づかれてもかまうものか、今のうちに、数にものを言わせてやっちまえ。

 いやいや、ちょっと強引すぎたかな。愚民大衆もやっと気づき始めたか。じゃあちょっと外に目を向けさせようか。
 「小愚民、いや国民のみなさんいいですか。内ばかりに目を向けちゃいけません。時代はすでに愚弄ーバル、いやグローバルなんです。ここは『美しい国』ニポンなんですよ。差別も格差もありません。みんな天皇を長とする家族なんです。ニポンというお家の家族なんだよ。お家のなかでいがみ合っていては駄目だよ。外に目を向けないとね。そうそう、みんなひとつになれるよう国旗国歌も用意しようね。ほれ靖国も。ほらほらみんな英霊に守られたニポン国の一員なんだ……。こらそこ、みんな家族だって言ってるだろうが!! 国旗に礼だ!! 国歌を歌え!! 家族を大切にはあたりまえだろ!! 家長のいうことは黙って従え!! 喋るやつ、従わないやつは逮捕するぞ!! 植草みたいに逮捕する!! もう国内じゃないんだ。グローバルなんだ。国際競争なんだ。内じゃない、外をみやがれ!!! 危険な敵国がそこにいるだろ!!!!」
 ということで「差別のグローバル化」が始まる。差別、上下関係の捏造が「世界規模」で繰り返される。
 お山の大将アメリカは、武力を背景にフィクションでもって「国家差別」を捏造する。侵略、戦争、なんでもござれ。世界の差別化を計り、上下関係をより強固なものにしようと躍起になる。
 ここではお山の大将になれないニポンもは、「先進国」ですよ〜、「勝ち組国家」ですよ〜、と『甘い汁』を舐めさせられ、世界規模差別で微妙な階層でじたばたさせられる。罠に嵌まり一段でも上を目指し、本質的な階段を直滑降で下ってゆく。

 あーあ、繰り返しだ……。別に今にはじまったことではない。愚かな人間の果てしない繰り返しの歴史。え、歴史? 歴史に学ぶ? そうね歴史ね、権力の都合のいいように捏造しましょうね。まさに轢死。

 くだらない。地球規模差別が飽和状態になったときお山の大将アメリカは言うのだろうか。地球は一家、人類は皆兄弟……敵は外にあり。やれ、バルタン星人だ、ガミラスだ、使徒だ、ケロン星人だ!! 「宇宙規模」差別を始めるのだろうか? 地球は「後進星」「危険思想星」「全体主義星」とどこぞの星から認定されるのだろうか?
 いくらフィクションで理由を捏造して戦争する大将でも、さすが宇宙人までは捏ち上げれないか? しょうがないから地球上で繰り返す、エンドレスで繰り返す差別の再生産。それ国家だ。それ国防だ。それ侵略だ。バッカじゃなかろうか……。

 ほんとみんな、アホな権力にいいように踊らされてないで、そろそろ覚醒しようぜ。

 ♪お国は階段くーだる〜、君はまるで、死ンdeleラ〜さ♪  
  (キーボードのdeleteをデレートと読んでしまうワタシって一体?)

「差別と国家」(1)…差別者と位置づけられて
「差別と国家」(2)…差別から区別、差異そして人間へ


※「量より質」といった新年の言葉が、1週間もしないうちに音をたてて崩れていくなぁ。まあしょうがないか(笑)
 
 

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にっほん★#!◆*―――『だいにっほん、おんたこめいわく史』
「ニッポン」とくれば 「チャチャチャ」ですが 「にっほん」ときたら? ...続きを見る
かめ?
2007/01/07 17:10
正月に「窮乏化理論」が頭をよぎるなんて…
 昨日までは、今年の正月は天気にも恵まれ、嫌な事件もなく穏やかだねと言い合っていたところへ、東京で妹を切り刻んだ事件が報じられた。これから ...続きを見る
ちょっと一言
2007/01/07 17:10
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2007.1.7.17:00ころ 下記のイベントが開催されるそうです。 【フォー ...続きを見る
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華氏451度
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多文化・多民族・多国籍社会で「人として」
2007/01/19 05:30
「差別と国家」(2)…差別から区別、差異そして人間へ
 前記事で、いきなり「差別者を強いられる社会」などと書いてしまったが、もしかしたら分からない人には分からないかもしれないなぁ。もう少し丁寧に話を進めなければならなかったと反省する。と、いうことでちょっとバックして。そもそも「差別」って何だ?ってことを確認したいと思う。  やっぱりとりあえずは辞書を引いてみようか。 ...続きを見る
dr.stoneflyの戯れ言
2007/01/29 18:47

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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
あぁ、何故だかこの一連のエントリーを読んで思い出してしまった古いものを2つもトラックバックしちゃいました。

差別の問題は、考えれば考えるほど難しいです。
私の頭じゃよくわからないけれど、せめて、自分の中に克服仕切れていない差別意識があることは忘れないようにしたいと思っています。
gegenga
2007/01/07 17:13
「悪魔の強制階段」(勝手に私が名ずけただけ。ごめんなさい)は、分かりやすいですね。決して上る事は許されない下りだけの階段ですね。階段の入り口に、「美しい国へ」とでも書いてあるのでしょうか。
今、もうすでにその階段の「・・・」あたりでしょう。
毎日のように、dr.stoneflyさんが書かれた、ヒットラーなみの権力の!!!も私の耳の近くで叫ばれているような感じです。ささやかれたり、叫ばれたりしているのに、気が付かない人達に「見て、考えて、行動して」と言いたい。「もう手遅れに近いですよ」と。「必死で抵抗している人たちに加われ」と、言いたいですね。
非戦
2007/01/07 18:08
はじめまして。

この階段の難しいところは上がっていくこと、差異がなくなっていくこと、無差異化が進むことが、必ずしも差別社会の改革につながらないところじゃないかと思います。

「人間」で階段は最上段ではなくて、たとえば、もうひとつ上がると「動物」、何段か上にあがると「生物」、さらに上にあがって「存在」、なんてことになる。そしてそうやって上がる時には必ず、テクノロジーが用いられ、科学的言説が動員される。現在動員されているのはナノテクノロジーと「生命科学」「情報科学」ですね。

こうした「人間」より上の段は、「人間」が用いる言語によって比喩化されてたとえばこんなふうに使われる。「牛馬のごとく」こきつかわれ、「ゴミくずみたいに」捨てられて、「石ころのように」蹴られ、「虫けらのように」踏み潰されて、「紙くずのように」燃やされる。(続きます)
haruto
2007/01/07 21:34
(続き)階段を上ってもう1段上がったと思ったら、そこは一番底であった。エッシャーのだまし絵の階段のようになっている。「存在」は「破滅」「カタストロフ」で、アウシュヴィッツの強制収容所の焼却炉に残った「灰」はそうした「破滅=存在」の「痕跡」「残ることなくして残ったもの」です。そして、今、強制収容所は至る所に遍在している。気がつかないうちに収容は進んでいる。「監視カメラ」は「収容施設」に存在するものでもあります。

差異が差別となる暴力に抗うと同時に、無差異化が差異を差別にする暴力にも抗わなければならない。「社会運動」と「批評言説」の両方が必要なのは、そのためなんでしょう。
haruto
2007/01/07 21:35
 dr.stoneflyさん
 この三回分の記事はとても重かったです。シッカリ理解できますが、「差別」を口にする怖さを自覚させられました。
 私も差別する側で、「差別」批判をしながら「差別」をしている可能性が十分あります。国家による弱者「差別」、官僚による庶民への「差別」、企業の賃金「差別」、正規雇用者による非正規雇用者への「差別」、・・、このピラミッド構造を維持し、強めようとする権力者を批判しながら、知らず知らずのうちに彼らに擦り寄っている自分の姿をこの三連の記事が鏡のように映し出しています。
 これからは「差別」を意識しながら記事を書くつもりです。
morichan
2007/01/07 21:56
gege師匠、TBありがとうございます。
「ウンコーッ!!」と叫ぶかまって欲しい幼児というのは、ワタシのエントリーとは切り口が違いますが、確かにありますね。特にブログをやり始めてよーく分かりました。「稚拙で無思考な言説を振りかざして、無視されれば拗ねる」とかねぇ。「論破されると差別者扱いですか?」とかねぇ。たまりませんね。
「かまってくれ〜、ウンコーッ!!」といふお方にどう対応したもんでしょう。
それと旧いエントリーでもどんどんTB下さいね。お願いします。
dr.stonefly
2007/01/08 10:50
非戦さん、命名ありがと。
いずれにしても「憲法九条を守る」ことはワタシたちの大きな闘いになりそうですね。捏造教育基本法も「憲法に基づき」と記されていたと思います。アホ権力は憲法改悪を前提に「憲法に基づき」と書いたのだろうが、そうはいかない。絶対に憲法を守るとともに「狂気法」ももとの「教基法」に戻させましょう。
dr.stonefly
2007/01/08 10:52
harutoさんはじめまして、ようこそいらっしゃいませ。
gege師匠の道場で、お名前とコメントは読まさせて頂いているのですが、無学なワタシには内容が難しい。いつももっと勉強、思索しなければと感じてます。
今回のコメントも理解するのに苦労しました。といっても理解できてないんですが、「人間」が最上階でないのは、確かにそうですね。「人間が世界(自然界)の中心であろうとすることの不自然さ、エゴは、ついには破滅をよぶ」ということでしょうか。最上階の「存在」のうえが「破滅」で最下層に繋がる……。うーんパニクってきます。
>差異が差別となる暴力に抗うと同時に、無差異化が差異を差別にする暴力にも抗わなければならない。
このシリーズの「差別と国家」も「人間」を最上階と規定する(3)で終わらせることはできませんね。(4)を書いてみたいが、思考不足と整理ができない。頂いたコメントに質問をしてみたいが、今のワタシにはそれさえ時間がかかりそうです。それでも思索してみたいと思います。
思索のヒントありがとうございます。またご教授頂けると幸いです。
今後共よろしくお願いいたします。
dr.stonefly
2007/01/08 10:52
morichanさん、こんにちは。
なんか偉そうに書いてしまいましたが、ワタシがいつも自分に言い聞かせている事で、それでも罠にはまってしまうこともある。考える事と現実がダブルスタンダードであるかもしれないと苦悩しつつ、開き直っているのが現実です。
でもいつも自分をふり返って考えることだけは心がけたいと思ってます。
dr.stonefly
2007/01/08 10:52
>dr.stonefly

いえ、こちらこそいきなりの長文投稿、失礼いたしました。

「階段」をどうやって上がりすぎないでいるか、「人間」ってところにどうやって上がりすぎた場合も、下がりすぎた場合も戻ってくるか、それが大事、そういうことだと思うんです。そして「階段」を上がるときには何らかのテクノロジーやメディアが用いられます。

「遺伝子」なんてのは「人間」からさらに「階段」を上ることで発見されます。でも、それも「障害者差別」「人種差別」「男女差別」「セクシュアル・マイノリティ差別」に利用される。差別の「本質化」「固定化」「自然化」に用いられる、たとえば、そういう問題で、それが言語における「比喩」のようなローテクから、遺伝子工学のようなハイテクまで、テクノロジーの数だけあるんじゃないかと思います。
haruto
2007/01/10 18:59
>dr.stoneflyさま

先のコメントのアンカーにて敬称をつけ忘れてしまいました。ごめんなさい。
haruto
2007/01/10 19:01
harutoさん、おはようございます。
コメントをワタシのレベルに合わせて頂きありがとうございます。感謝です。沁み入るように納得しました。階段を昇りすぎた人も階段の下の方にいる人も「人間」という地平を目指さなければならない。そうなんですよね。そうなんだ。すーとしました。
dr.stonefly
2007/01/11 09:17
>dr.stoneflyさま

私に先のいくつかのコメントを書くように触発してくださったのは、dr.stoneflyさんのエントリとコメントです。

こちらこそ、いろいろなことを考えさせてくれるエントリを挙げてくださったことに、感謝します。
haruto
2007/01/11 14:03

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