dr.stoneflyの戯れ言

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help リーダーに追加 RSS 「差別と国家」(1)…差別者と位置づけられて

<<   作成日時 : 2007/01/03 15:24   >>

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 男で(女でなく)、大人で(子どもや高齢者でなく)、健常者で(障害者でなく)、大和民族で(アイヌやウチナンチュウでなく)、日本国籍で(在日外国人でなく)、出身が普通?で(被差別部落出身でなく)、住む家がある(ホームレスでなく)etc……という人は、自分が意識するかしないかに関わらず、常に「差別者」となる可能性があるので気をつけたほうがいい。と、過去に書いたことがある。
 他にも要素はあるのだろうが、とりあえずここに一つでも二つでも当てはまる人は気をつけようぜ!! ということなのだが、ほぼ全てに当てはまるワタシは「このニポンの社会」では完全無欠の「差別者」であり、いくら「違うんだ〜!! オレは差別者じゃないんだ〜!!」と喚き騒いでも、差別を利用してなりたつ社会で優位な位置に立たされている以上、差別者と位置づけられることを否定しようがない。「気をつける、つけない」ではないのだ。嫌でもそういう宿命を「背負されている」と意識したほがいいのではないのか。いや認識しなければならない、と敢えて断言してしまおう。

 実は新年そうそう「差別」などという重いテーマを考えなければならない、と思ったのは、ここのとこ新しい差別を産み出す政策や状況がつづいており、今年もますます酷くなると感じているからだ。
 ということで、サクッと書き始めたいのだが、実は二の足を踏んでいる。 「アッテンボローの雑記帳:部落差別書き込みを許さない(1)」及び 「(2)」とそれぞれのコメントを読んだからだ。活動家であるアッテンボローさんは「差別を意識して闘おう」と言い、被差別部落出身であるKさんは、「ことさら被差別部落出身であることを露呈させずに静かにしておいてくれ」と訴える。さらには差別を助長させるのは「差別を掘り起こす活動家」である、という。アッテンボローさんの二つのエントリーには多くの方が意見を寄せていて、実に読み応えがあるものになっている。「差別廃止運動論」が展開されていて深く考えさせられた。(実はこのエントリーは昨年から知っていたが、時間がなく正月休みに全て読もうとした。結果半日を費やし、それでも最後まで読めずに疲労した。考えさせられるが、非常にしんどい議論の応酬であるので時間と根気と興味のある方はどうぞ)。
 で、ワタシはと言えば、ワタシの意志と関係なく背負わされていると言えども「差別者」として自分と社会に対峙していかなければならないと考えていて、やはり声を上げなければと思っている。ただ、「差別者」であるので「現に差別を受ける立場にある人」の苦しみに対する想像が前提にならなければならないとも肝に命じている。
 お前には「差別に苦しむ者の真の苦しみなど分からないだろう」という指摘があれば、全くその通りであり、そんな自分に苦しみつつ、また開き直っているのだが、まがりなりにも差別の実態を知り、その被差別者の犠牲のうえに成り立つ社会に自分がいることを知ると「黙って」はいられないのだ。そして自分と同じような立場の多くの人に言いたくなる。たとえ自分で差別を実感できない立場にいたり、目や耳を塞がれているとしても、やはり本質を知らなければならず、黙っていてはいけないだろう。
 また「差別を感じない」なんて言ってられない!! これは自分に無理矢理「差別者」を背負わせる社会に対する怒りの闘いなのだ。
 当該のKさんに、「お前みたいな『市民』が一番やっかいだ」「お前は似非だ」と言われても、ワタシはこういう奴なので、止められないのである。すみません、と謝るしかない。

 実際の差別を無くそうとする市民(社会)運動には、現実に差別をされている人々が中心になり前面に出るかどうかという問題は常についてまわるのだろう。ワタシが関わったホームレス支援の運動にしてもしかりである。
 今ホームレスであるのは個人(自分)の責任だと思い込む人々に、運動体は「今ホームレスに追い込まれているのは社会構造の悪意であり個々の責任ではない」と説き、社会に虐げられている者として前面に出て闘えと言う。もちろんホームレスだけの問題でなく社会の問題であるので市民も共闘するのだが、やはり現実の被差別者としてのホームレスが前面にでるのが筋であるしリアリティである。
 しかし、ホームレス個々には、自分の今の姿を社会にさらしたくないという気持ちや、社会の矛盾に目をつぶっても、社会の疑念的価値に黙しても、人知れずひっそり暮らすという選択肢もある。ワタシは自分たちの権利の獲得のためには被差別当該のホームレス自身が前面に出て訴えるべきだ、と思っていたが、やはり無理強いはできなかった。様々な過去や思いがあるだろう個々に、それぞれの葛藤にまで踏み込み「社会全体のためだから前面に出なよ」とは言えない。
 社会運動は運動体が形成され、それがリードし、運動を進めるという部分はあるだろう。運動体は当該に呼びかけるが、個々は、けっして運動体の駒ではないのだ。それぞれが考えやの感情をもった「人間」なのだ。たとえ正論であったとしても運動体の意志だけで、無条件に「共闘しよう」などとは言えやしない。ましてや「立ち上がり闘え」などと言えるのだろうか? じっくり根気づよく問題の本質を共有し連帯していかなければならない。あれれ、これは差別撤廃の運動だけじゃないな。たまたまホームレスのことを書いたが、「意識のない個々に対し、じっくりと問題の本質を共有し連帯」ってのは、これからしなければならない多くの運動にあてはまるのではないか。

 と、こんなことを書くとコメント欄にて「異論」を唱えてくる人と、ちゃんと対峙しているのか!!とお叱りを受けそうだな。反省しつつ、今年こそ頑張ろうと決心するのであった。


「差別と国家」(2)…差別から区別、差異そして人間へ
「差別と国家」(3)……権力は分断を仕掛けてくる


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コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
dr.stoneflyさんの趣旨とはちょっとずれるけれど、最大の差別は、戦争ではないでしょうか。辺見庸さんが、アメリカによるアフガン攻撃に反対したとき、「誰も言わないことがある」と言ったので、何かな、と思いました。「もし、テロリストが隠れたところがパリだったら、どうだろう?アメリカはフランスを攻撃するだろうか?それを民衆は支持するか?」「アジアの人々の上だから爆弾が落とせるんだ」「人種差別だということを誰も言わない」と言いました。自分と同じと思っている人間の上に決して爆弾なんて落とせないです。
非戦
2007/01/03 19:14
ある写真家が、精神病棟の人々の写真を撮りました。その人々と時間をかけて、心の交流をしたのでしょう。みんな笑顔で、あるおじさんは毎日読むという英字新聞とともに、あるおじさんは書かれた素敵な絵とともに、写っていました。私は、「精神病棟の人たちは、才能のある人が多いのですね」とその写真家に言いました。そうすると、彼は「精神病の人も、そうでない人も、才能がある人も無い人もおなじようにいます。精神病者だから、天才がいるわけではない。」と言いました。私は、自覚していなかった「差別」の気持ちを指摘されたようで、とても恥ずかしかったです。たしかに、「心が病んでいるのに、絵が上手・・・」なんていう奢った気持ちが私にあったんでしょうね。
非戦
2007/01/03 19:27
 トラックバックどうも有り難うございました。私のブログの記事とコメントの応酬を熱心に読んでいただき恐縮です。近日中にその3に当たる記事を書こうと思っています。
アッテンボロー
2007/01/03 19:38
非戦さん、こんにちは。
最大の差別が戦争というのは、ワタシもそう思います。また記事を書くなかで何故そう思うのかを深めたいと思います。辺見庸さんは「華氏451度」さんに辺見さんの講演の紹介をして頂いた以来、本を読んでいます。考えさせられる記述が多いですね。ブッシュのアフガン攻撃に賛同する「日本の社説」を糾弾する記事を読みましたが、社説を読み納得する庶民も多くいるだろうことを考えると「マスコミ」の功罪をまたしても考えさせられることになります。差別に関しても「マスコミ」の功罪はあるでしょうね。

「精神病棟」のような無意識の差別はワタシにもあり失敗をよくします。差別を前提に成り立つ社会に馴らされているワタシたちは、知らぬ間に差別的精神を注入させられている、と警戒しなければならないと感じてます。
dr.stonefly
2007/01/04 17:08
アッテンボローさん、TB、コメントありがとうございます。実はtワタシはあの深い論議に入ることができませんでした。ただワタシなりに考えている事はあり、またTBさせて頂きます。よろしくお願いします。
dr.stonefly
2007/01/04 17:08
差別者となる前提条件の箇所に同感します。
でもその該当者サン達でも、やはり千差万別の人生を歩んでいてその他の違い・差異は存在しているので、彼等同士の中でさえ「差別」は成り立ちますけどね。dr.stoneflyさんの場合は差別でなくて「誤った方向に人々を先導している可能性」について考えて欲しいです。それは「戦争反対の親バカ」編で私の意見にまだレス頂いてないのですが、「戦争反対!」の意味についてです。それが侵略も自衛も含むのか、という点について疑問だからです。自衛も反対となると国家破滅も辞さない、という思想になります。
suzuran
2007/01/05 11:32
「愛国心5千円也」にもトラックバックしてほしい、とのことでトラバしたのですが、レスいただけてません。強要するつもりはないですが、出来れば疑問にお答えいただければ、と思います。このままお答えなし状態がつづけば、私の疑問へ答えることを逃げている、と受け止めます。
suzuran
2007/01/05 11:38
suzuranさん
率直にいえば、いったいブログの管理人というのは、コメントを寄せて下さる方に慇懃無礼だと感じ不愉快な思いをしたとしても、コメントを頂いたということに感謝し必ず返答しなければならないという義務があるのだろうか?  と、さえ思えてしまうのが、suzuranさんのコメントです。でも一方的に「逃げている」と言われるのも悔しいので、一言いわさせていただきます。
suzuranさんの疑問であるとこの「自衛のための戦争」も「国家観」も「国旗国歌」も「愛国心」についても過去にエントリーをあげていて、既に多くの方に読んで頂いてます。
dr.stonefly
2007/01/05 13:21
「自衛のための戦争」についてのみ該当エントリーを挙げさせていただきます。
「日本の国防について」…侵略され死ぬこともあるさ 2006.7.15
「731部隊の所業」…そこに至る以前の問題 2006.7.18
「憲法九条を世界遺産に」(2)…マジだったワタシっていったい 2006.10.16
のあたりでしょうか?

できれば他のエントリーも全て読んで頂きたい。読んで頂けなければ逃げている、と受け止めます。………、なーんちゃって、冗談ですよ(怒)。
dr.stonefly
2007/01/05 13:21
若いときに精神科の研修を受けたことがあります(自分がてんかん患者だったせいもあるのですが)。今ではてんかんは単なる大脳内神経の物質の伝達の問題として,神経内科という独立した内科の部門となっていて,内科の範疇に入ってます。でも,昔は精神科・神経科の中に入ってましたから,一種独特の雰囲気を持ってたんですね。

あと,一時期,統合失調症(昔の精神分裂病)が流行ったせいもあって,閉鎖型の大型私立病院への優遇措置が行われたため,いわゆる精神病院という「拘置所」が堂々と作られたという負の側面があったことも認めざるを得ません。

私は患者として,医師として,の両方からそれらを見ることができたためか,閉鎖型精神病棟を異様に思った写真家の気持ちが何となく分かる気もするんです。

kaetzchen
2007/01/05 17:49
長すぎると言われたので,続けます。

私は結局,臨床医になるのを諦めて研究医へ,つまり生物学者へ逃げてしまったのですけれど;心を病む人を差別する人は反対にその人の世界観が病んでいるのではないかという結論に達しています。

世界観というのは裏を返せば,その人が所属する社会の文化・宗教とも言えるでしょう。日本文化をあえて文化人類学的に「ヤマト教」と定義すれば判り易いのではないでしょうか。興味がある方は豪州の社会学者の杉本良夫さんとか米国の文化人類学者の別府春海さんの本を読まれると良いかと思います。(後者はほとんど日本語に翻訳されてないので注意。翻訳すると出版社が右翼に襲撃されるらしいので(笑))
kaetzchen
2007/01/05 17:53
>率直にいえば、いったいブログの管理人というのは、コメントを寄せて下さる方に慇懃無礼だと感じ不愉快な思いをしたとしても、コメントを頂いたということに感謝し必ず返答しなければならないという義務があるのだろうか? 

すみません、ちょっと強引すぎたでしょうか。
でもどういうわけか、議論を避けられる方が多くて、肝心な話になると無視されちゃうんですね。それで今回ははっきり言わせても羅茶いました。不快でしたら本当にごめんなさい。でもはじめからエントリー紹介頂いてれば失礼申し上げずにすんだかも、というのは甘えですか。
私なら肝心な疑問に対しては少々不快でも応える努力はしますけど。反論、批判の類は不快、で無視ではねぇ・・・?
suzuran
2007/01/06 10:16
suzuranさん
あなたの癖なのかもしれないが、どうしても分かってもらえないようですね。
>反論、批判の類は不快、で無視ではねぇ・・・?
なぜ、最後につまらぬ一言をいうんですか? これで一気にやる気をなくす。はっきりいって無視するなら前回のレスも書いてない。
あなたは、ワタシの都合も考えずに「感想をください」といい
ワタシはあなたのブログに該当記事を探しに行ったがどの記事か分からなかった。『全て読め』ということかと非常に腹ただしかったが、訪ねてきて頂いているということでに感謝して、「どの記事ですか」と、お聞きしたのです。
あなたがよこしたTBを読むのに30分、もともと頭の悪いワタシは、すんなり読める文章を読むのは早いが、分かり難い文章を読むのには時間がかかるのだ。あなたと議論するのは「しんどい」と判断したわたしが「逃げた」のは、あなたの指摘通り。
dr.stonefly
2007/01/06 10:52
しかもワタシにとっては、過去にすでに時間をかけて書いた記事ばかり。聞く前に少しはワタシがどのようにしてここまで語っているかを調べる努力をしてほしい、という気持ちもある。
それでも、あたなたのコメントの書き方によっては、最初から紹介していたが、なぜ不愉快な思いをしてまで時間をかけ記事の選択までしなければならない、と思いました。
事実、今回当該記事の選択に要した時間は30分。
ワタシには、ほんとうに時間がないんです。
すこしは相手の状況を想像する礼儀があってもいいんじゃないですか?
と、いいたい事をいって本題に戻しますが、
suzuranさんと、ワタシでは根本的に「国家」に対する認識が違うと思います。内容は紹介した記事、及び今回の「差別と国家」の(1)-(3)も該当するのかな。
戦争に関しても「侵略」も「防衛」もない全てが「戦争」と認識しています。なぜそれが「危険思想」となるかは、「国家観」の違いになるのかもしれませんね。
議論を続けるなら、ゆっくりにして頂けると幸いです。
一方的に一気に多くを言われても対応する時間がありません。
dr.stonefly
2007/01/06 10:52
kaetzchenさん、こんにちは。
>心を病む人を差別する人は反対にその人の世界観が病んでいるのではないか。
ふむふむ、そうそう。と肌感覚で分かるのですが、まだ思考整理ができません。ご紹介の本が読めるのかなぁ? 特に和訳されていない本は絶対に無理です(笑)。英語さえ読めません。kaetzchenさんには叱られそうだな(爆)。
dr.stonefly
2007/01/06 10:59
舞い上がった気持ちのまま、時間がない、時間がない、と内容を吟味する暇もなく反論と向き合えないのでは、貴方の主張が磨かれないままなのではないでしょうか?余計なお世話でしょうけど。肯定論だけしか受け付けられない心理状態なのか。

>あなたがよこしたTBを読むのに30分、もともと頭の悪いワタシは、すんなり読める文章を読むのは早いが、分かり難い文章を読むのには時間がかかるのだ。あなたと議論するのは「しんどい」と判断したわたしが「逃げた」のは、あなたの指摘通り。

ああ、そうでしたか。そんなに分かりにくい文章とは?です。でもどうしても厭なら仕方ありません。でも時間があるときで結構ですから貴方にトラバしたものだけ再度紹介させてください。ビッグローブのブログ名は「まじめ人間のつれづれ日記」です。
7/15の「日本の国防について」へは1/6に、
11/15の「愛国心5000 円也」へは12/28に、それぞれトラバさせて頂きました。よろしく。
suzuran
2007/01/09 13:46
suzuranさん、これが最後です。
 他人の家にずかずかと土足で上がって来て、「舞い上がっていないで議論しろ」とは、慇懃無礼というか本当に失礼な方ですね。まるで「愛国心/5000円也」の押し売りのような人だ。あなたは以前、「だれも議論してくれない」と書いていたが、議論依然の問題じゃないんですか? 言い過ぎですね、ごめんなさい。
 それにしても、あなたは、拙ブログにあれだけ長いコメントを残している、読んだ方が興味が湧けばそのTB先も訪ねるでしょうし、読んで何かを感じればコメントの一つぐらい残すでしょう?
dr.stonefly
2007/01/09 17:43
 ほんとうはワタシもこんなこと言いたくないんです。だから、察してほしかったのですが、あなたはわからないようなので、はっきり言います。ワタシは、あなたのTBは2度3度と読みました。あなたは「反論には応えない」というが、それはあなたの大きな勘違いです。ワタシとはベクトルが違う記事でも魅力的な記事はいくらでもあります。そんな記事なら考えます。でも、残念ながらそうではなかった。つまらなかった。つまらぬ記事を読んだ上であなたと個別議論する「時間がもったいない」と言ったのです。あなたと議論してもワタシの「主張が磨かれることは、まったくない」でしょう。本当に余計なお世話です。
 大変申し訳ないが、これ以上お応えする時間も勿体ない。これまでにしてくださいね。ここまでのあなたのコメントとTBは残しておきますので、ワタシのブログに来訪した誰かが読むかもしれません。それがワタシがあなたに出来る事の全てです。
 申し訳ありませんが、以後あなたのコメントは反映されませんので、どうかご自分のブログで御主張(?)を展開してくださいませ。
 こんなことは言いたくなかった、という後悔を最後にもう一度、記します。
dr.stonefly
2007/01/09 17:44

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「差別と国家」(1)…差別者と位置づけられて dr.stoneflyの戯れ言/BIGLOBEウェブリブログ