|
なにやら「世界一受けたい授業」というTV番組があるらしい。ワタシは見た事もなく、全く知らないのだが、「とりあえず」のluxemburgさんのエントリーで知った。 前回は武田鉄矢が「かさじぞう」や「桃太郎」などの日本の昔話の一風変わった読み方、意表をつく読み方を披露して悦に入っていたということだ。luxemburgさんは、武田鉄也の意地悪な読み方、また差別を肯定したような読み方を指摘されていて、なるほどなぁと納得した。もちろん、なるほどなぁ、と感じたのはluxemburgさんの指摘の方である。ワタシはもともと武田鉄矢が嫌いで、その武田鉄矢が言ったというだけで反感を持ってしまいそうだが、luxemburgさんは「武田さんも番組スタッフに言わされただけだろう」と弁護されていて実に優しい方なのだ。エントリーを拝読しながら、ワタシは、人間の出来の違いを思い知らされガックリしてしまった。 ガックリしたまま自らをふり返らず「人間の出来」には蓋をしようと思うのだが……、と、いうことで話はおもいっきり飛ぶ。「とりあえず」さんのエントリーを読みながらあることを思い出した。 15年以上まえのことである。親が牧師でアニキが牧師で本人もクリスチャンという一人の女友達?がいて、その?が「聖書のある箇所を読み感想を述べよ」と迫ってきたわけだ。その聖書の箇所が「放蕩息子のたとえ(帰郷)」として有名な箇所らしい。そのころは時間を持て余していたうえに若かったのかなぁ、「跳ねっ返り」だった。で、その「放蕩息子のたとえ」のパロディを一晩で書き上げて渡してやった。もしかしたらバリバリのクリスチャンであるその娘に嫌われるかもしれない、と思いドキドキしていたが(ウソ)、実際はバカウケだった。と、いうことを思い出したわけだ。 と、いうわけでFD(フロッピーディスク)を探したらテキストがでてきたので、載せちゃおう、と思う。 ただ、パロディということでオリジナルを知らなければ、なんのこっちゃ、と思われるかもしれない(もちろんオリジナルを知っていても、なんのこっちゃ、と思われるかもしれないが…鬱)。オリジナルも載せておこう、知ってる人は飛ばしてもらえばいい。知らない人は後学のためにオリジナルを読んでみてもよいかもしれない。聞いた話しによると、どうもクリスチャンにも不評の箇所である。……ほんまかいな? オリジナル 「新約聖書:ルカによる福音書15章11−32節」(口語訳) 11 また言われた、「ある人に、ふたりのむすこがあった。 12 ところが、弟が父親に言った、『父よ、あなたの財産のうちでわたしがいただく分をください』。そこで、父はその身代をふたりに分けてやった。 13 それから幾日もたたないうちに、弟は自分のものを全部とりまとめて遠い所へ行き、そこで放蕩に身を持ちくずして財産を使い果たした。 14 何もかも浪費してしまったのち、その地方にひどいききんがあったので、彼は食べることにも窮しはじめた。 15 そこで、その地方のある住民のところに行って身を寄せたところが、その人は彼を畑にやって豚を飼わせた。 16 彼は、豚の食べるいなご豆で腹を満たしたいと思うほどであったが、何もくれる人はなかった。 17 そこで彼は本心に立ちかえって言った『父のところには食物のあり余っている雇人が大ぜいいるのに、わたしはここで飢えて死のうとしている。 18 立って、父のところへ帰って、こう言おう、父よ、わたしは天に対しても、あなたにむかっても、罪を犯しました。 19 もう、あなたのむすこと呼ばれる資格はありません。ぞうぞ、雇人のひとり同様にしてください』。 20 そこで立って、父のところへ出かけた。まだ遠く離れていたのに、父は彼をみとめ、哀れに思って走り寄り、その首をだいて接吻した。 21 むすこは父に言った、『父よ、わたしは天に対しても、あなたにむかっても、罪を犯しました。もうあなたの息子と呼ばれる資格はありません』。 22 しかし父は僕たちに言いつけた、『さあ、早く、最上の着物を出してきてこの子に着せ、指輪を手にはめ、はきものを足にはかせなさい。 23 また、肥えた子牛を引いてきてほふりなさい。食べて楽しもうではないか。 24 このむすこが死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだから』。それから祝宴がはじまった。 25 ところが、兄は畑にいたが、帰ってきて家に近づくと、音楽や踊りの音が聞こえたので、 26 ひとりの僕を呼んで、『いったい、これは何事なのか』と尋ねた。 27 僕は答えた、『あなたのご兄弟がお帰りになりました。無事に迎えたというので、父上が肥えた子牛をほふらせなさったのです』。 28 兄はおこって家にはいろうとしなかったので、父が出てきてなだめると、 29 兄は父にむかって言った、『わたしは何か年もあなたに仕えて、一度でもあなたの言いつけにそむいたことはなかったのに、友だちと楽しむために子やぎ一匹も下さったことはありません。 30 それだのに、遊女どもと一緒になって、あなたの身代を食いつぶしたこのあなたの子が帰ってくると、そのために肥えた子牛をほふりなさいました』。 31 すると父は言った、『子よ、あなたはいつもわたしと一緒にいるし、またわたしのものは全部あなたのものだ。 32 しかし、このあなたの弟は、死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見つかったのだから、喜び祝うのはあたりまえである』」。 「stoneflyによる福音書15章11節-3?節」 口語訳 11また「この話は、金持ちかまたは、金持ちに共感できる中流階級(意識のある)の人への話で、分与される財産が借金だけの家または、金に全く価値感を持っていない人、金は所詮金と思っている人、には理解できないかもしれない」とされた後、言った。「ある人に、ふたりのむすこがあった。 12ところが、弟は父親に言った。『私はたまたま財産家のあなたの子にうまれ受け継ぐ財産が沢山あり、早くそれを使いたいので、今すぐわたしの相続分を下さい』。そこで、父は弟が身を持ち崩すことがわかっていたが、その身代を兄と弟のふたりに分けてやった。 13それから幾日もたたないうちに、弟は自分のものを全部とりまとめて遠い所へいき、そこで、父の思惑どおりに身を持ち崩して財産を使い果たした。 14何もかも浪費してしまったのち、その地方にひどいききんがあったので、勿論ききんがなくても同じことなのだが、彼は食べることにも窮しはじめた。 15そこで、その地方のある住民のところに行って身を寄せたところが、その人は彼を畑にやって豚を飼わせた。つまり仕事まで世話したのであった。 16彼は、豚の食べるいなご豆で腹を満たしたいと思うほどであった。が、実際にいなご豆を口にすることはなく、ここにおいても何もしようとしなかったので、それ故かどうかは定かではないが兎に角、何もくれる人はいなかった。 17そこで彼は金持ちのボンボンの甘さという本性に立ちかえって言った、『父のところには食物のありあまっている雇人が大勢いるのに、わたしはここで飢えて死のうとしている。 18立って父のところへ帰ってこう言おう、わたしは天に対いしても、あなたにむかっても罪を犯しました。 19もう、あなたにむかってむすこと呼ばれる資格はありません。どうぞ雇人のひとり同様にしてください』。と雇人が働いて食物を手にいれていることや、自分の金を使ってかってに身を持ち崩したことを罪とも言えないようなことを罪と規定して許しを得ようという画策し、労せず食を得ようとしていること、また雇人のひとり同様にしてくださいなどと雇人を差別していること、もしくは雇人を父の所有物だと思っていること等に気付かないまま 20立って、まだ遠い道程を歩く力は充分残っているけど養豚と畑仕事を放棄し、父のところへ出かけた。まだ遠く離れていたのに、父は彼をみとめ、哀れに思って走り寄り、その首をだいて接吻した。 21むすこは父に言った、「父よ、わたしは天に対しても、あなたにむかっても、罪を犯しました。もうあなたのむすこと呼ばれる資格はありません」。と、やはり帰ってくる道中何も考えず、自分を振り返ることもなかったのか、以前考えたことをそのまま口にした。 22しかし父は僕たちに言い付けた、『さあ、早く、最上の着物を出してきてこの子に着せ、指輸を手にはめ、はきものを足にはかせなさい。 23また、こえた子牛を引いてきてほふりなさい。食べて楽しもうではないか。このむすこが死んでいたのに生き返り、いなくなっていたのに見付かったのだから』。と金持ちのステイタスである、最上の着物と指輪をむすこにあたえ、この後兄がいじけることがわかっていて、よって父は兄に知らせることなく、祝宴を始めた。 25ところが兄は畑にいたが、帰ってきて家に近付くと、音楽や踊りの音が聞こえたので、 26ひとりの僕を呼んで、『いったい、これは何事なのか』と尋ねた。 27この僕は、弟の行動に対し何も感じないのか、または精神的に解放されているのか、それとも脇役を自認しているのか、怒りを伴わず答えた、『あなたのご兄弟がお帰りになりました。無事に迎えたというので、父上が肥えた子牛をほふらせなさったのです』。 28父の思惑どおり、案の定兄はおこって家にはいろうとしなかったので、父が出てきてなだめると、 29兄は父にむかって言った、『わたしは何か年もあなたに仕えて、一度もあなたも言のいいつけにそむいたことがなかったのに、友だちと楽しむために子やぎ1匹も下さったことはありません。 30それだのに、遊女どもと一緒になって、あなたの身代を食いつぶしたこのあなたの子が帰ってくると、そのために肥えた子牛をほふりなさいました』。とここでも自分の意見を言わず事実を羅列することしかなかった。さらには自分に与えられた身代を自由につかえない自分、親のいいつけに背きたくても背けない自分、遊女と一綻になって遊びたくてもできない自分に対するジレソマ、また個々の女が何故、遊女にならなければならなかったかということ考えず「遊女ども」と言ってしまう事、つまりはそんな弟を実は羨ましいと思っている深層、等々を意識せずに言った。 31すると父は言った、『子よ、あなたはいつもわたしと一緒にいるし、またわたしのものは全部あなたのものなのだ。 32しかし、このあなたの弟は、死んでいたのに生き返り、(ここで言う死んでいたというのは、話の流れからも分かるように比喩である。ゾソビかイエスでない限り死人から生き返るのは困難そうである。ただ比喩であっても生き返ったとは云い難いと思うのだが・…・・)いなくなっていたのに見つかったのだから、祝うのは当たりまえである。(めでたい事:祝宴があたりまえ、という感覚はどうかと思うのだが…)』、と弟をだしに使って兄を教育しようとした。 3?が、しかし解放という観念さえない兄が自分を振り返りこの後、この父のこの教育方法により解放に至ったか否かは定かではない。 3?また、だしに使われた弟はボンボン特有の甘さから脱皮できることもなく、せいぜい使う金がないので、浪費できなくなったくらいであろうと想像される。 なんだかなぁ、もしかしたら武田鉄也っぽいかなぁ? しかもパロディじゃないし。今書けば、もっと違うものになるような気がする。若かったのかなぁ。いまならこんなに冷たい言い方しないのに。きっともっと兄にも弟にも父にも優しく書いてあげられるのに、ってほんとかなぁ? まあ、今でもこんなもんかも……、気分次第だな(爆) と、こんなエントリーを挙げて、クリスチャンである読者の方に愛想つかされないかとドキドキしている(ホント)。じゃぁエントリーしなきゃいいのに、と思うのだが、こうした自爆行為はワタシの衝動にいつもついてまわる。ベースがチャレンジャーなのだ。今更まっとうな生き方なんてできやしない。どうか笑って見逃してほしい。 |
| << 前記事(2007/01/17) | トップへ | 後記事(2007/01/21)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
改憲論者も立憲主義は大事と言っている
マガジン9条編集部より許可を頂きましたので、伊藤真のけんぽう手習い塾の中の立憲主義の項目を引用させて頂くつもりでしたが・・・ 津久井弁護士さんが素晴らしくわかりやすい立憲主義のお話を書いてくださいましたので、伊藤さんの記事はまた折を見て紹介する.... ...続きを見る |
お玉おばさんでもわかる政治のお話 2007/01/19 15:47 |
世界一受けたくない授業
毎週土曜日のゴールデンタイムに日本テレビで「世界一受けたい授業」というテレビ番組をやっている。内容は数学、脳科学などその道の専門家が順にそれぞれ15分ほど出演して、意表をつく内容で我々の常識を覆し、楽しませてくれる教養・バラエティー番組だ。それに先日俳優・歌手の武田鉄矢さんが出演され、日本の昔話にはこういう読み方もある、という内容で、かさじぞう、桃太郎などを例に挙げて講義していた。 武田さんは、多面的な見方が重要として、立方体の見取り図(ネッカーキューブ)をあげて二通りに見えることを説明し... ...続きを見る |
とりあえず 2007/01/19 22:57 |
またまた来ました「共謀罪」
「共謀罪」の通常国会成立を指示=野党に理解求める??安倍首相 ...続きを見る |
喜八ログ 2007/01/20 11:42 |
国民投票法案を上程させるな・1
昨日、安倍首相が通常国会で共謀罪の成立を目指すよう長勢法相に指示したという。TBをいただいた「みやっちBlog」さんほか、多くのブログでこの情報を取り上げ、共謀罪阻止の姿勢を表明している。むろんこの共謀罪は冗談ではない法律であり、私自身も成立したら最後という危機感が強い。 だが危険なのは共謀罪だけではない。もうひとつ、今回の通常国会に持ち出されようとしている憲法改定の「国民投票法案」も、考えれば考えるほど背筋の寒くなる法案だ。与党は「改憲するかどうかは別として、改正の手順は決めておくの... ...続きを見る |
華氏451度 2007/01/20 14:38 |
世界の飼育牛すべてがプリオンを持たないクローン牛に?
キリンビールの米国子会社・Hematech社や米国農務省農業研究局動物疾病研究所の研究者チームが、遺伝子組み換え技術とクローン技術を使って作り出したプリオン蛋白質を持たない牛が生後19ヵ月まで健康で、いかなる外見上の発達異常も認められなかったと発表した。 ...続きを見る |
晴耕雨読 2007/01/20 18:30 |
教科書と文学
世界一受けたい授業と言うテレビ番組で1月13付け。 武田鉄矢が講師となり『昔話を ...続きを見る |
瀬戸智子の枕草子 2007/01/24 17:47 |
衝撃or当然(?)の検索フレーズ/政府と女性蔑視/国民投票法案バナー(by SOBAさん)
2007.1.28.15:00ころ アクセス解析を見ると面白いキーワードで検索し ...続きを見る |
多文化・多民族・多国籍社会で「人として」 2007/01/28 22:13 |
レンブラント作 - 放蕩息子の帰還
新日曜るかっち美術館へようこそ。 ...続きを見る |
言ノ葉工房 2007/04/22 18:48 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
お〜!芥川龍之介が絶賛したとも言われるルカ伝のこの箇所ですけど。 |
そまん 2007/01/19 22:29 |
本文での紹介並びに過分なお褒めの言葉をいただいて恐縮です。いや、実は武田鉄矢さん、よく知らなかっただけなんです。金八先生が、一応教室では弱者である生徒の立場に立っていたのでそういうイメージがあっただけで。 |
luxemburg 2007/01/19 23:27 |
そまんさん、おはようございます。 |
dr.stonefly 2007/01/20 08:28 |
luxemburgさん、ご訪問ありがとうございます。 |
dr.stonefly 2007/01/20 08:32 |
| << 前記事(2007/01/17) | トップへ | 後記事(2007/01/21)>> |