|
どうも、講演をききながらのメモだけでは正確に再現できない部分もありそうだ。この講演会では4300人余りが話を聞いていたはずだから、会場にいた人でこのブログを読んでいる人もいるかもしれない。間違っていたら指摘して下さい。 (1)でイジメる側はイジメに至る負の要因があり、イジメを実行するために〔標的〕を探しイジメに至る、たとえその〔標的〕に失敗しても次の〔標的〕を選びイジメを実行する、とワタシは認識した。しかし、次に横湯さんが紹介した例は誰でもが安易にイジメる側になるパターンのような気がする。 〔Bさんの場合〕 現在ひきこもりのBさん(30才?)は、カウンセリングで過去にイジメにあったことを思いだした。小学校4年生のことである。 Bさんはイジメを受けたのが実際は1週間ほどだったが、1ヶ月ほどに感じている。 もともとBさんは明るく皆をひっぱていくタイプの子どもだった。ある日、クラスメートと川で遊んでいて、Bさんは「砂金をさがそう」と言った。遊んでいるうちに友達の一人が川底にあったガラスの破片で足を切った。血が流れ出し動揺している。みんなで近くの病院へつれていった。 次の日、学校の道徳の時間、昨日の川で怪我をしたの話になり、友達のひとりが 「みんなで病院へいったが、Bさんだけ病院へいかずに逃げた」と発言した。 それを聞いた教師が、 「友達のことを思い、病院へついていった方がよかった」と言った。が、重大なミスを犯していたのである。教師はBさんに「本当に病院へいかなかったのか?」と、聞かなかったのである。 実際Bさんは病院へついて行っていたのだ。ただ「砂金をさがそう」と言い出したことに責任を感じていたのだろうか、最後尾でトボトボとついて行ったのだ。最後尾でついていった「自分が情けない」と思っていたので、事実を言い出させなかった。 その教師の言葉がきっかけで、その後Bさんは「卑怯者」というレッテルを貼られ、イジメられることになる。 特に何らかの負の原因によって排出され固定化されたイジメグループがいなくても、イジメはおきるケースだよな。よく指摘されるように、誰もが今の社会が負の要因を抱えているのかもしれない。 横湯さんはささやいた。「川で怪我しなかったら……、友達が道徳の時間に事実誤認を言わなければ……、教師が本人に聞いていれば……、イジメはなかったかもしれない。このイジメがなければ、今『ひきこもり』をしていなかったかもしれない……」と。 Bさんが1週間程度のイジメを1ヶ月と感じていた。心理学的な難しいことは分からないが、このイジメが尾を引き後々に影響(このケースはひきこもり)することもあるのだろう。だから、横湯さんは、この当時、何かひとつでも条件が欠けていて「いじめ」にならなかったら……、とささやいたのだろう。 ここのとこの報道では「いじめー自殺」がクローズアップされ、「生きてさえいれば」「とりあえず逃げろ」……、と叫ばれているが、イジメがトラウマとなり一生苦しむ人がいることも認識しておいた方がよさそうだ。もちろん、じゃ「自殺」した方がよいなどと言っているわけではないよ。 事例に戻るが、ワタシには「道徳の時間」に「道徳的な話題」になり「道徳的なことを言うチャンス」と、Bくんを題材にすることで、「道徳的」な教えができたと満足している教師が見えるような気がする。もちろん教師はB君を「卑怯者」と晒したことで、イジメにあう予測などしていない。もちろんたとえ実際にB君が「逃げて」いたとしても、それを題材にするのは浅はかだな、と書きながら考える。 うーん、実はワタシもブログでよくやるんだよな。何かを主張したいために「誰か」を非難し晒しものにすることは。まあ、ワタシの場合は権力者や心臓に毛が生えているような有名人なので問題はないと思うが、くせになるといけないので気をつけるようにしよう。 横湯さんは、もうひとつのポイントをささやいた。(2)のAくんとBくんでは「イジメられ方」「イジメの内容の酷さ」が客観的には違うように感じるかもしれないが、それぞれの被害者が孤立した世界のなかで感受する度合いに優劣はない、という。つまりA君もB君もそれぞれがそれぞれの内面でひどく傷つけれているのだ。瑞浪の女子生徒自殺で校長が言った「それぐらいのことで自殺するだろうか」というのは、根本的な間違いでありイジメの本質を把握してないことを暴露している。 A君もB君も横湯さんのようなカウンセラーに出会うことができて、よかったと思う。「生きて」いなければ「出会う」こともできなかっただろう。この負の体験がプラスの体験に変わることを願わずにはいられない。 ひとつ具体的な対処法だが、横湯さんのような専門のカウンセラー、つまり「駆け込み寺」の「学校外」に多数設置すべきではないのだろうか。公的な金で運営し、役所や学校には絶対口を出させないというのがいいな。イジメられる以前に「駆け込み寺」の存在を知らせ、「孤立化」「無力化」させないようにする。さらには「イジメる側」にもカウンセリングが必要なのは言う迄もない。 イジメを早期発見などと言っているが、「早期発見」したとこで対処法を知らなければ話にならない。さらには、教育改革じゃなんともならないのは目に見えている。 (第41回学童全国研究集会,名古屋・横湯園子基調講演/10月28日)より 「横湯園子はささやいた」(1)…いじめのレシピといじめへの加担 「横湯園子はささやいた」(2)…いじめの実際・便器に顔づけ 「横湯園子はささやいた」(3)…いじめの実際・教師の一言 〔お詫び〕 29-30日にかけてBIGLOBEウエッブリのトラブルで、TBとコメントが受け付けられなかったようです。ご迷惑をかけました。気を悪くしないでね。 |
| << 前記事(2006/10/31) | トップへ | 後記事(2006/11/02)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
新世界通貨
まっくすさん:「私は通貨的に「開かれた鎖国体制」を構築する方法を考えています。詳述は避けますが、原理的にいえば、既存の通貨を外交・貿易手段として用いることで外に開き、国内に国内のみで通用する別の通貨体系を作って内に閉じる。これによってフローとストック間の、またローカルとグローバル間の不均衡を是正する、というイメージです。 ...続きを見る |
晴耕雨読 2006/11/01 12:02 |
教委や学校の過度な批判は、政府によるいじめ&国の主導権確保の手段になるのではないか?!
毎月のことながら・・・え? もう10月も終わりなの〜〜〜?(・o・) 昨日から今朝にかけて、PCのご機嫌がイマイチで、記事アップやコメントのレスができ なかったです。すみません。m(__)m <書きかけてた記事も消えてしまった。(涙)> 今夜というか未明(?)にはTBのお返しも含めて、やりたいと思うので、少しお待ち下さい。 ...続きを見る |
日本がアブナイ! 2006/11/01 20:04 |
差異を認め合うとは
機能的な側面を見ると「国家」のほうが、具体的機能が示しやすいかなと思ったのですが。 「社会」っていうだけだと、一体どこのどういう社会をさしているの?というところがあるので。端的に、空間的に相互的に人々がより集まっている状態を社会と指しているなら、個人にとっては、範囲は漠然としているけれども「社会」の方が具体的といえなくもないです。 ...続きを見る |
晴耕雨読 2006/11/02 01:00 |
自殺の連鎖なのか、後を絶たないいじめ自殺
北海道、福岡、岐阜、長崎と、いじめによる学生の自殺が相次いでいます。 学校側の対... ...続きを見る |
新・だんなの屋根裏部屋 2006/11/02 21:23 |
イジメを助長する行為
七田式で右脳開発へようこそこういうのはイジメ、もしくは「イジメを助長する行為」とは言わないのかな? http://www.youtube.com/watch?v=W6GowET2vGs お笑いなら何でも許されるわけではないし、そもそも、なにも面白くないぞ。これを笑っている人間の神経が... ...続きを見る |
七田式で右脳開発!! 2006/11/04 07:00 |
【福岡・中2自殺】 「死んでせいせいした」の無反省いじめ集団、事件後も別の生徒にいじめ繰り返す★22
・中2男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した福岡県筑前町立三輪中で、この男子生徒を いじめていたとされるグループが事件後も別の生徒にいじめを繰り返していたことが 分かった。学校側は遺族側に「再発防止を ...続きを見る |
2ちゃんにゅーす 2006/11/05 02:41 |
真面目で誠実な生徒が犠牲になる理不尽さ
ここ最近、学生のいじめによる自殺があるたびに記事にしておりますが、その度にいろんな思いが浮かびあがります。岐阜県瑞浪市で中学2年生の女子生徒(14)が自殺した問題で、この生徒はバスケットボールのクラブ活動について「行くと1日気がおかしくなってしまう」と... ...続きを見る |
うつ病を克服し、ストレスフリーな生活を手... 2006/11/07 23:01 |
不登校の勧め!
私は書きながら考えをまとめていくタイプなので、いつも文章を書き上げてから表題を何 ...続きを見る |
ちょっと一言 2006/11/10 22:26 |
▼ 学校選択制が教育現場を変える
首都東京で,入学する生徒がゼロという学校が毎年のように出ている。 少子化によって子どもの数が減ったということもあるが 公立の小中学校で自由に学校を選ぶことができる「学校選択制」が導入されて 入学希望者が殺到する学校がある一方で 希望者が全くいないという学校まで生まれてきている。 この「学校選択制」,... ...続きを見る |
最新ニュースから 2006/11/24 12:17 |
犬猿改善の法則1「シカトの心理学」【心理学講座@ビジモテセラピー】
どーも、心理学講座の八雲です。皆さんはイジメを受けたことがありますか?ボクはあります。少しの期間でしたが、最大級のイジメです。それはシカト≠ナす。しかも、クラス全員からです。ボクと仲の悪かったひとりの男子生徒が周囲を脅してシ... ...続きを見る |
心理学講座@ビジモテセラピー 2007/06/17 20:22 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
こんにちは。多くの文章やコメントを読んでも、親としてどこか違和感を覚えます。私のスタンスとしては、虐める側も苛められる側も、親の問題だと理解しています。私は、学校における虐め・苛め全般を無くそうとは考えません。自分の子が、当事者にならないように、夫婦の暮らし方を考え、働き方、生活のルールなど、夫婦が一緒に暮らし子らに見せるしかないように思います。親が村八分で協調性ゼロだと、子は混乱します。その中から、自分自身で道を探していくと「信じるしか」ないと思っています。その結果はわかりません。ただ、自分達の具体的な生き方を通じ、徒歩や自転車で見慣れない地域を一緒に歩き、学校の外側には、社会は広がっていることを伝えたいと思っています。わが子どもは「親の行動」や「地図」を片手に彷徨っています。防犯ベルなんて配られてもかえします。親が自立しなければ、子は自立しないと思っていますが、専門家のご託や臨床研究よりましだ・・・。言葉ではわの子の「いのち」は元気になりません。苛めによって子を失ってから、虐めている我が子を知ってから、親が自分の「依存」に気がついているように感じています。自戒しつつ。 |
ダメオヤジ 2006/11/02 09:58 |
ダメオヤジさん、こんにちは。 |
dr.stonefly 2006/11/02 13:17 |
ダメオヤジさんの意見も最もだとは思います。でも、”親”じゃなくても、近くにいる大人の愛情でも充分だと経験上思います。私の場合は人間ですらありませんでしたが。(猫でした) |
アオネコ 2006/11/03 21:32 |
アオネコさん、はじめまして。コメントありがとう。苦労されましたね。 |
dr.stonefly 2006/11/04 05:24 |
アオネコさんへ。こんにちは。ダメオヤジです。おっしゃるとおりだと思います。 |
ダメオヤジ 2006/11/05 12:55 |
こんにちは。暫らくお邪魔していなかったらお返事いただいていて、驚きました。お返事が遅くなって、すみません。 |
アオネコ 2006/11/12 00:50 |
アオネコさん、再来訪感謝です。 |
dr.stonefly 2006/11/13 17:58 |
dr.stoneflyさん、こんにちは。 |
アオネコ 2006/11/13 23:04 |
偉そうとは思ってません、核心を考えるヒントを頂いているようで、ほんとに感謝してます。ワタシが親という立場で「子ども」と「イジメ」を考えなければならないのは現実ですが、一度、「大人」で「親」である自分を突き放して、「イジメ」そのものを考えないと「子ども」への助言もできそうもないですね。 |
dr.stonefly 2006/11/14 17:08 |
こんにちは、dr.stoneflyさん。 |
アオネコ 2006/11/17 01:54 |
| << 前記事(2006/10/31) | トップへ | 後記事(2006/11/02)>> |