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zoom RSS 「『問題児』突然の転校」…排除でないことを信じたい

<<   作成日時 : 2006/09/14 03:23   >>

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 まだホームレスのなかで右往左往していた頃は、差別と排除が日常だった。ホームレスにむかい空き缶と罵詈を投げつける「通行人」をつかまえ胸ぐらを掴み、「何故こんな社会なのか」をこんこんと言い聞かせていた。怒りと哀しみを激しく叩き付け、その差別者が「おとなしくなる」まで許すことなく、延々と言葉をぶつけていた。
 ほとんどの差別者は、ホームレスとワタシたちの言葉をきくことはなく「厄介な事態にまきこまれ失敗した」ということで謝り、また雑踏に紛れていった気がする。
 やがて、そんなやり方に意味はなく、ただ己の怒りのはけ口だったことが分かる。むしろ自ら分断をはかり差別の連鎖に加担していたのかもしれない。実際に空き缶を投げたり罵詈を吐く通行人、それは特別ではない普通の人だった気がする。むしろ物をいわず目をそらす通行人よりもワタシたちに近かったのかもしれない。
 それでも激しく込み上げる怒りと哀しみを押さえることができなかった。

 小学校1年生の息子のクラスには「問題児」のA君がいる。A君は本当は「問題児」ではなく、クラスの親によって「問題児」の烙印を押された「元気がよく縛られたくない子ども」であったのではないだろうか。ただたまにクラスの子を蹴ったり、水をかけたり、画鋲で差したり……、そんな程度のことでクラス懇談会で延々と糾弾されるA君とその親と担任。A君とその親は懇談会にはいなかったのだが……。
 以前は息子もわけもなく叩かれたと言っていたが、次に話をきいたときは一緒に虫を獲って遊んだと笑いながらいっていた「小学校1年生」のA君。
 夏休みが終わり2学期になったある日、A君が突然転校すると聞いた。「問題児」と烙印を押されたA君の中途半端な時期の突然の転校。……また昔とおなじ厭な感情が体を支配した。

 ワタシはA君と面識はない。もちろんA君の親とも面識はない。それどころかクラスのほとんどの子どもと親を知らない。クラス懇談会でいきなりA君と親の糾弾が周知のようにはじまる過程も知らない。井戸端会議で何がはなされているかもしらなければ、A君の転校の理由も知らない。仕事の転勤かもしれないし、家庭の事情かもしれない。……ふとよぎった嫌な予感、……排除、……そうでないことを信じたい。が、もしそうであったなら、激しく込み上げる怒りと哀しみを押さえることができるだろうか? 自信はない。

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晴耕雨読
2006/09/14 15:03

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
A君のような子ども、以前は『普通学級』にもいましたけどね。利用される方々の中にも、同様の思いを抱くことがあります。最近はやたら細かくなり過ぎていて、魔女狩りに近いような危惧を抱いています。小学生の頃、女生徒のお尻を叩いてしまったことがあります。今も動機は分からないのですが、気付いたら叩いてました。何だったんだろ? 今ならば問題児扱いされるんでしょうね。実際おかしな子でしたし、今も他人との違和感を感じることはあります。何れにしろ排除からは何も生まれません。最近のドラマじゃありませんが「そんなことで誰がhappyになるんだ!?」 人の愚かさ、愚かな社会が増大するだけのことです…。
life_is_beautiful
2006/09/15 03:05
おはようございます。
昨日がA君の最後の日だったようで、放課後、息子は学童を休んで公園でA君と遊んだようです。様子をみていたツレアイは、ちょっと乱暴者で短気だと言ってました。「短気」というのはワタシが小学校のころずっと言われていた言葉で、ドキリとしました。
>排除からは何も生まれません。
最近、自分が誰かを排除していないか、しみじみと考えてしまいます。たとえばこのグログですが、少しまえまで、気に入らないコメントの排除、TBの排除をしてました。今後どうしよか悩んでいます。他にも多くありますウヨの排除、差別者の排除、……。
受け入れるほどの器でない自分がかなしい。
dr.stonefly
2006/09/15 06:14
今日は子どもの世話で留守番。今、夕飯のカレーをつくり、カレーも子どもも昼寝です。夜の味が楽しみです。普通の甘口カレーです。

突然の転校って、この数年間で、何回か経験しています。事情はよくわかりません。この間も、外国籍のお子さんがいきなりいなくなりました。
私が、いつも感じていることは、自分や自分の子どもたちが、排除される側になることを怖れてビクビクしないようにしたいということと、それに、いつ加害者になるかもしれないという想像力は持っていたいと思って、子らとも話し合っています。人それぞれの性質や家庭の環境がある中で、いろんなことがあるのが当然で、それでいいと思うのですが、「普通」の「国民」の皆様にとって「奇異(カッコーの中にも出てきますが)」であることには、耐えられないのかもしれません。
ダメオヤジ
2006/09/15 14:31
こんにちは、カレー楽しみですね。ちなみにワタシの息子は中辛で、ワタシは激辛です。
ところで、ちょっと意表をつかれた感じなんですが、「普通」の「国民」は排除される側になることを恐れてビクビクしているのですか……。そうか、そうなんだ…という感じです。
いつ排除されるかわからない「奇異」であることに、ちょっぴり優越感を感じているワタシはアホですか?
それでも、知らないうちに差別する側、排除する側にまわっていることは常に考えていなければなりませんね。たとえ奇異でも……。
dr.stonefly
2006/09/15 16:55
A君て、いつかの彼ですよね? そうですか、転校してしまったのですか。

もし排除であったとしたら...、
こういうときに鍵を握るのはやっぱり大人、A君にとっては親ということなるのでしょう。排除されても親が優越感を感じる位なら子供にとってはむしろ良い経験となるかもしれませんが、排除されたことで親が子供を責めるようなことがあると...、最悪ですね。
こういったときこそ、大人が「人間としての価値」を問われる時なのでしょう。

なんにせよ、A君が健やかに育って行ってくれさえすれば、ALL OK なのですが。
愚樵
2006/09/15 20:04
愚樵さんおはようございます。
そうです。いつかの彼です。あの時はホッとしていただいたのに、結局こんな結果になって結構ブルーです。(排除の転校と決まったわけではありませんが……)
親が子どもを責めなくても、親に心にしこりが残るだけで子どもにとってはマイナスのような気がします。
転校の真相が分かって、ぶち切れたら、今度はワタシが排除される側になるのでしょうから、ワタシの「人間の価値」が問われますね。いや、子どもに対する「親の価値」かもしれません。
dr.stonefly
2006/09/16 05:57
画鋲でさす のは その位の事ではないでしょう。
ひゃあ
2012/09/23 21:40

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