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ずっ〜と昔(30数年前)小学校の夏休みの宿題といえば、「夏のせいかつ」という問題集が定番だった。これが全国的なものか、この地域の慣習なのか知らないが、小学校1年の息子は「夏のせいかつ」を貰ってきてやっている。昔とくらべてページ数や紙の厚みがなんとなく貧相になった気がする、が、大昔のことなので記憶違いかもしれないな。そろそろ夏休みも終盤になってきたので、息子の「夏のせいかつ」を興味本位で盗み見てみると「読書感想文」「日記」「工作」などの作文系や実技系がやってない。なんとなく自分の昔を思い出しながら笑えた。 と、まあこんなありきたりの宿題の風景が展開され、それが普通と思っていたが、実はそうでもないことを知る。 知るきっかけは、ワタシの妹の帰省である。彼女は埼玉にすみ、小学校4年の息子がいる。つまりワタシの甥にあたる男の子と帰省してきた。 ワタシとツレアイと息子、妹と甥でメシを食いながら話をしていたのだが、その甥が通う小学校の担任の学習指導が「どうも、おかしいではないか」という話題になった。 どう、「おかしい」かというと、「『詩』の書き直しをさせる」ということである。しかも何度も何度も。 甥は「さくら」という題の「詩」をかいた。 結びで(満開の桜を見上げ)「空が桜色にそまった」というニュアンスのことを書いたらしいのだが、「空が桜色になることはない」という理由で書き直しさせられた、と言う。全文かきなおしさせらたのだが、「詩」であっても5W1Hがかかれていなければならない、らしい。それは既に「詩」ではないだろ、と突っ込めよ、と言ったが、その担任は聞く耳をもたないと嘆いていた。 またまた、「絵画」の指導も「おかしい」らしい。 「歯磨き慣行」のポスターを生徒にかかせるのだが、詩と同様に止めどもなく描き直させた結果、生徒全員が「動物が歯磨きをしている絵」になったらしい。ちなみに隣りのクラスの担任は「大きな口を開け歯磨きをしている絵」を全員に描かせたということだ。それらの絵が張り出されてた廊下は、壁一面に「動物が歯磨きをしている絵」がならび、隣接する教室の廊下には「大きな口を開け歯磨きをしている絵」が埋め尽くすという、異様というか前衛的な廊下というか、まあ冷え冷えと笑える空間がつくられた。 甥の担任が「そう」描かせた(書き直させた)理由は、前年のコンクールの入賞作が「動物が歯磨きをしている絵」で、隣りのクラスの担任は、「大きな口を開け歯磨きをしている絵」がコンクールでは優位という情報をどこからか得てきたからだという。 つまり何がしたいかといえば、「コンクール」で入賞させたいのである。コンクールの入賞に執着し「マニュアル」をつくり、子どもたちそれぞれの作品、つまり子ども達の個性を埋没させ、自分の枠(マニュアル)に当てはめたい、と言う事であった。甥の担任は過去に二度、自分の生徒を入賞させた経験があり、それが誇りらしい。 そんなアホな!! ちゅうか、なんかヤバイと直感する。 この担任も担任だが、そんな絵や詩を入賞させるコンクールも考えものだ、……なんて同じ土俵で語ろうとすること自体、ワタシも既にちょっとやばいかもしれない。 というような会話があったのち、ツレアイの職場で夏休みの宿題が話題になったという。ツレアイの職場は小学校の子どもをもつ女性が多く、そうした話題にはことかかない。 で、母親である同僚たちは一様に「子どもの宿題は大変」だという。母は読書感想文に大変で、父は図画工作系で大変だそうだ。 「大変」ときき、親バカが宿題の手伝いに大変なんだと思いきや、親が宿題をするのに大変だという。今、読み直そうと思っている人、 いいですか、もう一度繰り返しますよ。「“親”が宿題をするのに大変だ」ということなんです。え、えーウソっ!! ああ、びっくり。 どんな宿題がでるのかと聞くと、やっぱり「読書感想文」と答える。それが、小学校1年で原稿用紙2枚指定の読書感想文の宿題がでるそうな。ほらむりやろ。わたしの息子など1行もかけないのに。そうそう、愚息のようなお子さんのために、読書感想文の書き方の指南書も付いてくる。ところが、その指南書はとうてい子どもの読解力では理解できなく、だいたい読めない漢字で溢れているそうな。つまりお子様むけではなく、はなっから親が読むように、つまり読書感想文も親が書く事が前提で出されているのだ。 なぜそんな無意味なことをするのかというと、ここでも、やはり「コンクール」らしい。コンクールに「出品」するために原稿用紙2枚指定の宿題がでて、「入賞」するために親が書くらしい。そんな話をしていると、輪に加わったツレアイの同僚が言った。「わたしも2度、入賞したよ」……“わたしの子どもも”、ではない。“わたしも”、なのだ。あんたが入賞してどうすんの? ガハハハハハ、もう笑うしかない。 ビールを飲みながら聞くワタシは、そら、親がおかしいと感じないのか? と、ツレアイには言ったが、ツレアイ曰く、どうやら、もう「おかしい」という感覚が麻痺しているらしい。 で、まともなうちに「拒否」するとどうなるかっていうと、担任に白い目でみられるという。きっとこの担任の白い目は魔術なのだ。「そんな宿題おかしい」と言う自分の方がおかいしという魔術にかけられていく……、ほら、だんだん、書きたくなる、そうそう、読書感想文を書きたくなる……ほーら書く気になりましたね、……ってなことはないだろが、圧倒的にやってくる親のが多いらしい。 これはまずい。こんな無思考に画一化される生徒。学校教育が右化されようとしている時代に対抗しなければならない親がこれではまずい、非常にまずい。安易に「愛国心」に染まっていく……。 と、書きながら「にわかには信じ難く」、これはたまたまワタシが聞いた埼玉の一校とツレアイが働く地域の数校だけなのかもしれないと、思えてきた。これが「特殊な例」なのか、それともこれが「普通」なのか知っている人は、是非教えて欲しい。 |
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ぎらりと光るダイヤのような日
ぎらりと光るダイヤのような日 短い生涯 とてもとても短い生涯 六十年か七十年の ...続きを見る |
瀬戸智子の枕草子 2006/08/25 18:46 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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今はそれが当然、とは思いたくないけれど、そういう傾向はあるようです。親の宿題。 |
tomoko 2006/08/23 20:50 |
先生の意向の強さに驚くばかりです。私の息子は読めますが書けません。読書感想文を書く息子を見たことがありません。仕方のないことなのです。書けない子、苦手な子がいるんです。だから、私は息子に強制はしないことにしています。とりあえずそれなりに漢字が読め、文章が理解できれば満足です。そんななから発達の芽を見つけるのが親の役目なんですよ・・・・ |
ホソピー@江ノ島 2006/08/23 22:47 |
こんにちは。いよいよ夏休み終盤ですね。 |
ダメオヤジ 2006/08/24 13:08 |
>tomokoさん、こんにちは。 |
dr.stonefly 2006/08/24 13:22 |
>ホソピーさん、コメントありがとう。 |
dr.stonefly 2006/08/24 13:28 |
ダメオヤジさん、まいどです。 |
dr.stonefly 2006/08/24 13:39 |
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