|
NHKの「クローズアップ現代」という番組で「障害者自立支援法」施行後の「仕事をする障害者」の様子を放映していた。酷い法律とは聞いていたが、実際に障害者や作業所に接してないワタシにとって「酷い」ということのリアリティがなかった。30分程度の番組をみたとこで、ほんとのとこは何も解らないと思うのだが、それでも違和感を押さえきれなかった。 番組では、障害者自身にも経費等1割負担がかかり、法が施行させるまで働いていた職場(作業所)を辞めなければならない事例や、障害者が一般企業の仕事にいかに順応するか、順応できたかを映し出していた。番組には慶応大学の学者がでてきて「1割負担することで社会の一員としての権利ができる。現状問題もあるが障害者も社会の一員として自立できるよう支援するため必要な法律です」(記憶で書いたのでニュアンスです)といい、キャスターは「共生する道を探っていく必要がありますね」と締めくくった。(出演していた学者が提灯持ちで、NHKが御用放送局ということは、記事の本質と関係ないため今回は言わない) 番組を見て、御用学者が喋るのを聞いて、酷くイライラした。 そうじゃないんだって。この法律をつくったニンゲンも関わった有識者も、この御用学者もキャスターもいったい何様のつもりだろう。君たちは「我は健常者様だ」って威張ってていいのか、と詰め寄りたい気分だ。たまたま健常者である者が障害者の「自立を支援してやろう」なんて態度でいいのか?ということなのである。そこに気づかないから、つまらない発想しかでてこないんだろ。(ついでに言わせてもらうと、根本的に発想がそんな風に貧相だから「国を愛し、人を愛し」などと法律で縛ろうとするわけだ) 何故「健常者中心の社会が唯一無二の価値観で、それを基本として障害者を組み込む」ことに疑問を感じないのだ。何故この競争社会というシステムのなかで、障害者に自立を求めるのだ。たかだか健常という程度のことで、それほど不遜な態度でいいのか? もともと高い位置にたち、障害者を見下ろしながら「共生の道を探る」なんて言っていいのか? はっきりいって、健常者中心の価値観でなりたつ社会では、障害者は「ハンディ」を抱えてるかもしれないが、人の痛みや悲しみ(この痛みや悲しみも健常者から強いられているものが多いのだろう)を解り合い助け合う障害者中心のコミュニティでは健常者が「ハンディ(思考や精神の欠陥)」を抱えていると言えないか。 「競争社会や効率重視や貨幣や物質」が価値なら、「優しさや思いやり」だって価値だろ。むしろ今の社会のなかでは「優しさや思いやり」の方が大切ではないか。フン、政府だって必死に、愛だ愛だって叫びながら教育基本法を変えようとしてるではないか、ケッ。 そこでこうしてはどうだろう。貨幣や物質しか産み出せない健常者は「優しさや思いやり」を障害者に教えてもらえばいい。頭を垂れてお願いするのだ。貨幣や物質しか持たない健常者は障害者に教授料を払い、教えを乞うのだ。障害者はその授業料を生活の糧にするというわけだ。どうやって頼めばいいか解らない健常者のために「健常者のハンディの克服を支援するシステム」をつくり法制化すればいいのさ。 そこでワタシは提案するぞ「健常者優しさ支援法」 の制定を!! 今、社会に大切なのは「障害者自立支援法」ではなく、健常者の意識を変えることではないのか? |
| << 前記事(2006/07/04) | トップへ | 後記事(2006/07/07)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
人はなぜ繋がりを求めるか--青年マルコの冒険(6) by 「再出発日記」くま
マルコの旅は続く。 ふと気がつくと、人が三人乗るといっぱいになるような筏の舟に乗っているのにマルコは気がついた。「おかしいなあ……。確か歩いて街に向かっていたはずなのに」船は穏やかな入り江に入っていった。 ジャングルではない。穏やかな海、涼しい風、低い山が連なる島々、なんだか懐かしい風景。遠くに点々と稲田が見える。 葦繁く覆う沼地、芒の野原の彼方から一人の少年がやってくる。 「やあ、こんにちは。マルコ君。まっていたよ。」 ...続きを見る |
Under the Sun -HOME... 2006/07/05 09:57 |
NHKクローズアップ現代 職場を去る障害者 自立支援法の波紋を観る
自立支援法制定の結果、応益負担になり、利用料が工賃を上回ってしまい、施設を去る障害者が続出している。 僅かな年金と工賃で暮らす障害者にとって1割負担は深刻な金額になっている。 施設への援助金も人数に応じてから、通った日数に応じてに変更され、重度の人が多い施.. ...続きを見る |
福祉関係ニュース 2006/07/05 20:30 |
「自立支援と実態が乖離している」
障害者自立支援法3ヶ月 教育テレビ「福祉」を今見てます。成立前の障害者及び関 ...続きを見る |
いなかでほえ〜る 2006/07/05 22:15 |
花火にバカ騒ぎ〜見捨てられた北朝鮮人民
昨日未明から花火が7つ打ち上げられた。この花火を巡って大騒ぎだ。 許せない。多くの識者、それからマイクを向けられた庶民がそう言う。 けど、私にはよくわかりません。なにが許せないのかが。 北朝鮮のキムジョンイル政権がミサイルを撃ったことに不快感を感じる。そ ...続きを見る |
愚樵空論 2006/07/06 11:12 |
”大貧民”時代
今夜九州地方でNHK7時30分からの金曜リポートで障害者自立支援法の一ヶ月という特集がある。 4月から始まった障害者自立支援法の特徴は”応益負担”にある。つまりより多くの支援を受ける人、必要な人ほど多く負担せよというもの。一瞬、もっともな感じがするが、障.. ...続きを見る |
飛語宇理日記 2006/07/06 13:31 |
「尊厳死」法制化へ
かつての日本の正しい死生観として、「深沢七朗氏の書かれた『楢山節考』に胸を打たれた」と語った人物がいます。働けないような状態になったら、自ら死を選べ、と言いたいのでしょう。 「日本尊厳死協会」顧問の「死の権利協会世界連合」世界会議での挨拶です。この会議は 2004年10月1日、都市センターホールで開催されました。 ...続きを見る |
晴耕雨読 2006/07/12 00:15 |
障害者の就労について
TB失礼します 昨日、主に脳機能障害の方や知的障害の方などに就労させている施設の方に見学に行きました。脳機能に障害のある方は、やはり、職員がある程度見守りで状態を見ながら指導していかなければならないし、日によって障害者の調子も違うので、かなり苦労している様子もうかがえましたが、その中で喜びも感じながら仕事されているという言葉が印象的でした。仕事内容も企業からの依頼だけでなく、施設のオリジナルの食品や、エコ商品の開発など、一般企業並の商品戦略が練られているのには驚かせられましたが、おそらく... ...続きを見る |
介護 予防の教室 2006/12/05 19:55 |
聴覚障害者の就労問題シンポジウム
9月末日、東京都聴覚障害者関係団体が、就労問題に関するシンポジウムを行った。 聴覚障害者当事者、手話通訳、要約筆記者派遣機関、聴覚障害者自立支援センター(旧更正寮)からの報告に加えて、東京都担当局からの報告があった。 厚生労働省の障害者就労支援専門官箕輪.. ...続きを見る |
難聴者の生活 2007/01/03 19:02 |
高校中退・ニートだって、自立することはできるんです
この人すげぇ。 ...続きを見る |
まこちんち 2007/01/20 18:35 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
初めまして。TBありがとうございます。ココログの調子がわるいのかTBが上手く送れません。もし続けて送られていたら削除願います。 |
かくまき 2006/07/05 23:23 |
今晩は。またまたお邪魔します。指摘された番組、仕事の都合で見れませんでした。 |
life_is_beautiful 2006/07/06 00:18 |
「働く為に通って1割の負担を強いられる」本末転倒です。しかも工賃(最低賃金法が適用されないので「給料」ではない)なんて1ヶ月働き続けても全国平均が1.5万円前後なんです。働いて得る工賃以上の利用料。マイナスです。昼食代や交通費などは別途かかります。お金を払う為に働く職場がありますか?同時に「障害」のある方々には家や職場など限られた居場所しかありません。「労働」以上に職場の同僚や職員に会うことが楽しみな方もいます。新自由主義・市場至上主義での「労働」概念からは逸脱するでしょう。「労働」でなくていいんです。共同作業所やデイサービスなどの彼らの限られた場所の剥奪が「社会福祉」なのですか?高齢の方々は資産を築くチャンスがあります(そうではない方々も多数ですが…)。しかし「障害」のある方々は就労も困難。資産といえば遺産や信託、生命保険など保護者が「親無き後」の為に、こつこつと蓄え続けた結晶が無責任な財政のツケとして食潰されるんです。一方、生活保護認定も支給額も劣悪になる一方の昨今。所得保障の不備な現状での「応益負担」などありえません。「障害基礎年金」は生活保護費未満の現状なのですから。 |
life_is_beautiful 2006/07/06 00:45 |
かくまきさんコメントありがとうございます。 |
dr.stonefly 2006/07/06 05:08 |
lifeさんおはようございます。 |
dr.stonefly 2006/07/06 05:44 |
lifeさんは(あなたは否定されるかもしれませんが)、あなたの持つ「優しさや思いやり」のために思考し、苦悩しているように思えます。それは障害者のいるコミュニティのなかで育まれたと思いませんか?それは決して「表面的」なものには見えません。しかしそれはあなたが、障害者と関わることができたから得た「優しさや思いやり」で、違う道を進んでいればあなたが「障害者自立支援法」をつくる側にいたかもしれない。 |
dr.stonefly 2006/07/06 05:45 |
こんにちは ダメオヤジです。 |
ダメオヤジ 2006/07/06 06:57 |
どうもこの社会では「優しさ」という言葉が、陳腐なもののようですね。では、「人格補完計画」にしようかなぁ。まだ甘いか…、では、「人格変換計画」……、いかんロボトミーを妄想してしまった。ロボトミーといえば「カッコーの巣の上で」がいい映画と感じたことを思い出して、さらに妄想は走り「フリークス」を思い出してしまった。どうちらももう一度見たい映画です。 |
dr.stonefly 2006/07/06 08:45 |
午前の紅茶。おっしゃる通り、その前提を壊すことは難しいですね。けれども「障害児・者」や私の子ども達は、今生きているのですから、国家や社会にしばれつつも、常に相対化し、人の「優しさ」や「相互支援」の関係作りをしていくしかないと思います。友人に、1年中寝たきりの奴がいます。国家や社会の支援だけでは生きていけません、が、多くの人に支えられて生きています。私は彼のような「障害」はありませんが、自分の暮らしのスタイルの中での国家や社会のとらえ方は似ていると思っています。一般化することなく一人ひとりが自分の足場から「優しさ」を考えていければいいなと思っています。 |
ダメオヤジ 2006/07/06 11:17 |
「優しさ」と「支配」は反比例するのでしょう。「思いやり」と「私欲」も反比例するのでしょう。「支配」と「私欲」を望むものが「国家」を動かそうとする。反対に「優しさ」や「思いやり」を追求する者は「国家」に価値を見いだそうとしない。しかし「国家」は存在し、前者は力をもち、後者は虐げられる。 |
dr.stonefly 2006/07/06 17:30 |
昨日のコメントすいません。感情的になっていました。「カッコーの巣の上で」名作ですね。しかし、あの頃と現状は、さして変わらないんじゃないかと思います。結局「障害」は矯正・更生の対象なんです。 |
life_is_beautiful 2006/07/06 22:18 |
マスコミは駄目ですね。意識操作の意図をもっている。また言われるように情報の隠匿もあるでしょう。ブログの情報は多いが、あたりまえだがこちらは完全に意図をもっている。 |
dr.stonefly 2006/07/07 05:28 |
昼の紅茶。毎日毎日、バナナとサンドイッチと水筒を持たされて仕事しています・・たまには・・・・です。 |
ダメオヤジ 2006/07/07 12:23 |
いつか誰かが「ニンゲン」は支配されたがってる、と言うのを聞いて、酷く腹がたったが、そんなものなのかなぁ。 |
dr.stonefly 2006/07/07 15:14 |
TBありがとうございました。 |
yot 2006/07/07 17:21 |
yotさんコメントありがとうございます。 |
dr.stonefly 2006/07/07 17:35 |
私も共同作業所で働いています。障害者自立支援法の問題は後日書きたいと思いますが、こんなにコメントが寄せられているところをみると各地で困難な状況に追い込まれている人が増えているだと改めて考えさせられます。何とかせねば・・・・。 |
ゴクー 2006/07/07 23:14 |
幾度もすいません。くどいですが「優しさや思いやり」は一方的な「管理」に繋がるので危険です。親の思いが本人の思いを踏み躙る場面があるように。そうした大義名分により僻地の入所施設に強制収用・拉致された方々の復権から始めないとメビウスの輪のように、延々と本人主権から遠ざかるばかりだと思います。 |
life_is_beautiful 2006/07/07 23:45 |
>ゴクーさん、いらっしゃい。 |
dr.stonefly 2006/07/08 02:18 |
lifeさん、くどいなどと言わず納得するまで書いてください。「優しさ、思いやり」など、一見ていの良さそうな言葉が危険ということは解ります。実はワタシなどが書くと余計嘘っぽく映るでしょうね。lifeさんのように現場にみえる方には、鼻持ちならない言葉かもしれませんね。それだけ社会が歪んでいるためでしょう。あれ、社会がまっとうであれば、あえて「優しさ、思いやり」などと書かなくていいということかな。なるほど「優しさ、思いやり」と目にすることの違和感はそこなのかもしれない。 |
dr.stonefly 2006/07/08 02:34 |
コメントありがとうございました。福祉や教育は特に関心を持っているので・・・、「授業参観と懇談会」にコメントしようかなと思ったのですが、今回はこちらにコメントを残させていただきます。dr.stoneflyさんのように、今は直接、日々の生活の中で障害者とかかわりがなくても、障害者について「自分のこととして」考える人が増えてほしいと願わずにはいられません。何らかの障害を持っていても、持っていなくても、家族同士の付き合いを持ったり、友達になったり、会社の同僚になったり、そんなことが当たり前の社会になって欲しいと望んでいます。また、障害者に対してだけではなく、人種、国籍、学歴、属する組織など、自分と異なる背景をもつ人たちに対して寛容である社会になって欲しいともいつも願っています。「障害者自立支援法」は、今の日本での権力者主導の弱肉強食の社会づくりの流れの一部にすぎないと考えています。 |
るるど 2006/07/15 10:39 |
るるどさん、訪問ありがとうございます。 |
dr.stonefly 2006/07/16 02:38 |
| << 前記事(2006/07/04) | トップへ | 後記事(2006/07/07)>> |