毒多の戯れ言

アクセスカウンタ

zoom RSS 「ジダン頭突」…反体制アスリートMVPを逃す

<<   作成日時 : 2006/07/19 09:41   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

 しかし、度肝を抜かれた。何が起きたか解らなかった。振り向きざまのヘディングシュートのイメージトレーニングが、運悪く相手の選手の胸に当たったとさえ思った。が、レッドカードが出され、素直に退場したことからヘッドバットの実践だったことを知る。
 何か言われたらしい。バカだ。バカ丸出し。サッカーファンのワタシは挑発に乗り試合を壊したバカな奴とTVを見ながらガッカリしていた。でも、それだけのこと。試合が終われば全く関係ない。
 ところが、案の定、世間がうるさかった。ジダンは悪くないだの、スポーツはルールに乗っ取ってやらなければならないだの、暴力行為はもってのほかだの、いや暴力も仕方ないだの……、世間はなぜこれほど熱くなれるのだ。どうでもいいではないか、たかだかサッカーのたかがジダンではないか。ワタシとは何の関係もない、騒いでるアンタとも関係ないだろ。もう、試合は終わったんだし……って、ちょっとまて、なにぃ、ホントかそれは!!!
 どうやら、ジダンは「家族を侮辱」されたらしいが、それだけではなく「アルジェのテロリスト」などの「人種差別発言」を受けたとも言われている。それはホントなのか? いや、事実はわからないらしい。だが欧州のサッカー界では「人種差別発言」による挑発が横行しているという話もあるではないか。しまった、もっと注目しとくべきだった。今頃になってヒートアップしてきた。そのまま週回遅れだ。「差別発言」があったとしたら事情は異なるのだ。関係ないのだと言ってられない。

 バカバカバカバカ。ジダンの馬鹿野郎〜、反体制アスリートのスーパーヒーローになる千載一遇のチャンスを〜。さてはワタシの記事「反体制アスリートの出現を夢見て」を読んでないな。

 こんな素晴らしい舞台はないだろ。全てはお膳立てされていた。世界中が注目しているサッカーW杯決勝。試合の前には「人種差別撤廃」のスピーチまでしている。しかもジダンが発言しているのである。
 そんななか相手選手が「人種差別」で挑発したのだ。「差別」をするのは「体制」であるから、ここで勝利すれば完璧なる「反体制アスリート」の誕生ではないか。
 何故、あそこでキレて退場になるかなぁ。だから普段からこのブログを読んでおけ、と言ってるだろ、何だと、聞いてない? そうか、それでは仕方がない、遅まきながら教えてやろう。

 あそこでキレずに激昂する気持ちをぐっと押さえ、絶対に試合に勝つべきだった。なんとしても勝つのだ。いいか、ここからだ。試合に勝ち、試合後の優勝表彰セレモニーをボイコットするのだ。ジダンだけでもいいが、できれば事情をはなし、フランスチーム全員がボイコットするのがよろしい。理由は一点「人種差別の横行に抗議」。「ヘッドバットかボイコットか、どっちにするか悩んだが、ボイコットを選んだ」とメモ書きを残しドロンするのだ。優勝杯は宙に浮き、会場がパニックとなり、世界中で話題沸騰となり(今でも話題になっているが、スケールとベクトルが違う)、単純な奴らからはイタリアバッシングがおきるだろう。そこで「差別を憎んで、人を憎まず」なんて臭い科白を吐けばよい。いいか、たかが一人のイタリア人に対するヘッドバットではなく、全世界の差別者にヘッドバットをかますことができたのだ。それは、完璧にサッカー界を越えた「反体制アスリート」のスーパーヒーローの誕生だったのだ……ガハハハ。それなのに、それなのに〜。あーあ、せっかく夢見ていた「反体制スーパーアスリート」が出現したのに……。
 たかがサッカーから、試合前の陳腐なスピーチではなく、より多くの人に差別問題を提議するチャンスだったのに……。

 ジダンは、あそこで、ヘッドバットをかましたとこで、サッカーをやめたのだ。サッカーとかスポーツどうのこうのではなくなったのだ。差別を憎むひとりのニンゲンがサッカー選手を捨てたのだ。それならば、なぜそこに徹しきれない。なぜそこで状況判断ができないのだ。やっぱりバカだったのか? そこでヘッドバットをかましても別の意味でのインパクトしかないだろ。試合中にキレてしまったことで、「ゲームを壊した」だの「ルールに乗っ取れ」だの詰まらぬが正当な批判で「差別を憎むジダン」の姿が霞んでしまったではないか。「差別発言」を受けたから「ヘッドバットも仕方ない」など、「暴力論」にとどまってしまったではないか。……、がっかりだ。

 「あんときは、マジギレで、おもわずやっちまったんだ、後悔はしないよ」か? 仕方がないな。結局あんたの判断なんだから、ワタシがとやかく言うこともないよな。そうそう、考えてみればまだ若いわけだし。まあ、これからも頑張ってくれたまえ。
 
 グッバイ、幻の英雄、「ヘッドバッド-head-bad」ジダン。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは、はじめまして。

>試合に勝ち、試合後の優勝表彰セレモニーをボイコットするのだ。

このアイデア素晴らしいです。確かに、これができていれば、ジダン、完璧だったはずです。惜しい逸機でした。

でも、ジダン一人「だけ」にそう行動してもらうのにはやはり無理があるように感じました。結局、サッカーのスターでもない私のような一般人おおぜいがそれぞれの場で地道に差別と闘うしかないのだ、と思います。

だけどやっぱり、このアイデアもったいない。どうしよう。そうだ、この記事をフランス語に訳して、フランスのサッカーファンやサッカー関係者がやっているブログに片っ端からTBするのです。フランスのスポーツ新聞や反人種差別団体にこのアイデアを投書するのです。そうすれば、数年後か数十年後のフランスに第二のジダンと呼ばれる名選手が現れた時に、今度こそその選手がこのアイデアを実行してくれるにちがいありません。それまでは、私たちのような一般人が地道に反人種差別の活動をしてまいりましょう。
村野瀬玲奈
2006/07/29 14:06
村野瀬玲奈さん、はじめまして。コメントありがとうございます。ワタシの稚拙な考えを評価していただき大変嬉しくおもいます。ただ、ご提案には何点か難問が……
まずワタシはフランス語ができない。さらに、このブログの読者には受け入れられる「アイデア」も、マジョリティである一般的視点からは、やはり「戯れ言」と、流されると予想されます。
また、間違ってワタシの案が取り入れられても「評判」になってしまっては、効果が半減するか、サッカー協会から警戒されてしまう。あくまでも不意をつかなければ作戦は「成功」しないでしょう。
ということで、地道に全ての差別の反対を叫んでいこうと思ってます。またよろしくお願いします。
dr.stonefly
2006/07/30 19:09

コメントする help

ニックネーム
本 文
「ジダン頭突」…反体制アスリートMVPを逃す 毒多の戯れ言/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる