毒多の戯れ言

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zoom RSS 子どもの脳の発達 臨界期・敏感期早期教育で知能は大きく伸びるのか 榊原洋一著(講談社+α新書/200

<<   作成日時 : 2006/03/29 08:28   >>

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 井深の本を載せたのは、この本が名指しで批判しているためです。その批判やまたタイトルからも解るように「子どもの早期教育の『嘘』」を科学的に検証する本です。
 早期教育推薦論の殺し文句は「臨界期」であり、「その時期でなければ、『その脳力』が(効果的・能率的)に獲得できない」というもので、例えばバイリンガルになるためには生まれてすぐから○歳まで、バイオリンなら何歳から何歳ではじめなければならない、とかの時期のことです。そこから「幼稚園では遅すぎる」とか「0歳から始める○○」という宣伝文句が生まれてきます。
 ではその「臨界期」というのは、どこに根拠をおくものか、そして、その根拠は正しいのかという検証がされていきます。「臨界期」が「早期教育」につながる科学的根拠として6人の科学者の実験がもとになっているとしている。本書ではローレンツ、ヒューベル、ハッテンロッカー、グリーノウ、レネバーグ、クラウスとします。
 ローレンツは、有名な「インプリンティング(刷り込み)」の研究をした人で、鳥が生まれて最初に見たものを親鳥とする、という例の考えです。実は「最初に見た」としているが、「インプリンテイィング」がおきるのは実験すると生後5時間から24時間の間だったとしています。つまり5時間より前に見たもの、24時間よりおそく見たものはインプリンティングされず親鳥だと認識しないことになります。その間の脳の発達を基点におき、その5-24時間を鳥の「臨界期」とするという結論をだしています。 早期教育では、人間についても、鳥における5-24時間(臨界期)に何らかの刺激を与えなければ獲得できない、という「科学的根拠」を示すのです。とある子育てのHPを引き合いにだし「鳥の赤ちゃんは、うまれた直後、最初に目に入ってきたものを親鳥と思い、追いかける行動があるという有名な話しがあります。これは『刷り込み』現象といいますが、おっぱいも同じ。うまれたばかりの赤ちゃんは覚醒しているのですが、その時から授乳を開始するのがいいと言われています。それが『刷り込み』になるからです。その後も母子が離れず……」というのは科学的でありそうで、全くの嘘とします。『刷り込み』が起きるのは『鳥』だけですから〜残念!(古〜)という感じで斬られています。
またヒューベルの「シナプス競合の臨界期」、ハッテンロッカーの「シナプス密度の臨界期」、グリーンノウの「ラットによる生育環境の違いで脳の発達が変わるという実験」、レネバーグの「言葉の獲得の臨界期」等の脳の発達にかんする実験や研究を解りやすく紹介し、それぞれを安易に「早期教育」と科学的根拠と結びつけることの嘘を紹介しています。
 結論、教育産業や井深が煽る「早期教育、超早期教育」で「天才児/秀才児」になるという科学的根拠はない。ただし「いわゆる早期教育、超早期教育」に対する批判で、何もしなくてもいいということにはなりません。しなければいけないことをしない育児放棄(ネグレクト)とはちがいますので勘違いしないように。
子どもの脳の発達臨界期・敏感期 早期教育で知能は大きく伸びるのか? 講談社 +α新書
子どもの脳の発達 臨界期・敏感期 ―早期教育で知能は大きく伸びるのか?(講談社+α新書)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
本の紹介を読んでみるとほとんどおなじ考え方で、早期教育や臨界期について書いてることがわかりました。

それで感違いがでてしまったのは、たぶん自分の記事が下手すぎるからだと思います。

同じ意見でこんな状態ってちょっとおもしろいですね。
sublate
2006/08/20 20:36
コメントありがとうございます。
お返事は貴ブログにてします。
dr.stonefly
2006/08/21 11:47

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